Global Career Academic Tour (キャリア連動・探究型研修プログラム) 
～正智深谷高等学校事前研修にて～ Part １
スタッフの土井純子です。
NY de Volunteer (NYdV) では、今月２月下旬に日本の埼玉県深谷市にある私立高校、正智深谷高等学校の生徒さんを迎え、2日間にわたりGlobal Career Academic Tour （キャリア連動・探究型プログラム）を行います。具体的には、様々な企業や個人の皆さまの御協力のもと、英語でNYの学生と交流、企業訪問、そしてNYでご活躍の日本人の方々からお話を聞く場を提供します
私たちNYdVとしては、生徒さんたちに異文化理解、英語のアウトプット、ダイバーシティーを実感、キャリア意識の向上、そしてアメリカという国を肌で実感してもらうという目標を持っています。このプログラムが、ダイバーシティーや自分の将来についてなど色々なことを考えてもらうきっかけになればと思っています
NYサイドでは、ご協力いただける企業・個人の方々の募集や会場の手配等半年以上前から準備を進めておりますが、日本サイドでもこの団体の創設者である日野紀子が正智深谷高等学校の生徒さんたちの事前研修に伺い、異文化コミュニケーション講座を開催したり、このプログラムの内容や意義の説明、質疑応答、アドバイスなど行ったりして、生徒さんたちにNYで有意義な時間を過ごしていただけるよう動いています。私は日本への一時帰国中にその事前研修に同行する機会を得ましたので、その様子を2回に分けてお伝えできればと思います。
＜あふれるエネルギー
＞
昨年１１月３０日、土曜日、日野と共に生徒さんたちの登校の時間に合わせて学校に伺うと、皆さんのキラキラした笑顔と元気な挨拶で向かえ入れられました。正智深谷高等学校はバスケットボールやラグビー、サッカー、バレーボール等の強豪校で、各部活の横断幕や優勝トロフィーに目が留まりました。体育館に併設されているトレーニングジムの設備も素晴らしく立派で、本格的に部活動に取り組める環境であることが分かります。そんな皆さんのエネルギーがあふれているせいか、肌寒い晩秋の朝のはずでしたがポカポカと暖かく感じました
まず、1限目は、今年のツアーに参加する現高校2年生のクラスに伺いました。東武トップツアーズ㈱ グローバル教育担当の笹崎さんが進行役を務め、最初は係ごとに内容と役割分担を話し合いました。係は、リーダー、サブリーダー、交流係、見学係、制作係、SDGs係、PV係、企業訪問係の8つです。私は交流係の話し合いに参加させてもらいましたが、みんなの真剣なまなざしがまぶしく、未来ある彼らの人生を決めるかもしれない大切なイベントに関わることにやりがいと責任を強く感じました。
＜勇気をだしてChange & Challenge＞
係ごとの話し合いの後は、その成果を順に発表していきます。
まずは、リーダー、サブリーダーからスローガン「Change & Challenge」、全体目標「異文化理解とその尊重」、「楽しいから始まる学びを大切に」の発表がありました。“Change”も”Challenge”も、とても勇気のいることで、その勇気を出してみんなが何かをつかもうとしている姿勢が表れている良いスローガンです。“楽しいから始まる学び”というのも、ボランティア活動をしていると湧き起こる感情だなと、大人の私でもハッとさせられました。
次に、交流係からNYの学生さんたちとの交流会の際に行う具体的な内容の提案がありました。相手の立場に立ち、相手が自分たちのどんなことに興味があるかを考えた上で、日本の学校独特の校則や部活動、制服、ジャージについてなどを含めた学校についての基本情報を紹介し、その後はみんなでいくつか日本的なゲームを行う計画です。ゲーム内容については、必要な道具や会場のスペースなどを考慮に入れた検討が必要だということになりました。
休み時間をはさみ、2限目では見学係から1日目の見学地の候補の説明がありました。見学地の候補はニューヨーク現代美術館（MOMA）、イントレピッド海上航空宇宙博物館（Intrepid Sea, Air & Space Museum）、アメリカ自然史博物館、メトロポリタン美術館（MET)の4つでした。多数決の結果、METと自然史博物館で接戦となり1票差で自然史博物館に決定しました。４つとも訪れたことがある身としてはどれも甲乙つけがたく、将来是非またNYに来て全て見学してもらいたいと思いました。
次は制作係から、NYの学生たちとの交流で何か手作りのものをプレゼントしたり、一緒に作ったりしようと提案があり、折り紙が候補にあがっていました。子供の頃から折り紙に触れる機会が多く紙の扱いに慣れている私たちと比べ、現地の学生たちには難しく感じる可能性もあり,
制作するものの難易度や制作時間を配慮して検討を進めることとなりました。
Part 2に続く・・・