上海に行きました。

 むかしは頻繁に行っていましたが,この十年はすっかりご無沙汰。前回行ったのが2012年と,3年ぶりの訪問でした。

 といっても中身は仕事なので書くことはなく,今回はひさびさに乗った「スカイスイート2」と宿泊したホテルのレポートだけ,します。


 中国とはいろいろな問題があって,すっかり観光やビジネスの熱がひいたようですが,少し前に政治的に若干の改善が見られ,それにともない日系航空会社がこぞって中国線の増便を発表しました。

 そこで,今回はその増便した羽田・浦東線を使ってみました。
 ありがたいことに中国線はマイルで座席がとりやすく,通常ほぼ全便に空きがあります。

 なかでも,羽田発午後2時40分の85便,浦東発午後6時35分の86便は,スケジュール的にも使い勝手が良いようです。

 しかも,この便に使われているのは機材が767で,座席が「スカイスイート2」と呼ばれるタイプ。去年ペナンに行ったとき,クアラルンプール線ではじめて乗りましたが,これがなかなか良かったので,この組み合わせにしました。

 ビジネスクラスで48000マイルとられました(>_<)
 キャンペーン対象日であれば40000で済むのですが,ちょうどそのあたりではスケジューリングできないので,多めに払い出ししました。

 それにしても,以前はJALもマイレージ枠でとりやすかったのですが,最近眺めるに,あまり枠がありません。特に以前なんて,いちばん良いときでシドニー線ビジをわずか43500マイルで,しかも3人分もとれたこともありました…が,いまやそんなおいしい話もなく…。

 結局マイルがたまっても使い道がなくなってきたので,こういうところでちょこちょこ消化していきたいと思います。


 それはさておき,14時40分発ということで,今回は余裕を持って空港に行き,そこで少し遅めのランチをとりました。といっても,このときのラウンジでは,中華がベースの品揃えになっておりました…。

 なお,時間帯的にそれほど利用者はいないだろうと見込んでいましたが,なかなかどうして結構な混み具合でした。見ているとJAL便ではなく,ワンワールド系航空会社の出発便もあってのことのようでした。

 あと,ビジネスに乗る以外にも,JGCの会員さんが多数おられたように思えます。基本的にビジネスマンばかりという感じで,漏れてくる会話などを聞いていると,まだまだ中国ビジネスをめぐるひとの流れは活発だなあと思えました。


 ゲートに向かいました。
 機材は767でウイングレットが跳ね上がっているタイプ。

 優先搭乗の最後の方に入って乗り込みました。


 ひさびさのスカイスイート767。


 しかし,見た瞬間感じたのは,「あれ,こんなに小さかったっけ?」でした。

 シートピッチもさることながら,シートの幅がとても狭く感じるのです。

 これは前回のクアラルンプールのレポートでも書いたのですが,今回は窓側の,しかもテーブルが通路側に来る席のためか,いっそうそのように感じました。

 座ってみると,実際に幅が狭い。しかも,テーブルが通路側,シートが窓側の席は,シートが機体にくっつくように設置されています。で,機体断面は円形です。なのでシートの上側も低く感じられ,さらに狭い感が出てしまいます。


 もっとも,はやりこの列ですとプライベート感が大きいのが良いです。狭さ感はしだいに慣れていきます。そうなってくると,テーブルも広いし,モノ入れも十分なスペースがあるし,居心地も良くなってきました。

 シート全体は,強いて言えば,ANAのスタッガードを縮小させたような感じです。


 111番ゲートを離れ,しばしタキシングのあと,桟橋のRW05から離陸しました。



(VIDEO離陸)

 巡航になり,ベルトサインが消えました。

 飲み物と食事がサーブされていきます。

 行きは乗客が少なく,1-2-1の真ん中2列にはほとんどひとが乗っていませんでした。

 上海なので和食に困ることもないと思い,洋食にしました。
 テーブルはまえのシートから引っ張り出してくるスタイルです。



 そういえば,このスタイルはANAのスタッガードも同じですが,事故が起こったのでしょうか,あるときからテーブルの収納をCAさんが念入りにチェックするようになりました。ロックをかけないと,弾みで客の方に飛び出してくる構造だからでしょうか。今回も同様でした。

 ちなみに,新たに就航したANAの789型では,スタッガードが改良され,前からをやめて脇から引っ張り出す,昔ながらのスタイルに戻したようです。


 さて,今回スカイスイート767に乗るにあたり,自分にとって目玉だったのは,「iPadをつないでシートのモニターで見ることはできるか?」ということでした。

 スカイスイート・シリーズにはUSB端子,これはいまやどれにもついていますが,それとは別に「ビデオ端子」がついているのです。かねてから,JALは「ここにお手持ちの機器を接続することで,映像を楽しむこともできます」と言ってきました。

 とはいえ,いまどきこの在来型端子を使って,いったいなにをつなげて映像を見るというのでしょうか。もしかしたらポータブルDVD時代の名残でつけたんでしょうか?

