栄養療法実践整形外科医の今日の独り言です。

油の話のおまけ話です。

是非摂って欲しい油と
絶対摂っちゃいけない油のはなしです。

響かない方には、
言い方を変えますね。

愛する人に
摂らせるべき油と
与えてはいけない油のはなしです。

ではまずは、
是非摂って欲しい油、
愛する人に摂らせるべき油、
からです。
 

それは、


ココナッツオイルです。


チュー"えーっ!ニオイがダメ〜!ムリ〜!"

って人は、

ニオイを克服するか、
無香タイプを選ぶか、
どちらかをして下さいね。ウインク

なぜなら、

あれこれ理由を付けて拒否る人より、
なんとかして摂ろうとする人を
               私は応援したいから!ニコニコ

ショボーン"わかってはいるのですが、
                    なかなかできません。"

なんて言う方がいますが、
私はそんな人と関わりたくありません。

ハッキリ言えば、

びっくり『はぁー?
         じゃあ、
               やらなきゃいいじゃん!プンプン

って感じです。

そんな人には、
これを見て学んで欲しいです。

いいとわかっているなら、
素直にやりましょうね。

では、
なぜココナッツオイルをススメルのか?

それは、
ココナッツオイルが
特別な油だからです。

普通、

油は、

腸から吸収されたら
リンパ管に入って運ばれるのですが、

ココナッツオイルに含まれる
中鎖脂肪酸は、

腸から吸収されたらリンパ管ではなく、
血管内にはいり、
門脈から直ぐに肝臓に運ばます。

そして、
肝臓でケトン体に変わります。

ケトン体は、
赤血球以外のほとんど全ての細胞が、
エネルギーとして使えるのです。

しかも、
ケトン体は脳の保護作用があります。

直ぐにエネルギーに変わりやすい、
脳の保護作用もある、
そんなケトン体を作りやすい
中鎖脂肪酸が多い特別な油、

それがココナッツオイルなんです。

中鎖脂肪酸だけの
MCTオイルもありますが、
私はココナッツオイルを勧めます。

なぜなら、
MCTオイルは人が手を加えた油で、

ココナッツオイルは自然の油だから。

そして、
ココナッツオイルは飽和脂肪酸なので、
酸化しない油なんです。

酸化しないから、
揚げ物用油として使うのも🆗ウインク

抗菌作用のある
カプリル酸、
ラウリン酸、
なんかも含まれてるから、
カサカサの皮膚に塗っても🆗びっくり

食べてよし、
調理に使ってよし、
そして、
塗ってもよし。

ココナッツオイルを
上手く使いこなせたら、
食生活のバリエーションが増えますよ。

さあ、
ココナッツオイルを使ってみましょう!


そして、
摂取してはいけない油、
愛する人に与えてはいけない油が、

トランス脂肪酸です。

これは、
収穫して加工された自然の油ではなく、

工場で化学的に合成された人工油です。

つまり、
自然界にない、
ヒトが食べるべきではない
いわば "油もどき" 。

現在、
世界中で

 "食品に使ってはいけない!"

という流れになっているものです。

自然界に存在しないこの油もどきは、
アリさん達も食べ物として見ていません。

自然の油ではないものが
私達の細胞膜に取り込まれたら、

細胞膜はしっかり機能はできないし、
PLA2で切り離されたら、

エイコサノイドなんか作れないでしょう。

細胞膜は硬くなり、
細胞膜は壊れやすくなり、

ミトコンドリアや核膜までもが、
性能が落ちると思います。

自然界にない、
人工的に作られた製品は
愛する人に与えてはいけない!

"トランス脂肪酸を身体の中に入れない"
そんな油の摂り方をして下さいね。ウインク

あっ、
おまけの話しをもう一つ。

トランス脂肪酸以外なら、

前にもblogで書いた
人工キレート鉄も同じですよ!

天然キレート鉄のヘム鉄は、
ヒトが安全に利用できる鉄。

ヘム鉄は、
私達が普段から肉として食べている
動物から取り出された自然な鉄です。

一方、

人工キレート鉄のアミノ酸キレート鉄は、
ヒトが今まで出会ったことがない鉄。

アミノ酸キレート鉄は、
ヘム鉄が作れない外国が作った人工鉄。

アミノ酸キレート鉄、
グリシンキレート鉄、
とも呼ばれ、
自然界には存在しない人工鉄です。

腸の細胞に鉄としてではなく、
アミノ酸として吸収されます。

アミノ酸として細胞に取り込んだのに、
腸の粘膜上皮細胞がびっくりします。

"あれっ?鉄がくっついているぞ。
ここはアミノ酸専用の入り口なのに
どういうことなんだ!
さてはこの鉄は密航者だな。
おーい、邪魔な鉄は
お前が預かってくれ!"

"あれー?本当だ。なんでこんなところに鉄がいるんだろう。活性酸素を出したら危ないから、預かっておくね。おい、密航者め、こっちに来るんだ!"

誰が鉄を預かっていると思いますか?

フェリチンです。

しかし、
腸の粘膜上皮細胞は
わざわざATPを使ってまで、
どんどん、どんどんアミノ酸を
取り込みます。

アミノ酸だと思って、
どんどん、どんどん
アミノ酸キレート鉄を取り込みます。

どんどん、どんどん
密航者の鉄が増えていきます。

それを捕まえるフェリチンが、
どんどん、どんどん増えていきます。

やがて、
腸の粘膜上皮細胞内は、
フェリチンだらけになります。

困った腸の粘膜上皮細胞は、
"悪いけど仕事できないから、外に出てってくれないかなー。"
と、フェリチンを外に出します。

行き場のないフェリチンは、
細胞の外に出ていきますが、
他の細胞からも
フェリチンが出て来るので、
血液中にフェリチンが溢れます。

アミノ酸キレート鉄は
吸収が良すぎて、
使えないフェリチンが血液中に増え、
短期間で血清フェリチン値が上がります。

私達の身体の鉄の出し入れは
厳密にコントロールされていますが、

本来のプロセスを無視して入ってくる
アミノ酸キレート鉄の密航者の鉄は

ヒトが今までに経験したことがない程の
大量の鉄を血液中に循環させます。

こんなに沢山の鉄を、
外に出したくても、
それをコントロールしている腸が
鉄を出せない状態なので、

身体はどうしていいのか
わからないでいるに違いありません。

油にしろ、
鉄にしろ、
天然の栄養として身体に入れましょう。

あなたが食べる物が、
自然の食べ物なのか、
人工的なまがい物なのか、
頭を使って食べることを考えましょう。

あなた自身が、
あなたが愛する人が、
間違ったものを食べないように、
もっとクレバーになりましょうね。ウインク

おまけの話しを終わります。

私の著書も紹介しますね。