埼玉県 北本市 大友外科整形外科の
栄養療法実践整形外科医 大友通明です。

ここ10年で骨粗鬆症の治療薬は、
すごく進歩したように見えます。

しかし、
毎日診察をしていて思ったのです。

骨粗鬆症患者さんは薬でよくなっているのか?

カルシウム剤、
活性型ビタミンD製剤、
ビタミンK2製剤、
ビスホスフォネート製剤、
SERM、
カルシトニン製剤、
テリパラチド、
抗RANKL抗体...

今まで、沢山のお薬で治療してきました。

しかし、骨粗鬆症の原因はさまざまです。
いろいろな原因が組み合わさった、
大変複雑な病態です。

だから、
治療にはすべてのお薬を同時に使いたいほど。

でも、健康保険ではそれは認められれません。

今、飲み薬による骨粗鬆症治療は、
ビスホスフォネート製剤が中心だと思います。

でも、最初のうちは骨密度が上がるのですが、
数年で頭打ちになり、
その後は横ばいの患者さんがほとんどです


薬をやめたらどうなると思います?


ある方は骨密度が下がりましたが、
ある方は中止しても骨密度は下がりません。

私の患者さんは薬をやめても、
骨密度が下がらない方が多いのです。

個人的には、

飲み続けても患者さんにとって
あまり意味がないのではないか、

と、思い始めました。

...

今、私は栄養療法実践整形外科医です。

栄養療法を学んでから、
『骨はコラーゲン線維でできているのだから、タンパク質、鉄を沢山含む食材を食べれば骨密度は増えるはずだ。』
と、考えました。

そして、ビスホスフォネート製剤を飲んでいるにもかかわらず、
骨密度が数年間増減のない方に投薬を中止し、
肉、魚、卵、大豆を中心としたタンパク質摂取、鉄の多い、赤身肉やレバーの摂取、
ビタミンKの多い納豆の摂取、
を増やすように指導しました。

結果、半年後に骨密度がDEXAで急上昇‼️

こんな方達が増えました。

予想通りの結果に逆に驚きました。

人は何をどれだけ食べるかで、
身体の分子構造を変えることができるのです。

骨が弱い方は、
骨を強くする食べ物を食べればいいのです。

素直に考えて、実行してみれば
自ずと答えがでるのが栄養の凄いところ。

私は栄養療法を学んで、
良い食事が最高の治療薬だと確信しました。

食事は副作用のない治療なのです。

身体の事をよく考えて、
好きなものではなく、
身体にいいものを食べてみませんか?

では、また。