埼玉県 北本市 大友外科整形外科の
栄養療法実践整形外科医の今日の独り言です。

日本整形外科学会に4日間参加して、
大変勉強になりました。

特に超音波を使った注射は、
早速、月曜、火曜に患者さんに行ったところ
痛くて回らなかった首が
すぐに良くなって私もビックリでした。

患者さんも、

『あれっ!痛くないです‼️』

と、笑顔で不思議がる驚き様でした。

そして、
学会に行っている間に

”あの人、どうなったかなー?”って、

気にしていた患者さんが数名いたのですが、
みんな症状が改善していました。

①口の周りが荒れていて、
”5月22日に集まりまでになんとかして欲しい”
と言われていたご婦人も無事に目的達成。

②右脚が痛くてたまらないという70代の女性。
『もう痛いって言わなくなりました。』
と、いつも一緒の旦那さんから言われました。

③閉塞性動脈硬化症のため、
左脚に血液が流れにくいために起こった
左足首の皮膚潰瘍の80代の男性も改善。

しかも、
3人とも食事指導、服薬指導、サプリメント処方だけだったんですよ。

①の方にした指導(治療)は、
小麦製品と乳製品を摂らない事、
化粧品を使わない事、
赤身のお肉、レバーを食べる事、

そして、
ビタミンDのサプリメント20,000IU摂取指示。

数ヶ月、他の皮膚科で治らなかったのに、
整形外科医の皮膚炎治療によって、

お腹の調子も良くなって、
皮膚炎軽快です!

無事に集まりに参加して来たとの事。

私が

 ”3週間頑張れば必ず良くなって来ます。”

と励まして、
私のミッション終了でした。

②の方にした指導(治療)は、
お薬手帳を見て、

”リバロ5mgの服用中止” 

ただこの指示だけで、痛み止め処方なし。

10日間で、脚の痛みはなくなりました。

採血結果では、
総コレステロール197、
CK147、
スタチンによる副作用を疑いましたが、
やはりそうだったんだなと思います。

筋肉量が少ない高齢女性のCKが
100を超えているのは普通ではありません。

旦那さんが最後に言いました。

『もう薬はやめて、お肉食べさせます。』

みんな笑顔で、診察終了です。

③この方は私のようなクリニックでは
太刀打ちできないかなって思いましたが、
まずは栄養状態を改善させなくては!
と思いました。

血液検査では、重度のタンパク質不足。

食が細い方だったのでサプリメントとして
必須アミノ酸のサプリメントを摂るように
指導しました。

栄養が入ったら、
皮膚潰瘍はみるみる縮小して、
ついに塞がりました。

普通なら、
血流を良くするお薬を出すのでしょうが、
栄養のない方の血流を良くしても、
治す材料がないと治せません。

この方の回復力を見て、
栄養ってすごいなーって、
改めて思いました。

皮膚炎があるからステロイド軟膏、
痛みがあるから痛み止め、
患者さんもそれを望みますが、
最近の私はあえてそれを望みません。

なぜ皮膚炎が起きているのか、
なぜ痛いのか、
なぜ潰瘍が治らないのか、
これらをピンポイントで診ずに、
いろいろな角度から分析して治療しています。

周りの医師から見たら、
肉食やサプリメントを勧める
怪しい先生に見えるでしょうが、
私は別に気にしません。

私はただ栄養療法をしているだけで、
変わったことはしていないからです。

薬は必要な時に必要なだけ処方すればOKです。

栄養療法を始めてから、
とりあえず出しておくような薬は処方しなくなりました。

明日も薬を飲まずに、
『良くなりました。』
と笑ってくれる患者さんに会うのが楽しみです。

今日もまた、
これから栄養の勉強をします。

では、また。