栄養療法実践整形外科医の今日の独り言です。
血液検査データを改善させるという私の
人体実験の結果がどうなったのか?
栄養療法との出会い、その2です。
その1の続きからです。
.........
『よし、では血液データを良くしよう!』
そう思った私は、自分の体調が食事とサプリメントで良くなるのかを自分で人体実験しました。
まず、自分の食事を見直しました。
絶不調の時の自分の食事内容は、
朝食はバナナ、野菜ジュース、ヨーグルト、コンビニのおにぎり
昼食はラーメンかパスタかお寿司(握りずし)
おやつにはケーキ、クッキー、チョコレート
診察の合間にオレンジジュース
夕食はチャーハン、カレーライス、パン、時々肉、唐揚げ
デザートに果物やアイスクリーム
ほかに診察中は緑茶をよく飲んでいました。
今思うと、自殺しているような食事です。
長い年月をかけて自分をじわじわ不健康にしていました。
甘いもの、甘くなくても甘いもの、
つまり”糖質”ばかり食べていました。
糖質が多いと食後に血糖値が急激に上がり、インスリンが大量に出ます。高くなった血糖をどんどん下げるためにインスリンが過剰に出ます。そうすると食後4時間くらいからドーンと低血糖になり、そのときに交感神経が優位になって動悸、手にしびれ感、イライラ、不安感、肩こり、頭痛といった多彩な症状を起こしていたのです。
インスリンが血糖を下げるときには血中のカリウムを使います。またストレスは血中のカリウムを尿中にどんどん排泄します。これで私は低カリウム血症になって、不整脈も出ていたようです。
私は糖質過剰摂取の超~甘党だったのでした。
ブドウ糖は脳の唯一のエネルギーだから、しっかりと摂取しなくてはいけない。
これは、私の頭に刷り込まれていた誤った常識でした。
皆さん、これは間違っています!
『疲れた時には、甘いもの』
皆さん、これは完全に間違っています‼️
急に上がった血糖がどんどん下がっていき、低血糖症状を起こし、下がった血糖を上げようとして自律神経(交感神経)が働きすぎて、肩こり、頭痛、不整脈、高血圧、空腹感、手のむくみやしびれを感じていたのです。
だから私が実践したのは糖質制限です。
たんぱく質と油(脂質)をしっかり摂って、食物繊維を沢山摂取し、食事の最後に少しの糖質を摂るというものです。『いただきます』したときに、まずご飯茶碗を手にもって、おかずと一緒にごはんを食べるのは、急な血糖上昇を招き、すぐに脳が満足して、お腹が一杯になったというサインが出てしまい、栄養(十分なたんぱく質)を摂る前に『ごちそうさま』をしてしまうことになります。
もともと外科医であった自分は、救急患者さんがいつ来るかわからない状態で食事をしていたので、恐ろしいほど早食いでした。
いつも緊張したままで食べていたので胃が働かず、肉などを摂ると胃もたれするので、消化のいい糖質をメインで摂るようになっていたのです。
皆さんも同じでしょう。
忙しいと、
つい簡単で安く食べられるバナナやおにぎり、パン、麺類で食事を済ませていませんか?
かつての私のように・・・。
鳥の卵を考えてみましょう。
中身は何ですか?
黄身と白身。メインはたんぱく質と脂質です。
糖質は入っていますか?
ゼロです。
タンパクと脂質から”ひよこ”になるんです。
命が生まれるのです。
からだを作るのは、糖質(糖分)ではなく、メインはたんぱく質です。
かつての私がいかにたんぱく質を摂っていなかったか、身体を作ったり、壊れた組織を修復したりしてくれる材料である栄養をいかに摂っていなかったか、
それが私の不調のすべてでした。
また、ビタミンやミネラルもたんぱく質の働きを助ける補酵素として重要なものです。
これらがないと、身体の酵素が働くことができず、身体は自分の傷を修復できずに、傷が大きくなって不調になっていきます。
今、私は糖質中心の食事を変えて、たんぱく質と脂質を十分にとるようになりました。
脳が使えるのがブドウ糖だけだったら、こんな食事は全体にしてはいけませんが、私は前よりも元気で、こんな長いブログも休みなく書けます。
脳はブドウ糖だけでなく、ケトン体も利用できます。
ケトン体は糖を減らして、油(脂質)を増やすと血中に増えてきます。
今、私の体の中にはたんぱく質の働きを悪くする余分な糖質は少ない状態で、体自体が必要な分だけの糖質を自分で作っている状態だと思われます。
今までのように有り余る糖質を内臓や皮下や肝臓にため込まなくてもいい状態になっています。
こういった人体実験はうまくいき、体調は良くなって、肩こり、不整脈、頭痛、不眠、起床時もむくみ感や手のしびれ感は消え去りました。
私が不調を克服した話、最後まで読んでくださった方、お疲れ様です。
自分の経験から、本当の健康はまず食事から、そして自分に必要な栄養素を摂ることが大事だと知りました。
血液検査から、今自分に何が起きているのかを知り、それを改めていけば不調が正せる。
食べたものが自分の体を変えていくのです。
食べたものが体の分子構造を変えて、調子を整えて健康になるという分子整合栄養医学による治療が本当に効果があるのかを確かめる私の人体実験は成功しました。
自分で試したので、だれもこの人体実験に文句は言えません。
薬は化学合成品ですが、栄養は違います。
天然素材です。
天然素材でこそ体は良くなっていきます。
今の食材は、添加物や環境ホルモンなどの要らざるものも混ざっています。
誰でも簡単に手に入るサプリメントも、いろいろな添加物が入れられています。
私が自分の人体実験で使用したのは、ドクターズサプリといわれ医療機関でしか扱えない安全なものです。
高価ですが、身体の不調を正してくれるものです。
大友外科整形外科では院長の経験から、腰痛や肩こり、しっしんなどの皮膚病も何かが原因で健康を害している状態と考えています。
ですから、整形外科や皮膚科の診察に来ても、
普段何を食べているかを聞いていますし、できるだけ血液検査をしています。
肩こり、皮膚のかゆみなのになぜ血を採るの?
なんで普段何を食べているのかを聞かれるの?
疑問に思う患者さんも多いのですが、
血液結果を説明して、食事指導をしただけで体調がよくなる方もいます。
皆さんも何か不調を感じたら、一度しっかりと血液検査をしてみるといいと思います。
しかし、大抵は『異常なし』と言われるでしょう。そう言われたら、その血液検査結果を持って栄養療法実践医を訪ねてみて下さいね。
栄養療法実践医の情報はコチラから
↓
あなたの肩こりも、単なる疲れではないかもしれませんよ。
では、また。