植松電機は、現代の会社なので、停電したら無力です。
溶接もできないし、大型工作機械も動かせません。
パソコンもネットも使えないし。
ということで、停電が予測されるような荒天が予測される場合は、
前の日には「ひどかったら会社に来なくていいよ。」が行き渡り、
そして当日の出社前の段階最終判断をして、
みんなのLINEに「来なくていいよ」が送信されます。
それは、猛吹雪とかの異常気象の場合にもです。
基本的には、「出社して仕事をすることと、出退勤の途中で事故などで人的損失があった場合のリスク」を常に考えています。
植松電機の仲間は、とても貴重な人達なので、
万が一にも何かあった時のマイナスのコストが大きいです。
となると、無茶な条件下で無理して出社してもらうことの損得計算は、
すぐに答えが出ます。
取引先には迷惑をかけることになりますが、
「異常気象で・・・」と伝える前から、先方から心配してくれるケースも多いです。
そして、僕たちも、荷物を出荷する際には、先方の天気の状況も把握して、
悪天候が予測されたら、がんばって納期をはやめて、はやめに送るなどの対策をしています。
僕は以前、名古屋で働いていました。
当時の僕は、自転車通勤だったので、かなりの悪天候でも出社できてしまいます。
ペダルが水没するほどの豪雨とか、車が走れないほどの積雪でも出社しました。
しかし、会社ですることは「会社に出社できません」と「〇〇は今日は出社できません」
の電話対応だけです。
ある大雨の日もそうでした。その日は、夜から午前にかけてすごく雨が降ったのですが、
昼からは晴れました。それでもまだ、港に近い職場の周辺は水浸しでした。
翌日、昨日は休んだ会社の上司が出社してきて、僕をねぎらってくれました。
僕は「昨日はどうしていたんですか?大丈夫でしたか?」と尋ねたら、
「どうせ仕事にならないと思ったから、昼からテニスに行ってきたよ。楽しかった。」
と笑っていました。
そうか。そうだよな。それでもいいんだよな。と思いました。
最近の日本の気象は、以前とはかなり違うと思います。
日本中で毎年、激甚災害レベルの異常気象が生じています。
だからこそ、以前とは考え方を変えるべきだと思います。
まずは、会社の経営者が、会社で働く人達の命や人生のコストを考えて、
危険が予測されるときには、会社を休みにする判断をすべきかと思います。
そもそも、国としては、休日が増えた方がいいとおっしゃっているみたいだし。
国家に貢献するためにも、さっさと休みの判断をしましょう。
プレミアム災害予防デー。