今年の年頭より,「年末はどうするか」を息長く考えておりましたが,当初はシンガポールでニューイヤーイベントを見よう!と思いつきました。
さっそくANAで年末年始の飛行機を(まともや家族にいっさい相談することもなく)予約してしまい,既成事実化したのでした。
しかし,さすがシンガポールというべきか,マリーナベイ周辺で,しかも部屋からベイが見渡せるようなところは,ほぼすべて予約いっぱいになっていました。
一方,有名な「マリーナベイサンズ」だけは客室数が多いためか,まだベイビューの部屋がありました。
とはいえ,時期も時期でここは高い。通常の2倍強はふっかけてきた値段設定です。しかも,口コミを見ていると,屋上のインフィニティプールと朝食以外の評判がすこぶる悪い。きわめつけは「ベイビューのスイートを予約したが,あたったのは10階の部屋。ドームの屋根しか見えなかった」というもので,これでは目も当てられません(>_<)
いったんマリーナベイはあきらめ,その分は食べたりするのに便利なところ,かつマリーナからも遠くない,という条件で,クラークキーにあるノボテルを予約しておきました。
しかしその直後でした。
シンガポールの国父リー・クアンユーさんが亡くなったというニュースを耳にしました。
シンガポールをここまでに仕立て上げた,まさに国父。
その逝去ということで,これは国自体が喪に服すということではないか。
もしかしたら,年末のカウントダウン・イベントなども中止なのではないか。
そんなふうに思い,どうなるのかとネットなどを見ながら考えておりました。
しかし,なかなかわかりません。
そこで,秋口になると,シンガポール滞在はやめて,そこからどこか別のところに行こうという考えが出てきました。
そこで最終的な目的地になったのが,バリ島でした。
バリ島は3年前の12月上旬に行ってから,二度目になります。
この思いつき,結果的に大成功になりました(後述)。
前回はニッコー・バリにしましたが,今回はどうするか。
かなり時間をかけて調べていきましたが,最後はアコー系のノボテルに絞られました。
バリ島にはアコー系のホテルが多数あり,ノボテルだけでも2つあります。ノボテル・バリ・ベノアとノボテル・ヌサドゥアです。
このうち,ヌサドゥアの方は海に面しておらず,ホテルのバスで専用のビーチまで移動することになっています。やはりフロントビーチが良いということで,最初はベノアにしようと思いました。
ベノアにはいろんなタイプの部屋がありますが,家族4名でゆったりできそうなのは,ファミリースイートとヴィラでした。
両者で悩みましたが,部屋はファミリースイートが良いように思えました。ヴィラだとリビングはいわば屋外になります。これが良いという方もいると思いますが,わたしはインドアの方が好みでした。
しかし,決め手はバスでした。ファミリースイートのバスタブは小さめで,しかも子どもたちが入るとそこらが水浸しになってしまうリスクを感じました。ヴィラはやはり半外ではありますが,大きなジャグジータイプ。
使う頻度も高いだろうし,お風呂は大事だよなあってことで,最後はヴィラで予約しておきました。
しかし…
11月になって,またもや考え方が変わってきてしまいました。
きっかけは家内の一言で,「その頃は雨期だよね」というものでした。
あのドザ~っと来るスコール。確か前回は夜中でも容赦なく雷雨があったかと思います。
それを考えると,やはりできるだけインナースペースで過ごせる部屋が良いのではないかと思うようになりました。
ヴィラだとリビングが東屋になり,どうしてもインナースペースがベッドルームだけの手狭になってしまいます。
そこで,最後の最後にホテルを変えることにしました。
同じノボテルですが,ヌサドゥアの方にしました。
こちらは海に面してはおらず,リゾート感覚ではベノアに劣ることでしょう。
しかし…
確かに海が見えたり波の音が聞こえるのは良いことだ。
とはいえ,1日中ビーチにいることはまずない。
こどもがいる以上,デッキチェアでのんびり寝て過ごすようなこともないだろう。
特に長女はいまや大会で優勝するほどの水泳の練達で,海よりもプールが良いと言う。
次女はいまだに海を怖がる。
家内もそれほどビーチでのんびりしたい!ってわけではない。
ビーチフロントじゃなくても良いかあとなったのでした。
その分,ヌサドゥアでは130m2の2ベッドルームスイートにしました。
