同じ目的に使うものなのに、形がちがう。 | 植松努のブログ

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講演でしゃべりきれないことを書きます。

これが、現在かまくら掘りで使われているスコップ。



持ち手が木なのが、ロシア軍のスコップ。
持ち手が三角形なのが、アメリカ軍のスコップ。

アメリカ軍のスコップは、すくう部分の一部にノコギリっぽいぎざぎざがあります。


アメリカ軍のスコップは、3つ折りにたたむことができます。
とってもコンパクト。
折れ曲がる部分を固定するネジは、細目ネジで、緩みにくく工夫されています。
でも、使っていると緩んできます。
ロシア軍のは緩みません。って、そりゃそうだ。緩むとこがないもんね。

ロシア軍のスコップは、ショベルの部分の縁が刃物のようになっています。
(そこまで鋭利ではありません。)
それに対して、アメリカ軍のスコップは、かなり「鈍」な感じです。
もしかして、その違いが、かまくら掘りの効率のちがいか?

ということで、アメリカ軍スコップの縁を、グラインダーで研いでみました。
さて。どんな効果があるものか。

同じ目的に使うものなのに、国がちがうと形がちがう。
面白いです。
その「ちがい」の意味を勝手に妄想するのが好きです。

とっても楽しいです。