栄養療法実践整形外科医の今日の独り言です。

突然ですが、

私は普段から
かなり大量にビタミンB群を摂ります。

食事で摂るなら、
恐らく寝ないで食べ続けても
                          摂取できない量です。

赤身のお肉に多い
           ビタミンB6やB12も、

私が摂取している量を
                      肉から補うとなると、

焼肉を何kg食べても
                    追いつかない量でしょう。

だから私は、

ビタミンB群を
         サプリメントで摂取しています。

いやいや、

健康を保つためには
    サプリメントで摂取しなければ
                                 ならないのです。

今日は、

ビタミンB群について語ってみます。


ビタミンB群の顔ぶれは、

ビタミンB1
{005AF047-DB69-4A47-9B59-AF18BBCF45B0}

ビタミンB2

{CBD3B7B6-247A-4C0B-97F4-E1EF7CF86DA5}

ビタミンB3(ナイアシン)
{B5655B2A-466A-4F46-BABA-8B4E90913F0F}

ビタミンB5(パントテン酸)
{C46ABBB0-24A4-4B5C-A8C5-44A7B6E45F14}

ビタミンB6
{99926B06-9754-4E24-8CC4-33AF1911628A}

ビタミンB12
{FEDEC848-77AD-4C01-8F1F-1BE2EE94BB80}

葉酸
{B3712703-C557-4521-BFF7-E2D427C198FF}

ビオチン
{622AF653-35D0-496C-BB38-C04B2BBB41BB}


と、

まあこんな顔をしています。 


自論ですが・・・


化学構造式を見たら、

ビタミンB群の凄さが
なんとなく伝わって来たんですが、

わかりましたか?

構造式に N が入っているんです。

ビタミンB1 や ビオチン には、
           なんと S が入っています。

なんか凄くないですか?

私は化学構造式を見て、
    ちょっとテンションが上がりました。

文章に出ていませんか、
               このワクワクした感じが!

だって、
N や S を含むなんて、
まるでタンパク質ではありませんか!

ねっ、

テンション上がりませんか?


.........どうでしょうか?



さて、

ビタミンB群の凄いところは、

生体内のいろいろな酵素反応に
欠かせない 補酵素だ というところです。

補酵素って、何?

わからない方もいるでしょうから、
オーソモレキュラー.jpからの引用で。

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私達の細胞の
DNAから作られるタンパク質の一つが
図の左の アポ酵素 です。

しかし、
アポ酵素はすぐには働けません。

働くためのアイテムがないと、
働くことができないのです。

働くためのアイテム = 補酵素 なんです。

例えれば、



ハリーポッターは
    魔法の杖を持たないと魔法が使えず、
        例のあの人を倒せないんです。

魔法使いによって杖が違うように、
酵素によっても補酵素が違います。

化学的には、
補酵素はアポ酵素タンパク質の
立体構造を安定させて、
活性中心が安定したホロ酵素となります。

酵素タンパク質はホロ酵素となって、
初めて酵素として働けるようになります。

アポ酵素と補酵素は
                   いわば鍵と鍵穴。


なんとも不思議じゃないですか?


だって、
ヒトの細胞が作ったタンパク質の鍵が
              ヒトの体の外にあるんですよ。

だから、
鍵になる栄養素を
食べ物としてちゃんと摂らないと、

ヒトの酵素は休んだままになるんです!


怖い、怖い。


食べ物でしっかりと栄養素を摂らないと、
例のあの人が闇の力を発揮して、
ヒトの体は不調になっていくんです。


そういえば、


ハリーポッターも
独りで戦っていませんでした。 

魔法騎士団が
ハリーポッターを支えて、
みんなで闇の力と戦いましたよね。

実は、
ビタミンBも一緒なんです。

補酵素として働くには、
ビタミンB2がビタミンB6を助けたり、
ビタミンB12とナイアシンが葉酸を助けたり、
そうやってみんなで助け合って
パワーアップして力を発揮します。

身体の中で
ビタミンがパワーアップすることを、
活性化するといいます。

つまり、
ビタミンB6の活性化には
                       ビタミンB2が必要で、
葉酸の活性化には
    ビタミンB12やナイアシンが必要なんです。

だから、ビタミンBは8種類を
ビタミンB群として摂取するのがベスト!

食事だけで
8種類全てのビタミンB群を摂ろうとすると、

ビタミンB1は〇〇に多い、
ビタミンB6は〇〇に多い、
ビオチンは〇〇に多い、

なんてことになり、
           別々に摂っていては
               ビタミンB群を必要量摂るには

〇〇を一体どれだけ食べるんだ!

              って事になってしまいます。



以前のblogから、

ヒトにはタンパク質が大事!

と、語ってきましたが、

私達の身体はアミノ酸が欲しくて
タンパク質を食べるわけです。

腸が吸収したアミノ酸は、
門脈を通ってまず肝臓に運ばれます。

肝臓に運ばれたアミノ酸は、
ここで酵素によって
身体が必要としている
他のアミノ酸に変えられます。

その様子は、下のようになります。

アミノ酸A  →  アミノ酸B
                   ↑  
    アミノ基転位酵素 (ホロ酵素)
                   ↑←活性化ビタミンB6
    アミノ基転位酵素(アポ酵素)

上のような酵素反応には、
活性化ビタミンB6が必要ですが、

ビタミンB6が活性化するには、
                       何が必要でしたか?

ビタミンB2 です。

ビタミンB6 → 活性化ビタミンB6
                    ↑
              ビタミンB2

食べたタンパク質をアミノ酸に変えて、
腸がそれを吸収して、
身体がそれを利用するには、

ビタミンB6、
ビタミンB2が必要なんだっ!

って、わかってくれましたか?


今日は、ここまで。


ビタミンB群の話は、
              まだまだ続きます。

では、また!