栄養療法実践整形外科医の今日の独り言です。

量子力学の勉強は少しずつ進んでいます。

でも、
         本当に少しずつです。

量子力学を勉強してみると、

栄養療法の凄さが
本質的に解って来る気がしてきます。

医師ではない
化学者のライナス・ポーリング博士
物理学者の三石巌先生
どうして人を健康にする方法を
理解していたのか想像がつきます。

二人とも
        物事の本質を知っていたのです。
 
身体の働きの多くは生化学的反応です。

だから科学者達は、

分子である栄養素の本当の役割や働きが
理解できたのだと思います。

体調が悪くなるメカニズムが分かり、

身体を健康にする方法を
               知っていたのだと思います。



今日はちょっと違った視点から、
健康と不調を考えてみたいと思います。



栄養素を化学的な目で見てみます。

 

栄養素である
        糖や
        脂質や
        タンパク質や
        ビタミンは
                   分子で出来ています。

分子は色々な元素の集まりです。

しかし、
            ミネラルはちょっと違います。
ミネラルは金属であり、
              1つの元素の集まりです。


さて、元素ですが、

元素は原子と中性子と電子から成り、

原子核には原子と中性子があり、
その周りに電子が飛び回っています。


では、分子を考えます。


糖の分子を作る元素は、
HとCとO の3つです。

例えば ブドウ糖は C6H12O で、
炭素が6個、水素が12個、酸素が6個、
集まって化学的に結合している分子です。

構造式では

小さい白い玉が水素、
           グレーの玉が炭素、
                         赤い玉が酸素です。

実際には玉同士は線で繋がってません。

量子力学的に
元素間は決まった距離の隙間があり、
周りを電子が飛び回って存在しています。

多分、
太陽系の太陽と惑星のように
お互いの引力で力が釣り合って、
電子は惑星の周りを回る月なんだろうな
って思います。

まるでひとつの小さな太陽系、
それがブドウ糖なんじゃないかと考えたら、

ポーリング博士や三石先生の考え方に
ちょっと近づいたかもって
              ニンマリしちゃいました。ニヤリ

考えたら、
脂質の分子を作る元素は、
                    やはり HとCとO です。

さて、
ここで私の自論を展開します。

生体は
           糖も
           脂質も
エネルギーとして使います。

ということは、

HとCとOで出来ている分子は、
        エネルギーの素になるに違いない。

分子量つまり分子の大きさは

                糖 << 脂質 

ということは、

取り出せるエネルギーも

                糖 << 脂質  !

これが、

HとCとO で出来ている
分子のひとつの役割なんじゃないか

って、想像しました。



では、
タンパク質はどうか?



タンパク質はアミノ酸の集まりだから、
凄く巨大な分子です。

だから、
タンパク質を作っている
アミノ酸に注目して見てみると、

H,C,O,の他に N や S が含まれます。

ビタミンB群の話でも出て来ましたが、
ビタミンB群の中にも
               NやSを含む分子があります。

物質を引きつけたり、
電子をやり取りするのに、

このNやSが大事なんじゃないか?

って、考えちゃいました。

DNAの情報をRNAがコピーして、
タンパク質を合成しますが、

まずその先頭になるのが
開始アミノ酸であるメチオニンです。

実は
このメチオニンは含硫アミノ酸で、
構造式に S を含みますが、
アミノ基を持つので N まであります。



白玉が水素、
    黒玉が炭素、
        赤玉が酸素、
            黄色が窒素、
                青玉が硫黄。

なぜタンパク質のアミノ酸配列の先頭が
メチオニンじゃなくちゃダメなのか?

量子力学的に
きっと重要な意味があるはずなんです。

が、
その謎はいずれ推測します。


量子力学的に分子を考えたら、
分子はオーケストラの演奏みたいだな
と思えて来ました。

原子は楽器、
いろんな楽器はそれぞれ音色が違う。

ベートーベンの運命の冒頭、

" ジャジャジャジャーン "

全ての楽器の出す音色が完璧なら
聴いていて心地がいいのですが、

なんだか心地よくない時、
つまり変な音が聞こえた場合、

これが異常なんだと思います。

安定した分子の電子軌道を乱す
何かが起こった事が考えられます。

例えば、
三石先生が言っている電子泥棒。

電子泥棒 = 活性酸素 !

自分が安定したいために、
違う分子の電子を奪うのが活性酸素です。

電子を奪われた分子は、
自分が安定したいから、
ほかの分子の電子を奪ってしまいます。

その電子を奪われた分子は、
またほかの分子の電子を奪っていく。

こうして、
分子のハーモニーが乱れて、
演奏会は台無しになっていくのです。

これが膵臓で起これば糖尿病になり、
これが血管で起これば動脈硬化になる。

この悪の連鎖を止めるもの、
三石先生が"スカベンジャー"と呼び、
ポーリング博士が"世界を救う"と言った、

ビタミンCということになります。

ビタミンC

このエンジオール基が
電子泥棒に電子をただであげるので、
活性酸素は大人しくなくなるんです。


今日はここまで。

オーソモレキュラーがなぜ
科学者から始まったのか、

なんとなくわかって来た
今日この頃です。

続きはまたそのうちに。


では、また!