高校時代、自転車の空気がいつも抜かれていて毎日親友のお母さんの自転車を借りて学校に通っていた おばさんには特になにも聞かれなかった
ある日いつものように自転車を返し他校に通っている親友をおばさんとお茶を飲みながら待っていた時おばさんが あなたちゃんとご飯たべてるの?
本当のことを言ってごらんと
その瞬間、私の中でなにかががたがたと崩れ落ち
ただただ涙があふれだした
おばさん、あのねあのね、言葉がでない
もういいよもういいよ わかってる
とにかくもう家には帰らなくていいから娘が帰ってきたら一緒に学校の荷物だけもってきな
あなたのお父さんの会社に行ってきて話してくるからと
父にうちで面倒みますと言いにいってくれ、父はすみません、おねがいしますとお金を渡したそう
おばさんはずっと私を見てきてなんとかしないとと思ってくれていたらしかった
高校生活 人生で最も楽しい時をこの子どうなってしまうのだろうと
荷物を抱え家から出ていく私を ぶーこ出ていけ!と鬼の形相で言い放った継母
親友と二人笑いながら 荷物を自転車に積んで歩いた道
一生忘れない
親友の母、おばさんは命の恩人
おばさんも家庭の事情でお世話になった人がいたと
いつかあなたがだれかを助けてくれたらいいんだからねと
このおばさんの言葉も忘れないよ
今看護師になっていろんな人に心から寄り添って頑張っているからね