栄養療法実践整形外科医の今日の独り言です。
自身の動脈硬化の治療のために、
現在私が行っているのが
キレーション治療です。
6月から治療を始めて
これまでに４回の治療が終わりました。
あと６回でどんな結果が出るのか
今から楽しみです。
４回目の治療前の血圧測定では、
過去３回よりも
10mmHgほど血圧が下がっていました。
効果が出ているようです。
実は4月〜5月に
ちょっと過剰なストレスを感じていました。
だから、
ちょっとだけ糖質摂取が増えました。
糖質制限の範囲内だと思っていましたが、
6月のキレーション治療前の検査では、
脂肪肝がまた見られ、
なんとホモシステインが上昇していました。
今わたしが1番注目しているのが、
このホモシステインの値です。
1年前は 8.0nmol/mLでしたが、
今回は 9.2nmol/mLでした。
ヤバイです。
わたしの目標は、7.0nmol/mLだからです。
ではなぜ
ホモシステインが高いといけないのか？
ちょっと引用の資料を見て下さい。
臨床的意義
・ホモシステインは、必須アミノ酸のメチオニンが代謝されて生成されるアミノ酸です。
・血中ホモシステインは、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症、深部静脈血栓症に関する危険因子であることが報告されています。
異常値を示す主な疾患・状態
・異常ホモシスチン尿症、葉酸・ビタミンＢ６・ビタミンＢ１２欠乏、脳梗塞、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症、深部静脈血栓症、２型糖尿病、甲状腺機能低下症
検査値に影響を及ぼす要因
・女性は閉経後高値傾向、筋肉量（男性）、年齢、喫煙、コーヒー、飲酒などの生活習慣で高値傾向
（FALCO 臨床検査案内サイト から引用）
異常ホモシステイン尿症は、
先天的な酵素異常ですから生まれつき。
注目すべきは、
ビタミンB6、B12、葉酸欠乏です。
つまりホモシステインは、
ビタミンB群の不足で増えるのです。
そして、
更に注目すべきは、
女性は閉経後高値傾向、
筋肉量（男性）、年齢、
喫煙、コーヒー、飲酒などの
生活習慣で高値傾向という事です。
私はなぜホモシステインが上がったのか？
ビタミンB群は、
ホモシステインが8.0だった時も、
ホモシステインが9.2だった時も、
同じ量を飲んでいました。
サプリメントでNBcompAを12粒／日。
しかし、
ホモシステインが上がりました。
つまり、
年齢が一つ重なって、
糖質を多く摂ったためにまた脂肪肝になり、
糖質代謝のために
かなりのビタミンB群が必要になり、
ホモシステインを下げるための
ビタミンB群が不足したという事になります。
私が今摂取するビタミンB群は
サプリメントで12粒/日ですが、
それでも足りないという事になります。
糖質摂取を厳密にしていれば、
12粒/日でいいのですが、
ちょっとだけでも糖質摂取が増えたら、
それ以上にもっとビタミンB群の
サプリメントを増やさなくては駄目だ
ということがわかりました。
血液検査の大切を
また痛感しました。
今日blogで書いているのは、
私の経験からお話ししている事ですが、
私が自分の身体のことを気にかけて、
"100歳細マッチョのおじいちゃん"
になるための実験結果の一つです。
自分のホモシステインの値からわかったのは、
自分の食べた物によって
身体の代謝が変わるので、
上手く代謝させたいところに
充分な栄養を供給できるように
栄養を摂取するべきだという事です。
糖質制限をしていれば、
ホモシステインを下げるのに充分な
ビタミンB6、B12、葉酸が利用され、
糖質を摂取すれば、
糖質を代謝するために
ビタミンB6、B12、葉酸が使われてしまい、
ホモシステインを下げられなくなる。
だから、
糖質を摂り過ぎると、
ホモシステインを増やすことになるんです。
脳梗塞、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症、
深部静脈血栓症、２型糖尿病、
甲状腺機能低下症などの患者さん、
実は糖質大好きです。
だから、
ビタミンB群不足になり、
ホモシステインが増えて、
血管の内皮細胞がやられて、
そんな病名がついてしまうのです。
糖質制限とビタミンB群摂取。
糖質量が増えたら
ビタミンB群サプリメントも増やす。
または、
糖質制限をして
サプリメントを節約する。
悪玉アミノ酸である
ホモシステインを減らすのには、
いずれかの方法が重要になります。
間違いない。
最近、
私の食生活でカレーが増えました。
カレーには小麦粉が含まれます。
糖質とグルテンを
知らず知らずに多く摂っていました。
食べるものを改めて考えて、
"100歳細マッチョのおじいちゃん"
と
"ホモシステイン 7.0nmol/mL"
をまた目指します。
皆さんのホモシステインはいくつですか？
では、また！