わたしはとてもいびきがうるさいらしいので(>_<),別の部屋になるのは家族のためでもあります…。
この変更もまた,結果的に大成功だったと思います(後述)。
さて,行きですが,仕事の都合で,わたしと長女はANAの昼便で,家内と次女は深夜便と,二手に分かれてシンガポールに向かうことになりました。
家内たちの乗る便と,デンパサール行きのシンガポール航空(SQ)便との間は1時間半くらいだったので,彼らは羽田で乗り継ぎの手続きをし,シンガポールには入国せずにそのままSQ便のゲートまで来る手はずとなっておりました。
一方,わたしたちはシンガポールに夕方に着き,その日は空港内のクラウンプラザに泊まることにしました。
年の瀬で空港に向かう道路も混雑しているかなと思っていましたが,クルマもひじょうに少なく,スムーズに到着できました。これがいちばん心配していたのですが。
いつものようにWiFiを借り,荷物を預けて出国審査。
しかし,自動化ゲートでは長女の指紋をなかなか認識してもらえず,なんどもなんどもやって,とうとう係員の方が指導してくれて,ようやく通過できました。
シンガポール行きの羽田発ANA便はすべて787です。
実は国際線で78に乗るのははじめてで,国内線でも窓側に座ったことがないので,広い窓やスモーク型シェードなどを経験したことはありませんでした。今回はそのあたりがたいへん楽しみでした。
今回は4A/4Cのペアで座席をとりました。理由はいつもの通り。トイレが近いこと,後ろに壁があることです。
年末ともあって,満席状態であり,またビジネス客よりも家族連れなど,旅行客が多いようでした。
そのなかで,通路挟んで隣に,男の子とお父さんというペアが座りました。さらに通路を挟んでその斜め前には,お母さんと女の子,さらに赤ちゃんがいました。
この家族が往路大いにやってくれました。
まず,男の子が,いきなりウェルカムドリンクのオレンジジュースをこぼしたのです。しかも,よりにもよって,ちょうどお父さんが荷物を出すために床にカートを拡げていたときに,そのカートに見事ぶちまけたのでした。
呆然とするお父さん。
あまりに呆然としているので,斜め後ろにいたCAさんを呼んであげました。出発前の満席便でくそ忙しいときに,さぞたいへんだったことでしょう。
いまだ呆然とするおとうさん。いや,その気持ちは痛いほどわかります。なので,気を和ませようと彼にほほえんだのですが,彼の表情はこわばったまま。もしかして,あざ笑われたように思ってしまったのかも知れません(>_<)
以降,ひたすら汚れたものを拭き続けるお父さん。
特に悪びれた様子もなく見ている息子さん。
巡航中には,とにかく女の子が歩き回り,走り回る。しまいにぐずつく。
女の子が鎮まると,今度は赤ちゃんが泣き出す。
男の子は座ったままではありましたら,足をぶらつかせ,前のシートをこづく。
とにかく対応にあくせすして動き回るお父さん。
かれら自身,はたしてお金を払ってビジネスに乗った意味はあったのでしょうか。
わたしたちは反対側だったので特に影響はありませんでしたが,逆側のまわりのお客さんたちはさぞや落ち着かない状態であったことでしょう。
子ども対応に関しては,わたしたちもよくよく考えさせられてきましたが,重要なことは,子どもに罪はないということです。恐らく子連れじゃないお客からすれば,「ビジにガキ乗せんなよ」とお思いでしょう。
しかしそうではなく,むしろ親がちゃんと子どもを落ち着かせるマナーを身につけさせるか,あるいは気をひく小道具をどれだけ用意できるかがポイントに思われます。長時間あんな狭いところにジッとしているなんて,子どもには難しいことです。そこをどうあやすかをちゃんと考えてこそ,ビジに乗せる資格があると思います。
この方たちはそれを怠っていたので,けっきょく落ち着かない機内を過ごすことになったのです。
いちばん良いのは,あれば深夜便に乗ることです。子どもは基本ずっと寝ているはずです。
さて,こんなバタバタ機内でありましたが,まずは離陸の場面から。
桟橋滑走路からの離陸でした。
(離陸)
以降ですが,今回新調したノイズキャンセリング・イヤホンのおかげで,それほど他客を気にせずに過ごすことができました。
機内食ですが,グレードアップしたように思えます。
子供用のもちゃんとプレートに載せていて,しかも量もけっこうあります。
