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NYC LOCKDOWN BLOG

コロナウイルスによって始まったニューヨークの自宅待機令で
家にこもりっぱなしになった暮らしによる変化や感じたことを記録するブログ。

日本人にはなぜ海外の人たちがマスクをしないのか理解できない人も多いと思います。

 

アメリカ生活が長い私の個人的な意見ですが、これは仕方がないんです。

 

まず、日本という国がいかにほかの国と比べて安全か、ということを知る必要があります。

 

日本に住んでいて危険を感じることがどれだけありますか?

 

小さい子がひとりで外に遊びに行ける。

 

それがどれだけ特別なことか、ということです。

日本にいたら気がつきませんよね。「気がつかないで生きていられる」なんて、とてもいいことだな、と思います。

 

確かに日本でも事件は起こりますが、大抵の事件はニュースになります。

海外では大抵の事件もテレビでニュースに上がることはないです。

それくらい日常茶飯事なのです。

 

銃社会というのもあるかもしれません。銃の乱射事件は頻繁に起きます。

アメリカのデータですが、2020年に入ってからの乱射事件は以下のようになります。

 

1月 28件

2月 28件

3月 20件 (3月20日までの時点)

 

アメリカのどこかで乱射事件がほぼ1日1回起きてるんです。

ご存知でしたか?

 

2019年に関しては1年で435件起きたそうです。1年365日しかないのに、435件です。平均1日1回以上起きてるんです。

 

ニューヨークは銃社会じゃないのですが(※法律が州によって違います)、それでも銃を使った事件は起きます。

 

危険かもしれない環境の中で必要なのは「危機感」です。

その危機感のあり方が違うな、と感じます。

 

例えば、ニューヨークでは、マクドナルドやスターバックスみたいな最初に注文とお会計を終わらせてから自分で好きな席に持って行って食べていくタイプのお店で、誰もテーブルに荷物を置いてから注文に行く人はいません。複数の人数でいれば別ですが、一人の時に、荷物から目を離すなんてびっくりです。

 

日本では携帯電話や荷物をほぼ全部どこかの席に置いてから注文をしに行くことがよくありますよね。お店によっては「テーブルを確保してから注文をお願いします」という表示がされているのも見たことあります。

 

これは近年よく使われるようになった「民度」の違いによるものだと思います。

 

「他人のものを盗る」ということが倫理的に理解ができない日本に対して「目を離すのが悪い」という常識が常識として通用する国が圧倒的に多いです。これはきっと日本が近所づきあいなどを大事にしってコミュニティーで物事を作り上げてきた差なのだと思います。

 

世界のいろんな国に行ってみて、大抵の国は素晴らしかったですが、嫌な思いも別にそこまではしてきませんでしたが、それでも日本の「相手を思いやる気持ち」というもの以上にそれを感じる国はありませんでした。もちろん素晴らしい人たちが世界中にいますし、思いやりを感じられる人たちにも恵まれてきてますので、世界中に素敵な人がたくさん知り合いにいますけれども、国全体としてのアベレージを見た時に、自分より他人を尊重できる人の割合を比べたら、日本が圧倒的に上だと思います。

 

今回のマスクの件もです。

 

日本人はただの風邪の時ですらマスクを使用します。それは「周りからうつされたくない」という予防でもあり、「相手にうつしたくない」という思いやりでもあります。思いやりの部分が共通で理解できるため、誰もマスクをしている人に不満を持ちません。

 

ニューヨーク(アメリカ)では、コロナウイルスが広がり始めてから意識が変わった人もたくさんいますが、これまでは「マスクしている=菌を持っている」という認識でした。ですから日本人がマスクで出歩くと避けられたりしました。

私も実際、初めてニューヨークに来た友人が「風邪が流行ってるみたいだし、うつされたくないからマスクしてるだけで、私は大丈夫なの」と言いながら着用していた時、「一緒に歩きたくないなー」って思ったこともあります。

 

なぜ日本人であり、日本のマスクの考え方を知っている私が、ニューヨークでマスクをつける人と一緒にいたくないのか、ということになってしまうわけですが、たとえば、海外(日本ではない国)に行った時、そしてその国が「治安は日本ほどいいとは言えないから気をつけてね」と送り出されていた時、すれ違った人の顔が目の辺り以外全て覆われていたらどう感じますか?

 

言葉も違うし、文化も考え方も違う土地で、顔がの全体が全くわからない人だらけの時、不安を感じませんか?

 

私は感じます。

 

ニューヨークというこんなにいろんな人種が一緒に生活する場所で、本当に意味わからない行動に出るかもしれない人が街の中にいるということが大前提で生活する時、「マスクしている人=身元がバレたくない人」に見えるんです。

 

要するに「マスク=武装」みたいなイメージに近いのかもしれません。

 

それが安全を保障されない場所での「顔を隠す」という結果を生むマスクに対しての心理です。

 

ですから、私はアメリカでは一度もマスクをしたことがありません。

 

だって、不安しか相手に与えないんですもの。

 

今回のコロナウイルスのおかげ(?)で、「相手にうつさない思いやり」「自分のための予防」という意識が高まってきているので、今はマスクを着用する人が増えましたが、コロナ騒動が終わったら、多分また風邪でマスクをする人が減るだろうなぁというのが、私の予想です。

 

だから日本に住む人たちには、いかに「マスク=危険な人」という考えが思いつきもしない国に居られることが幸せなのか、ということを感じて欲しいですし、海外に行った時になぜ海外の人たちがマスクに対して敏感なのか、ということを知った上で着用して欲しいです。

 

日本人が風邪を「うつされる」もしくは「うつしてしまう」危機感を持つのとおなじで、海外では、「マスクをするのは顔隠したい人=身元がばれなたくないことをしでかすかもしれない人」という危機感をもって生活している、ということなんです。

 

衛生問題というのは、「生きるか死ぬか」と比べれば二の次になってしまう、ということですね。思いやりも二の次かな・・・。やっぱり「自分のことは自分で守りなさい」というのが基本的な思考である以上、相手の気持ちを優先する社会になるのはかなり難しいかな、と思います。

 

文化の違いって「正解」が無いからこそ難しいですね!