埼玉県 北本市 大友外科整形外科の
栄養療法実践整形外科医の今日の独り言です。

活性酸素。

私達を取り巻く環境には、
活性酸素が溢れています。

排気ガス、
タバコの煙、

そして、
私達の身体の中にも、
活性酸素が発生しています。

身体は活性酸素を利用したり、
逆に活性酸素で傷つけられたりします。

活性酸素に対抗するものが、
抗酸化物質です。

私達の身体が作る唯一の抗酸化物質って、
何でしたっけ?

尿酸でしたよね。

でも、
尿酸を沢山作れる人もいれば、
あまり作れない人もいます。

尿酸が高いと痛風発作を起こします。

前に痛風の弟の話を書きました。
私の弟は釣り大好き。
会うといつも真っ黒に日焼けしています。
夏になると痛風発作が出ていました。
食事に気をつけてプリン体を控えても、
夏には痛風発作で足を痛がってました。

痛風発作の原因は尿酸が増え過ぎたせい。

では、なぜ尿酸が増えるのか?

それは
夏に弟の身体に活性酸素が増えるから。

いくらプリン体を控えても、
身体の中に活性酸素が増えれば、
尿酸は上がります。

では弟の活性酸素が増えたのは何故か?

まずは、日焼け。
海釣りで長時間船の上。

空からの強烈な紫外線、
海からの照り返しで紫外線 X 2 の状態。

紫外線は皮膚に降り注ぎ、
活性酸素を発生させます。

発生した活性酸素を消去するために、
身体は尿酸を作ります。

更に、紫外線が皮膚細胞の核を壊すため、
プリン体が増えて尿酸が増えます。

しかも、暑さのため脱水に。

血液が濃くなり、
活性酸素や尿酸の濃度が上がります。

相乗効果で痛風になるのです。

私は栄養療法実践医として
                 弟にアドバイスしました。

①紫外線を浴びないように
                  日焼け止めをすること。
②活性酸素対策のために
                   ビタミンCを摂ること。

実践した弟は薬を使わずに、
           夏の痛風発作を克服しました。

これも、
日焼け止めとビタミンCの相乗効果。

痛風発作が起こるのも、
痛風発作を抑えるのも、
相乗効果が働いているからこそ。

もう一つ、
相乗効果の話をしますね。

10月31日の話です。

仕事が終わった夜、
クリニックスタッフである理学療法士が
私の所に終業の挨拶に来ました。

『先生、風邪を引いたらしく、何だか熱っぽい感じです。場合によって、熱が出たらお休みを頂く事になるかもしれません。』

理学療法は予約制です。

彼が休んだら
予約している患者さん達に
迷惑がかかります。

私は直ぐに決断しました。

『じゃあ、今すぐにビタミンC点滴と水素吸入をしよう。』

えっ⁉️

って顔をするスタッフに、
有無を言わせずソファーに座らせました。

高濃度ビタミンC点滴+水素吸入の風邪への効果を確かめるチャンスでした。

ビタミンCはプロトコールに従って25g。
水素吸入は約1時間。

辛い身体で
やっとの思いで
最後まで仕事をしてくれたスタッフへ
実験を兼ねたご褒美です。

他に私が前のblogで書いた
風邪セットも提供しました。

さて、
どんな効果が出たと思いますか?

点滴途中で、
鼻水で詰まっていた鼻が通るようになり、
身体が温かくなって来ました。

点滴終了後には、
顔色が良くなり、
身体が軽くなり、
かなり楽になったと
ビックリしていました。

今年入職したスタッフなので、
栄養療法の事はよくわかっていません。

点滴と水素吸入後、

『風邪はこうやって治すんだよ。』

『そうなんですね。初めて知りました。』

『今の具合はどう?』

『何だか身体が軽くて、怠さがとれてます。さっきとは全然違います。』

どうやらスタッフの調子は
良くなったようです。

ビタミンCがウィルスをやっつけ、
水素が活性酸素を消去した、

と私は想像しています。

帰り際に私は、
サプリメントの風邪セットと、
その摂取の仕方をスタッフに指示しました。

翌日、
休むかもしれないと
弱音を吐いていたスタッフは
元気に出勤して働いてくれました。

『院長先生、
           もうかなり楽になりました。
                      ありがとうございます。』

ビタミンC点滴と水素吸入の相乗効果。

風邪に効きそうです。

では、また。