実は最初のプレートでおなかいっぱいになったので,2枚目のプレートが来たとき,「あれ,まだあるんですか?」と聞いてしまい,その反動で2枚目の写真を撮るのを忘れてしまいました(>_<)
トランプをもらったので,ふたりババ抜き。
例のシェードは上からストンと降りて,なにも見えなくなる在来のシェードよりも,ひじょうに良いですね。
CAさんに写真をとってもらい,ついでにウェルカムオンボード・カードもいただきました。
その後,ムスメはほぼず~っとゲームをやったり,iPadに入れたビデオをみておりました。
わたしは今回,池井戸先生の半沢直樹シリーズ「銀翼のイカロス」を持参し,読んでいました。
「帝国航空」となっていますが,赤い翼の会社の再生劇が舞台になっていて,もともと銀行の世界も面白かったですが,そこに航空業界も絡み,どんどん進んでしまいました。ただ,この本では現場の話は出てきません。
終盤,わたしは「空とん」をいただきました。ムスメにはおやつが出ました。
そんなこんなでチャンギ国際空港に飛行機は着陸しました。
入国審査はとてもすいていてスムーズに通過しました。
わたしたちふたりはこのままチャンギ国際空港内にあるクラウンプラザホテルに泊まりました。
はじめてシンガポールに行ったとき,帰りが早朝便だったのでたまたまとったこのホテル,頼めば部屋からゲートや滑走路がばっちり見えることがわかり,以降何回か使ってきました。
今回もランウェイビューの部屋にしてもらい,短いながら飛行機を見ながら休息をとりました。もっとも,すぐに日が暮れてしまったので,はっきりと見えなくなってしまったのですが…
その数時間後,羽田空港に着いた家内より,デンパサールまでの搭乗券をANAカウンターで出してもらい,荷物もそのまま現地受け取りにできそうとのメールをもらいました。なので,翌朝はSQ便のゲート近くで合流ということになりました。
デンパサール行きのSQ便は8時20分発です。
そこで,早めにチェックアウトをしてSQのカウンターに行き,そのまま出国してSQのラウンジに行きました。そこで軽く食事をとるためです。
ターミナルには帝国軍の戦闘機とストームとルーパーたちが。
しかし…
ラウンジに着いて大きなドジを踏んだことに気づきました。
部屋にスマホを忘れてきてしまいました。
目覚ましに使って,そのまま枕元に置いてきてしまったと思われました。
家内と連絡するには,iPodかiPadをWiFi経由で使ってメールするしかありません。
家内とはなんとか連絡が取れました。が,旅に出るとなんかやらかしますが,この時点でこんなドジを踏むとは…いきなり気分がどんよりです。
ゲート近くで家内と次女と合流できました。
次女の「オムツ野郎」は相変わらずわたしにはツンデレで,「あんた,いままでなにやってたの?」って非難めいた表情でチラッと見,その後はしばらくシカトでした(>_<)
家内に話すと,「まあまあ,わたしも携帯の充電器忘れたから」と,フォローになるのかならんのか,よくわからないネタで慰撫してくれました…。
SQのデンパサール行きはA330。わたしはこの機体に乗るのが初めてで,SQの在来型ビジネスクラスに乗るのもはじめてでした。
どうやら雨のようです。
そう。なんでシンガポールからバリに変更して成功だったのかというと,以降,シンガポールの天気がとても悪かったからなのです。
雨か曇りだったようです。
(シンガポールで年末年始を過ごされた方がいたら,すみません)
実際,バリ島では滞在中にいちども雨に降られることもありませんでした,曇天すらもなかったのでした。
話が脇にそれました。SQに戻ります。
2-2-2の配置で5列。ビジネスのキャパはそれほど多くありません。
とったのはやはり最後列5で左から2-2でした。
ゆったりめのライフラットシートでベージュの革張り。
前のシートの後ろ側になるパネルには大型のモニターがついていますが,タッチパネル式でありません。デザインはなんとなくJALのスカイスイート767に似ていました。
冊子入れとは別に,前に2段の小型ポケットがついていました。
シートサイドにはiPodを置くようなポケットもありました。
さあ,バリ島に向けて離陸です。
ところが。
離陸はしたんですが,そのあとわたしたちは恐怖を経験することになりました。
しばらくすると,天井裏から「バリバリ,ガラガラ」という音が聞こえてきたのです!