 意味はさておき,なんとかここにiPadをつなぐことはできないものか,研究?を重ねてきました。いちばん重要なのは,これをつなぐアダプターです。

 いろいろ調べると,iPadから在来型ビデオ端子につないでくれるケーブルがあることがわかりました。

 しかし!

 iPad側は,なんと旧型の端子形状のものなのです。ライトニング型ではないです。

 いや,仮に旧型でも,旧型とライトニング型間をつなぐ差し込み式アダプターもあります。

 しかし!

 これも実にくせ者です。純正品を使っても,映像が映らないのです。複数の液晶テレビでやってみましたが,ダメでした。ネットでの評価を見ても,成功例は書かれてありません。ましては非純正品だと,音すらダメだなど,実に評判が悪い。

 ならば旧型のiPadでつなぐしかない。

 幸い,古いiPadがありました。なので,今回はそこにビデオを詰め込み,機内にてトライしてみたのでした。



 はたしてつなげてみると…

 映像,出ました!

 これで手持ちの機材で自由に映画などを見ることができそうです。

 ところが…

 iPadのジャックにイヤホンをつないで耳につけてみると,不思議な現象が起こりました。

 ドラマの声が出ないのです。背景音やBGMだけが聞こえてきます。

 どういうことでしょうか。なにかトラックの相性問題でもあるのでしょうか。

 考え得る対策は,アダプターケーブルにある2つの音声端子,これにイヤホンをなんとかつなぐことです。

 しかし,そのためにはさらにアダプターをつける必要があります。なんとも冗長なケーブルになりそうです。

 はたしてそれで音声が完璧に聞けるのか。

 検証は次回の搭乗時,ということになってしまいました。

 結局,今回はiPad接続,失敗に終わりました…


 飛行機は地図上ではほぼ真西に進んでいき,3時間ちょっとで上海近くまで来ました。それにしても,九州まで来てしまえば,上海はすぐなんですね。




 着くときの上海はけっこう雲が厚く,というかはたして雲なのか,スモッグなのか不明ですが,そこを割ってゆっくりと浦東国際空港に入っていきました。

(着陸ビデオ)

 着いたときにはもう暗くなっておりました。

***

 空港からホテルに向かうに関して,今回はリニアモーターカーを利用しようと思っていましたが,結局時間がなくなってしまい,タクシーを使いました。

 以前よりは高くなったとはいえ,上海のタクシーは安いです。あんなに遠い浦東空港からでも結局3,000円くらいでした。

 注意しないといけないのは,元と円の換算。
 以前は1元を15円と見立てていましたが,いまや20円と考えないといけません。


 さて,今回とったホテルですが,「プルマン上海スカイウェイ」というところ。

 アコー系で探していたのですが,もう1つ南京路のど真ん中にノボテル(直後,ブランドが変わったみたいです)があったのですが,あのあたりは便は良いとはいえ,いかにも観光地ということで,避けました。

 とはいえ,このホテルの場所はかなり中途半端でした。すっかり土地勘を失ったわたくしの失敗でした。新しそうなんでここにしたのですが。

 チェックインもスムーズ。

 予約していたのはジュニアスイートで,それをキャンセル不可の最低料金でとっておきました。

 建物自体が高層だったのですが,あてられたのは12階。

 どうしようかなと思いましたが,今回はけっこう外に出ていることもあれば,お迎えにサッと対応しないといけない事情もあり,地上とアクセスしやすいという理由を考えて,換えませんでした。

 フロア図を見ると,断面は平べったいおむすびって感じです。
 部屋はその頂点の1つでした。


 エントランスがゆったりとしています。




 その向かいが飲み物や冷蔵庫などがあるスペースになっています。



 左手はリビング。右手が寝室になっています。



 クローゼットはガラス扉で,アイロンと台が備え付けておりました。あんまり着替えを持っていかなかったので,重宝しました。

 浴室兼トイレもゆったりスペースで,バスタブとシャワーブースが別になっていました。湯量も問題なし。



 部屋のいたるところに姿鏡があるのも,意外と便利でした。

 このホテルでなによりも良かったのはラウンジでした。

 最上階の55階にあるのですが,そこから景色が壮観でした(とはいえ,かなりスモッギーなんですが…)。

 朝はここで景色を見ながらご飯をいただきました。


 最初に中をちょっと見たとき,意外な狭さに,これでは席はないのでは?と不安になったのですが,それほど利用されていないようで,利用した3階ともにゆったりと静かに過ごせました。

