埼玉県 北本市 大友外科整形外科の
栄養療法実践整形外科医の今日の独り言です。

今日はコレステロールの話のまとめです。

コレステロールの主な働き4つについては
序から①〜③までに書いてきました。

序の中で、
『コレステロールについて調べて欲しい』
と書きましたが、
コレステロールについて書かれている
代表的なサイトを紹介します。

①厚生労働省の日本人の食事摂取基準

コレステロールについての情報は、
実に様々です。

サイトを見れば分かりますが、
コレステロールについての相談をしたい場合、
相談相手がどこの学会に所属しているかで、
アドバイスは違って来ると思います。

学会同士でコレステロールサミットを開いて、
共同声明を出してもらえたらいいと思います。

私がブログで書いてきたのは、
私自身がコレステロールの勉強をして、
私なりに噛み砕いて理解したものです。

ですから、
私の考えるコレステロールの話なのです。

外来で患者さんをみていると、
コレステロールを下げるお薬を飲んでいる方が
沢山います。

治療上飲む必要がある方だと思いますが、
飲む必要がないと思う方もいます。

そんな方には、
やんわりと飲まないように、
なんとな〜く説明しますが、

分かりやすく言えば、

目の前の患者さんが私の身内だったら
お薬は中止して別の方法を勧めます。

”念のため飲んで下さい。”

と、主治医に言われて、
何年も飲んでいる方も沢山います。

そんな方が薬を飲み始めた頃は、

”コレステロールが高いと将来心筋梗塞になる”
とか、
”コレステロールが上がるから卵は避けてね”
とか、
言われていた時代ですが、

もう
”食事でコレステロールが上がることはない”

と、世界の常識は変わりました。

そして、

コレステロールが高いと悪いのではなく、
LDLコレステロールを
悪玉に変えてしまう事が悪いとわかったのです。

LDLコレステロールを悪玉に変える犯人は
世の中では分かりきっています。

それは、酸化と糖化です。

酸化を起こす活性酸素、

糖化を起こす最終糖化産物(AGE's)、

これが悪者であって、

人がわざわざ肝臓で作っている
コレステロールが悪者ではありません。

コレステロール値が160を切ると、
細胞膜が弱くなり、
赤血球は120日間生きていられなくなり、
溶血をしてしまいます。

その様子は血液検査結果に出ているため、
私の患者さんにはそれをお伝えしています。

コレステロールを下げるお薬をどうするかは、
患者さん自身の判断になります。

コレステロールを下げるのは簡単です。

薬があるんですから。

しかし、
LDLコレステロールを
悪玉に変えるのを防ぐ薬はありません。

糖化を防ぐのは糖質制限とタンパク質摂取。

酸化を防ぐのは
ビタミンC、ビタミンE、EPAなどの栄養素、
つまりサプリメントになります。

大事なコレステロールを下げるのではなく、
大事なコレステロールが悪玉に変わらないように
守るのが大事なんです。

医師に言われるままで、
コレステロールの事を自分で勉強もせず、
何もしないでただ出された薬を飲む人、

医師に言われても自分で勉強して、
食事を変えて、
運動もして、
サプリメントをしっかり摂る人、

二人の数年後は全く対照的になると思います。

私がコレステロールを考えるきっかけになったのは、この本がきっかけでした。

今の生活や食べ方が
私の身体に及ぼす影響を調べるためです。

結果がでたらまた自分で分析して、
ブログに書こうと思います。

ところで皆さん、
コレステロールに興味を持って頂けましたか?

私のコレステロールの勉強は
まだまだ終わりません。

皆さんも、勉強してみて下さいね。

では、また。