その音は,なにか硬くて小さいものがたくさん前から後ろに向かって転がっていく感じです。
家内はもともと離陸に弱く,音を聞いて青ざめていました。
さすがのわたしの原因もわからず,かなり恐かったです。
恐らくですが,水が急に氷結し,それが砕け散ってガラガラと流れていった気がします。
では,ほとんどモザイク入りとなりますが,離陸エンジン音とともに,そのときの異音をお楽しみ?ください。
(SQ離陸)
とはいえ,しばらくすると音もなくなり,あとはごく普通の飛行となりました。
遠くにはモコモコとした夏雲が拡がっていましたが,揺れることもなく,穏やかなフライトでした。
時間的にはブランチとなりました。
シンガポールからデンパサールまでは2時間半くらいのフライトになります。
ムスメたちは寝てしまいました。
伸ばすとこんな感じになります。ANA的なライフラットです。
バリ島に近づき,高度を落としていくと,家内から「カメラ貸して」と言われました。
ちょうどウブドのあたりが見えていたようです。遠くには富士山並みの高さを持つバトゥール山も見えています。
無事に着陸しました。
まえに来たときから新空港ターミナルの建設が進められていましたが,今回来てみると完成していました。とっても綺麗で広々とした空港でした。
入国審査もスムーズに終わり,荷物をうけとりました。
空港には,あらかじめホテルに頼んで迎えの車に来てもらっていました。
前回はなくて今回新たにできたのが海上の高速道路。
「マンダラ・トールロード」というそうですが,マップの赤いエリアあたりの空港周辺道路は前回メチャ混みだったので,これを使えばホテルと空港,ホテルからウブドなどのアクセスもグッと楽になると思われました。
(Google Mapより)
実際,空港からは高速で20分ほどで,ヌサドゥアに行くことができました。
今回のホテル「ノボテル・バリ・ヌサドゥア」に着きました。
さっそくANAで年末年始の飛行機を(まともや家族にいっさい相談することもなく)予約してしまい,既成事実化したのでした。
しかし,さすがシンガポールというべきか,マリーナベイ周辺で,しかも部屋からベイが見渡せるようなところは,ほぼすべて予約いっぱいになっていました。
一方,有名な「マリーナベイサンズ」だけは客室数が多いためか,まだベイビューの部屋がありました。
とはいえ,時期も時期でここは高い。通常の2倍強はふっかけてきた値段設定です。しかも,口コミを見ていると,屋上のインフィニティプールと朝食以外の評判がすこぶる悪い。きわめつけは「ベイビューのスイートを予約したが,あたったのは10階の部屋。ドームの屋根しか見えなかった」というもので,これでは目も当てられません(>_<)
いったんマリーナベイはあきらめ,その分は食べたりするのに便利なところ,かつマリーナからも遠くない,という条件で,クラークキーにあるノボテルを予約しておきました。
しかしその直後でした。
シンガポールの国父リー・クアンユーさんが亡くなったというニュースを耳にしました。
シンガポールをここまでに仕立て上げた,まさに国父。
その逝去ということで,これは国自体が喪に服すということではないか。
もしかしたら,年末のカウントダウン・イベントなども中止なのではないか。
そんなふうに思い,どうなるのかとネットなどを見ながら考えておりました。
しかし,なかなかわかりません。
そこで,秋口になると,シンガポール滞在はやめて,そこからどこか別のところに行こうという考えが出てきました。
そこで最終的な目的地になったのが,バリ島でした。
バリ島は3年前の12月上旬に行ってから,二度目になります。
この思いつき,結果的に大成功になりました(後述)。
前回はニッコー・バリにしましたが,今回はどうするか。
かなり時間をかけて調べていきましたが,最後はアコー系のノボテルに絞られました。
バリ島にはアコー系のホテルが多数あり,ノボテルだけでも2つあります。ノボテル・バリ・ベノアとノボテル・ヌサドゥアです。
このうち,ヌサドゥアの方は海に面しておらず,ホテルのバスで専用のビーチまで移動することになっています。やはりフロントビーチが良いということで,最初はベノアにしようと思いました。
