栄養療法実践整形外科医の今日の独り言です。

ビタミンE、
コエンザイムQ10、
細胞膜が誇るバリケードを抜けて、

遂に

活性酸素が

細胞内に入って来ました!びっくり

どうしよう!

しかし、
細胞内に活性酸素が入ってくるのも、
細胞からすれば想定内。

細胞は大事な大事な核を守るために、
万全の備えをしています。

活性酸素をやっつけるための
                   酵素を備えているのです。

ニヤリその名は、
スーパーオキシドディスムターゼ!

通称、SOD !     おねがいカッコいい名前!

更に、
もう一人、
用心棒を用意しています。

その名は、グルタチオン!

細胞内に入って来た活性酸素から
核を守るために働いています。

核には大事な遺伝子があり、
これが活性酸素にやられたら
最悪ガンになってもおかしくないのです。

SODは酵素ですからタンパク質です。

だから、

タンパク質不足の人はSODが作れません。

また、

酵素には
活性中心とよばれる部位があり、

金属(ミネラル)が必要です。

SODが活性化するためには、
亜鉛、
銅、
マンガン、
鉄、
などのミネラルが必要なんです。びっくり

亜鉛不足の人、
銅不足の人、
マンガン不足の人、
鉄不足の人、
こんな人のSODはうまく働けません。

細胞膜を
活性酸素から守るためにも、

タンパク質やミネラルが必要なんです!


あとの頼みはグルタチオン。

グルタチオンは、

グリシン、
グルタミン酸、
システイン

の3つのアミノ酸がくっついた
トリペプチドです。

グリシンは 豚足や軟骨に、
グルタミン酸は 昆布やチーズに、
システインはニンニクやタマネギに、
含まれるアミノ酸です。

システインは、
ヒトではメチオニンから合成されます。

メチオニンといえば、赤身肉!

つまり、
タンパク質を摂取することが大事なんです。

また、
細胞膜にDHAが多いと
細胞内のグルタチオン濃度が上がります。

DHAはEPAとともに魚油です。

魚油、
タンパク質、
ミネラル、
これらの栄養素が充分あれば、

細胞膜の質がよくなり、
活性酸素からの攻撃も
うまく回避できるという訳なんです。

普段食べるもので、
細胞そのものの質を上げ、
細胞機能まで高めることができます。

PLA2、
エイコサノイド、
炎症と抗炎症、

ビタミンC、
ビタミンE、
コエンザイムQ10、
SOD、
グルタチオン、
細胞膜と活性酸素、

油の話はこれくらいにしておきますね。

おまけに
抗酸化物質を2つ紹介しておきますね。

αリポ酸 と アスタキサンチン です。

αリポ酸は、
水と油の両方に溶けます。
また分子量が小さいので、
身体の隅々にまで入り込めます。

アスタキサンチンはこんな構造。

凄くないですか?

ビタミンEが
2つくっついているみたいでしょ。

だから、
細胞外膜と細胞内膜にまたがって、
細胞外と
細胞内の
両方の活性酸素を消してくれるんです。

αリポ酸は鳥の胸肉、
アスタキサンチンは鮭やイクラ、
に含まれます。

抗酸化物質は、
サプリメントとして摂取してもOKです。

さあ、
おまけの話も終わりました。

最後にいつもの宣伝します。
本で書いている
コラーゲンの話をしようかな。

では、また!