埼玉県 北本市 大友外科整形外科の
栄養療法実践整形外科医の今日の独り言です。

納豆のいいところは3つあります。

①納豆菌が善玉菌
②ビタミンKが豊富
③ナットウキナーゼが優れもの

今日は③についてです。

ナットウキナーゼ

日本人によって発見された優れものです。

何が優れているのかというと、
既にできている血栓を溶かしてくれるところ
なんです。

ある程度の年齢になると、
頭の中に小さな脳梗塞が起こってきます。

ラクナ梗塞

って、聞いたことありませんか。

ラクナ梗塞:脳の深部の直径1MM以下の毛細血管が詰まるもの。高齢者に多い。日本人では一番多いタイプ。夜間や早朝に手足のしびれや言葉が出にくい等で気づくことが多い。人の名前を覚えられなくなったり、やる気がなくなる事もある。症状が出ないこともある。厚生労働省の調査では2000年度、36%を占める。多発性脳梗塞とも言われる。昔は脳軟化症と言われた。

細かい血管が血栓で詰り、
小さな脳梗塞が起こります。

ラクナ梗塞の梗塞は小さいので
重大な麻痺が起こるわけではありません。

しかし、小さな脳梗塞があると
テンションが下がりませんか。

できてしまった血栓を溶かすもの、
それがナットウキナーゼなんです。

私は、
もし脳梗塞になってしまったら、
”ナットウキナーゼをたくさん飲もう!”
って、決めています。

こんなサイトがあります。
今まで書いてきた納豆の栄養素の事が、
しっかりとまとまっていました。

血液は身体の隅々に
酸素を運び、
栄養素を運び、
4分に一回腎臓を通ります。

血液の通り道が血管です。

血管に傷がなく、
血液がいつもスムーズに流れていれば、
何も問題はありません。

血栓はなんで出来るのだと思いますか?

それは、
まず血管に傷がつくことから始まります。

血管壁が傷つくと、
血液が漏れ出ないように血小板が集まります。

血管の傷を塞ぐように
血小板がペタペタと傷にくっつきます。

血管の壁の修復の為に、
LDLがやって来ます。

壁の傷には炎症が起こっていて、
活性酸素がウヨウヨ漂っています。

活性酸素は
壁の修復の為に集まって来たLDLにくっつき、
LDLを酸化LDLに変えてしまいます。

酸化LDLは危険物なので、
血管の中のパトロール隊がこれを捕まえます。

パトロール隊の名前がマクロファージです。

酸化LDLはマクロファージに連行されて
血管の外に出されます。

その時、血管の傷から外に出て行って
そこで酸化LDLを取り込んだマクロファージは
泡沫細胞と名を変えてそこに留まります。

こうして起こるのが動脈硬化です。

動脈硬化が起これば、
血管はしなやかさを失い、
血管の管は細くなり、
血流が悪くなるので
血液が固まり易くなります。

固まった血液が血栓となります。

赤血球は
自分の直径よりも細い毛細血管を通り抜けて
身体の隅々にまで酸素や栄養素を運びます。

血が固まりやすいと、
当然血栓になります。

普通なら
身体は自分でその血栓を溶かしていますが、
普通でないときには
血栓を溶かせずに脳梗塞や心筋梗塞になります。

いつ普通でない状態になるかわからないので、
脳梗塞、心筋梗塞の予防として重要なもの、
それがナットウキナーゼです。

運動後にロクに水分補給をしないで寝た、
久しぶりにお酒を飲んで酔っ払って寝た、

なんていう普通でない状態の時、

ある朝、目が覚めたら

手がしびれていた、
足に力が入りにくい、
なんだか喋りにくい、

なんてことにならないように、

普通でない状態の時には、寝る前に
ナットウキナーゼを飲んでおくといいかも。

納豆だとで血栓予防するなら、
一日4パック位必要になります。

納豆を食べないより食べた方がいいのですが、
血栓予防とか何か目的があるならば、
ナットウキナーゼなどをサプリメントとして
摂取した方が効果的になります。

食材だけで病気が防げれば理想ですが、
病気にならない為にはサプリメントを摂るという
賢い選択も必要なんです。

私も必要があれば、
サプリメントを摂っています。

しかし、
コンビニや薬局では買いませんよ。

前にもブログで書いたように、
サプリメントの効果をしっかり出す
至適量を摂る為には、
〇〇を△mgという知識が必要になります。

残念ながら薬局やコンビニでは、
至適量を簡単に摂れるものが期待できないものが多いのが現状だからです。

日本が世界に誇る発酵食品、納豆。

数回にわたり、
納豆を語りました。

明日は日曜日、
朝は納豆と卵を朝食にしようと思います。

では、また。