ベノアにはいろんなタイプの部屋がありますが,家族4名でゆったりできそうなのは,ファミリースイートとヴィラでした。
両者で悩みましたが,部屋はファミリースイートが良いように思えました。ヴィラだとリビングはいわば屋外になります。これが良いという方もいると思いますが,わたしはインドアの方が好みでした。
しかし,決め手はバスでした。ファミリースイートのバスタブは小さめで,しかも子どもたちが入るとそこらが水浸しになってしまうリスクを感じました。ヴィラはやはり半外ではありますが,大きなジャグジータイプ。
使う頻度も高いだろうし,お風呂は大事だよなあってことで,最後はヴィラで予約しておきました。
しかし…
11月になって,またもや考え方が変わってきてしまいました。
きっかけは家内の一言で,「その頃は雨期だよね」というものでした。
あのドザ~っと来るスコール。確か前回は夜中でも容赦なく雷雨があったかと思います。
それを考えると,やはりできるだけインナースペースで過ごせる部屋が良いのではないかと思うようになりました。
ヴィラだとリビングが東屋になり,どうしてもインナースペースがベッドルームだけの手狭になってしまいます。
そこで,最後の最後にホテルを変えることにしました。
同じノボテルですが,ヌサドゥアの方にしました。
こちらは海に面してはおらず,リゾート感覚ではベノアに劣ることでしょう。
しかし…
確かに海が見えたり波の音が聞こえるのは良いことだ。
とはいえ,1日中ビーチにいることはまずない。
こどもがいる以上,デッキチェアでのんびり寝て過ごすようなこともないだろう。
特に長女はいまや大会で優勝するほどの水泳の練達で,海よりもプールが良いと言う。
次女はいまだに海を怖がる。
家内もそれほどビーチでのんびりしたい!ってわけではない。
ビーチフロントじゃなくても良いかあとなったのでした。
その分,ヌサドゥアでは130m2の2ベッドルームスイートにしました。
わたしはとてもいびきがうるさいらしいので(>_<),別の部屋になるのは家族のためでもあります…。
この変更もまた,結果的に大成功だったと思います(後述)。
さて,行きですが,仕事の都合で,わたしと長女はANAの昼便で,家内と次女は深夜便と,二手に分かれてシンガポールに向かうことになりました。
家内たちの乗る便と,デンパサール行きのシンガポール航空(SQ)便との間は1時間半くらいだったので,彼らは羽田で乗り継ぎの手続きをし,シンガポールには入国せずにそのままSQ便のゲートまで来る手はずとなっておりました。
一方,わたしたちはシンガポールに夕方に着き,その日は空港内のクラウンプラザに泊まることにしました。
年の瀬で空港に向かう道路も混雑しているかなと思っていましたが,クルマもひじょうに少なく,スムーズに到着できました。これがいちばん心配していたのですが。
いつものようにWiFiを借り,荷物を預けて出国審査。
しかし,自動化ゲートでは長女の指紋をなかなか認識してもらえず,なんどもなんどもやって,とうとう係員の方が指導してくれて,ようやく通過できました。
シンガポール行きの羽田発ANA便はすべて787です。
実は国際線で78に乗るのははじめてで,国内線でも窓側に座ったことがないので,広い窓やスモーク型シェードなどを経験したことはありませんでした。今回はそのあたりがたいへん楽しみでした。
今回は4A/4Cのペアで座席をとりました。理由はいつもの通り。トイレが近いこと,後ろに壁があることです。
年末ともあって,満席状態であり,またビジネス客よりも家族連れなど,旅行客が多いようでした。
そのなかで,通路挟んで隣に,男の子とお父さんというペアが座りました。さらに通路を挟んでその斜め前には,お母さんと女の子,さらに赤ちゃんがいました。
この家族が往路大いにやってくれました。
まず,男の子が,いきなりウェルカムドリンクのオレンジジュースをこぼしたのです。しかも,よりにもよって,ちょうどお父さんが荷物を出すために床にカートを拡げていたときに,そのカートに見事ぶちまけたのでした。
呆然とするお父さん。
あまりに呆然としているので,斜め後ろにいたCAさんを呼んであげました。出発前の満席便でくそ忙しいときに,さぞたいへんだったことでしょう。
