栄養療法実践整形外科医の今日の独り言です。

ビタミンB群の話も、
              かれこれ5回目ですね。

私達にとって、
本当に重要な栄養素なんだなーって
改めて感じています。

さて、

今日は
         ビタミンB群が身体の錆を取る
                っていう話をします。

身体の錆?

鉄の錆は酸素による酸化が原因ですが、
身体の錆は 活性酸素による酸化のこと。

錆 = 酸化 としてお話していきます。

またお馴染みの
からの引用です。

ビタミンB群と抗酸化

ビタミンB群は、脂質をサビ(酸化)から守る働きがあるとの報告もあります。

ビタミンB群と過酸化脂質の抗酸化

B1,B2,葉酸,ナイアシンB12

B61.B1、B2、葉酸、ナイアシンは過酸化脂質の生成を促進し、その後の反応を抑制
2.B12初期反応には優位な差無し。その後の反応を抑制
3.B6すべての期間において反応を抑制


いや〜、ビタミンB群は凄い!

何が凄いか、わかりますか?

だって、
補酵素であるだけでなく、
脂質の酸化も防いでくれるんですよ!

身体の中で酸化を防ぐ分子は、
抗酸化物質と呼ばれます。

代表的なものが、
ビタミンC。

他には、
ビタミンE、
α-リポ酸、
コエンザイムQ10、
グルタチオン、
アスタキサンチン、
などがあります。

他には、
最近注目されている抗酸化物質が、
水素です。
水素については改めて語る予定ですので、
今日は主役のビタミンB群についての話。

ビタミンB群のうち、

ビタミンB1、
ビタミンB2、
ナイアシン(ビタミンB3)、
ビタミンB6、
ビタミンB12、
葉酸、

に抗酸化作用があったなんて、

私は益々
             ビタミンB群サプリメントを
                       手放せません。

しかも、
過酸化脂質の酸化を防ぐ作用だなんて、
動脈硬化のある私には
          なくてはならない栄養素です。

ところで、

過酸化脂質って、
               何だかわかりますか?

Wikipediaから引用します。

過酸化脂質(かさんかししつ)はコレステロール中性脂肪といった脂質が、活性酸素によって酸化されたものの総称である。

過酸化脂質は主に脂質の不飽和結合に対して一重項酸素やハイドロペルオキシラジカル等が反応して生成すると考えられる。

中性脂肪由来の過酸化脂質は細胞内でスーパーオキシドアニオンを発生させる。それが核内のDNAを損傷させる作用を持つため、数あるがん発生原因のひとつであると考えられている。

また近年の研究で、動脈硬化は、血管内膜と中膜の間に蓄積したLDL(低比重リポ蛋白質)コレステロールの一部酸化してできた過酸化脂質が内膜に作用してマクロファージを誘引しアテローム性動脈硬化症へと進行することが分かっている。

(以上がWikipediaからの引用でした。)


解説しましょうね。

つまり、
中性脂肪やコレステロールも
活性酸素による攻撃を受けて錆びる
というわけです。

錆びた分子は本来の性質を失います。

そうです、
人間で言えば、
穏やかだった人が急に攻撃的になる
ようなものです。

怖くないですか?

ビタミンB群が
それを防いでくれますよー!って話です。

次の段落の解説ですが、

脂質には - C = C - という二重結合があり、

一重項酸素、
ヒドロキシラジカル、

といった活性酸素たちが
        この二重結合を攻撃して錆させる
ってことです。

不飽和脂肪酸は化学構造式の中に、
                沢山の二重結合を持つため、
活性酸素が沢山あれば、
       そこら中が錆びて
               性質が変わっちゃうんです。

私達の細胞を取り囲む細胞膜や
細胞の中の核を取り囲む核膜も
脂質二重膜という
                   脂質で出来ているため、
活性酸素の攻撃から
          常に守らなくてはなりません。

ビタミンB群がその一助になる
ということなんです。

では、次の段落の解説です。

中性脂肪が錆びたら
ガンの原因となる
スーパーオキサイドアニオン
を作ってしまうということです。

スーパーオキシドアニオンの化学式は、

                         O
2
 


相手を錆びさせる力(酸化する力)が
凄く強いのです。

最後の段落の説明をしますね。

私達のコレステロールのひとつに
LDLコレステロールがあります。

よく悪玉コレステロールと言われますが、
とんでもない。

LDLコレステロールは、
肝臓から私達の身体の組織に栄養素を運ぶ
大切なコレステロールなんです。

しかし、
活性酸素によって錆びさせられて、
酸化したLDLコレステロールに変わると
これが悪玉になるんです。

私達はそれを認識していて、
酸化LDLを血管外に追い出そうとして、
マクロファージが酸化LDLを食べて
血管外に出て行ってそこで固まって
動脈硬化になるんです。

ビタミンB群が
LDLコレステロールの酸化を防ぐ!
ということです。

過酸化脂質が身体の中に沢山あると、
細胞膜や核膜の性能が落ちてしまいます。

また、
過酸化脂質は
食事でもどんどん入ってきます。

不飽和脂肪酸を使った揚げ物なんかは
注意が必要です。

私は、
そんなものを食べたなら、
ビタミンB群のサプリメントを
いつもよりちょっと多目にとっています。

身体の中の活性酸素が
      大切な脂質に悪さしないように

ビタミンB群の摂取が大切なんだ!

今日は、そんなお話でした。

では、また。