Wadud Rashid Mohammed(40才)さんは、クリスマスの前日にクリスマスプレゼントを、彼が「手に入れられる場所」、すなわちゴミ箱から探していた。朝の6時45分、110丁目のブロードウェイのゴミ箱には目ぼしい物は少なかった。
こうして10才の息子と14才の娘用のプレゼントを漁るのがここ10年の彼のクリスマスの「行事」である。彼にはもう仕事も住む場所もなく、子供は母親と暮らしている。靴磨きだった彼は仕事に誇りを持っていた。なぜならそれで生活が出来たからだ。夢は空にそそり立つビルを建てる事だったがその夢は21才でポルシェにはねられた時に消えた。彼の脛骨と腓骨には金属が入っている。
訴訟の時に彼はよくわからないままに書類にサインをした。
「クリスマスには何ももらった事がない、わかるかい、14才の時だってそうさ」
朝日が昇り、彼は見つけたテニスシューズを彼のバッグに押し込んだ。