いまだ呆然とするおとうさん。いや,その気持ちは痛いほどわかります。なので,気を和ませようと彼にほほえんだのですが,彼の表情はこわばったまま。もしかして,あざ笑われたように思ってしまったのかも知れません(>_<)
以降,ひたすら汚れたものを拭き続けるお父さん。
特に悪びれた様子もなく見ている息子さん。
巡航中には,とにかく女の子が歩き回り,走り回る。しまいにぐずつく。
女の子が鎮まると,今度は赤ちゃんが泣き出す。
男の子は座ったままではありましたら,足をぶらつかせ,前のシートをこづく。
とにかく対応にあくせすして動き回るお父さん。
かれら自身,はたしてお金を払ってビジネスに乗った意味はあったのでしょうか。
わたしたちは反対側だったので特に影響はありませんでしたが,逆側のまわりのお客さんたちはさぞや落ち着かない状態であったことでしょう。
子ども対応に関しては,わたしたちもよくよく考えさせられてきましたが,重要なことは,子どもに罪はないということです。恐らく子連れじゃないお客からすれば,「ビジにガキ乗せんなよ」とお思いでしょう。
しかしそうではなく,むしろ親がちゃんと子どもを落ち着かせるマナーを身につけさせるか,あるいは気をひく小道具をどれだけ用意できるかがポイントに思われます。長時間あんな狭いところにジッとしているなんて,子どもには難しいことです。そこをどうあやすかをちゃんと考えてこそ,ビジに乗せる資格があると思います。
この方たちはそれを怠っていたので,けっきょく落ち着かない機内を過ごすことになったのです。
いちばん良いのは,あれば深夜便に乗ることです。子どもは基本ずっと寝ているはずです。
さて,こんなバタバタ機内でありましたが,まずは離陸の場面から。
桟橋滑走路からの離陸でした。
(離陸)
以降ですが,今回新調したノイズキャンセリング・イヤホンのおかげで,それほど他客を気にせずに過ごすことができました。
機内食ですが,グレードアップしたように思えます。
子供用のもちゃんとプレートに載せていて,しかも量もけっこうあります。
実は最初のプレートでおなかいっぱいになったので,2枚目のプレートが来たとき,「あれ,まだあるんですか?」と聞いてしまい,その反動で2枚目の写真を撮るのを忘れてしまいました(>_<)
トランプをもらったので,ふたりババ抜き。
例のシェードは上からストンと降りて,なにも見えなくなる在来のシェードよりも,ひじょうに良いですね。
CAさんに写真をとってもらい,ついでにウェルカムオンボード・カードもいただきました。
その後,ムスメはほぼず~っとゲームをやったり,iPadに入れたビデオをみておりました。
わたしは今回,池井戸先生の半沢直樹シリーズ「銀翼のイカロス」を持参し,読んでいました。
「帝国航空」となっていますが,赤い翼の会社の再生劇が舞台になっていて,もともと銀行の世界も面白かったですが,そこに航空業界も絡み,どんどん進んでしまいました。ただ,この本では現場の話は出てきません。
終盤,わたしは「空とん」をいただきました。ムスメにはおやつが出ました。
そんなこんなでチャンギ国際空港に飛行機は着陸しました。
入国審査はとてもすいていてスムーズに通過しました。
わたしたちふたりはこのままチャンギ国際空港内にあるクラウンプラザホテルに泊まりました。
はじめてシンガポールに行ったとき,帰りが早朝便だったのでたまたまとったこのホテル,頼めば部屋からゲートや滑走路がばっちり見えることがわかり,以降何回か使ってきました。
今回もランウェイビューの部屋にしてもらい,短いながら飛行機を見ながら休息をとりました。もっとも,すぐに日が暮れてしまったので,はっきりと見えなくなってしまったのですが…
その数時間後,羽田空港に着いた家内より,デンパサールまでの搭乗券をANAカウンターで出してもらい,荷物もそのまま現地受け取りにできそうとのメールをもらいました。なので,翌朝はSQ便のゲート近くで合流ということになりました。
デンパサール行きのSQ便は8時20分発です。
そこで,早めにチェックアウトをしてSQのカウンターに行き,そのまま出国してSQのラウンジに行きました。そこで軽く食事をとるためです。