 なお,チェックイン後に知りましたが,会員やクラブフロアなどの宿泊者はここでチェックインとアウトの手続きもできます。もっとも,12階の部屋なのでわざわざここに行くか,という感じですが,チェックアウトの時はここですませてついでに軽食をとりました。

 品数は多くはなかったですが,なかなかどうして,やはり中華はおいしかったです。


 あと系列ゆえかパン関係が充実していました。

 このあとの行動などは割愛し,帰りの話になります。
 あいにく,最終日は雨でした。それもしっかり系の雨。


 帰りは,お世話になっている日本人の方が帰国されるのに合わせて,空港まで便乗させていただくことができました。社用の大型バンで快適でした。

 というよりも,このようにしてもらってほんとうに助かりました。

 なぜなら,今回上海に来てつくづく感じたのが,タクシーをつかまえることの難しさだったからです。待てども待てども来るのは客を乗せたタクシーばかり。このような経験をなんどもしたのです。こんご要注意です。

 そのうえにこの天気。ホテルのまえにはタクシー待ちの行列ができてしまっていました。

 おそらく,時間に気にしながら,この行列を待っていなければならなかったかと思うと,ほんとうにありがたかったです。

 市街地はいつにもまして渋滞。この日は土曜日だったのですが,にもかかわらず,です。

 しかし,意外と高速はスムーズで,30分程度のドライブで空港に到着しました。

 チェックインもスムーズ,以降の出国手続きも問題なし。

 しかし,同行いただいた方曰く,「こんなにすいているのは珍しい」とのこと。

 「爆買いで出かける中国人で行列になるんですけどねえ…」

 たまたまラッキーだったようで,以降,ここも要注意かもしれません。

 時間があったのでラウンジに行きました。JAL専用のがありました。

 しかし,かなり混み合っていて,わたしたち(合計3名)が横一列になんとか席を確保できたものの,以降に来た方の多くはそのまま出て行ってしまう感じでした。

 どうやら,名古屋行き,関空行き,そして羽田行きが立て続けに出るようで,しかも混雑に備えてか,みなさん早めに来ていたようです。

 同行の方は少し早く出る関空行きだったので,ゲート近くまでお送りし,あとは羽田行きのゲート近くに行って待機しておりました。

 帰りの便は18時35分発で,出発時はすっかり外も暗くなっておりました。
 座席は行きと同じです。

(浦東離陸)

 相変わらずしっかり雨でしたが,幸い揺れることはほとんどありませんでした。

 巡航になってベルトサインが消えたので,さっそく機首側のトイレに行ったのですが,そこでパーサーから意外なことを言われました。

 「○○さま,申し訳ございません。大丈夫でいらっしゃいますか?」

 意味がわからず,「は?」と聞くと,

 「あ,いえ,お隣の方がたいへん気分がすぐれないそうで…」

 どうやら,6列目の真ん中2席にご夫婦で座っているお客さんがいて,わたし側の奥様が,どうもヤバイらしいのです。なるほど,戻るときチラッと見ると,すでにフルフラットにして横になっていました。

 どうやらプライベートで旅行だったのでしょう。それにしても気の毒に,現地の食べ物かなにかあたったのでしょうか。

 座席の構造上,横がさえぎられて見られないので,その後は気にもとめないでおりました。

 帰りは2時間45分が公式の所要時間ながら,追い風が強いようで,さらに早く,2時間半もかからずに羽田に着陸することになりました。

 さて,着陸の様子もビデオにと撮影にいそんしんでおりましたが,着陸してゲートまでタキシングしていると,とうとう「あの音」が聞こえてきてしまいました。

 そうとうやばいのか,なんども聞こえてきます(>_<)

 さすがに心配になってきました。

 これがもしノロのような感染性の強いウイルスにやられたひとであったら…
 狭く,しかも乾燥した機内では,一発でアウトでしょう。

 そんなことを心配しつつ,ゲートについて,サッさと降りたのでした…。

 最後はその音も入ったビデオになります。気になる方はどうぞスルーしてください。

(羽田着陸)