ターミナルには帝国軍の戦闘機とストームとルーパーたちが。
しかし…
ラウンジに着いて大きなドジを踏んだことに気づきました。
部屋にスマホを忘れてきてしまいました。
目覚ましに使って,そのまま枕元に置いてきてしまったと思われました。
家内と連絡するには,iPodかiPadをWiFi経由で使ってメールするしかありません。
家内とはなんとか連絡が取れました。が,旅に出るとなんかやらかしますが,この時点でこんなドジを踏むとは…いきなり気分がどんよりです。
ゲート近くで家内と次女と合流できました。
次女の「オムツ野郎」は相変わらずわたしにはツンデレで,「あんた,いままでなにやってたの?」って非難めいた表情でチラッと見,その後はしばらくシカトでした(>_<)
家内に話すと,「まあまあ,わたしも携帯の充電器忘れたから」と,フォローになるのかならんのか,よくわからないネタで慰撫してくれました…。
SQのデンパサール行きはA330。わたしはこの機体に乗るのが初めてで,SQの在来型ビジネスクラスに乗るのもはじめてでした。
どうやら雨のようです。
そう。なんでシンガポールからバリに変更して成功だったのかというと,以降,シンガポールの天気がとても悪かったからなのです。
雨か曇りだったようです。
(シンガポールで年末年始を過ごされた方がいたら,すみません)
実際,バリ島では滞在中にいちども雨に降られることもありませんでした,曇天すらもなかったのでした。
話が脇にそれました。SQに戻ります。
2-2-2の配置で5列。ビジネスのキャパはそれほど多くありません。
とったのはやはり最後列5で左から2-2でした。
ゆったりめのライフラットシートでベージュの革張り。
前のシートの後ろ側になるパネルには大型のモニターがついていますが,タッチパネル式でありません。デザインはなんとなくJALのスカイスイート767に似ていました。
冊子入れとは別に,前に2段の小型ポケットがついていました。
シートサイドにはiPodを置くようなポケットもありました。
さあ,バリ島に向けて離陸です。
ところが。
離陸はしたんですが,そのあとわたしたちは恐怖を経験することになりました。
しばらくすると,天井裏から「バリバリ,ガラガラ」という音が聞こえてきたのです!
その音は,なにか硬くて小さいものがたくさん前から後ろに向かって転がっていく感じです。
家内はもともと離陸に弱く,音を聞いて青ざめていました。
さすがのわたしの原因もわからず,かなり恐かったです。
恐らくですが,水が急に氷結し,それが砕け散ってガラガラと流れていった気がします。
では,ほとんどモザイク入りとなりますが,離陸エンジン音とともに,そのときの異音をお楽しみ?ください。
(SQ離陸)
とはいえ,しばらくすると音もなくなり,あとはごく普通の飛行となりました。
遠くにはモコモコとした夏雲が拡がっていましたが,揺れることもなく,穏やかなフライトでした。
時間的にはブランチとなりました。
シンガポールからデンパサールまでは2時間半くらいのフライトになります。
ムスメたちは寝てしまいました。
伸ばすとこんな感じになります。ANA的なライフラットです。
バリ島に近づき,高度を落としていくと,家内から「カメラ貸して」と言われました。
ちょうどウブドのあたりが見えていたようです。遠くには富士山並みの高さを持つバトゥール山も見えています。
無事に着陸しました。
まえに来たときから新空港ターミナルの建設が進められていましたが,今回来てみると完成していました。とっても綺麗で広々とした空港でした。
入国審査もスムーズに終わり,荷物をうけとりました。
空港には,あらかじめホテルに頼んで迎えの車に来てもらっていました。
前回はなくて今回新たにできたのが海上の高速道路。
「マンダラ・トールロード」というそうですが,マップの赤いエリアあたりの空港周辺道路は前回メチャ混みだったので,これを使えばホテルと空港,ホテルからウブドなどのアクセスもグッと楽になると思われました。
(Google Mapより)
実際,空港からは高速で20分ほどで,ヌサドゥアに行くことができました。
今回のホテル「ノボテル・バリ・ヌサドゥア」に着きました。















