4/6(土)
テレビ東京のウイニング競馬にて、勝浦正樹騎手本人より引退発表。
続いてJRA広報よりプレス発表。
西山茂行のTwitter(X)にて公開。
まぁ予定通りの流れでした。
同期の村田一誠が調教師になった頃から
『勝浦はどうするんだよ。調教師を受けるのか?』
「いや、僕は受けません。調教師は向かないと思うので。」
勝浦正樹は優しい、穏やかな性格の男である。
確かに調教師、いわゆる厩舎経営者タイプではない。
(その点、村田一誠は他人に厳しいところもあり、馬主対応も上手。)
年齢ももう40代後半になり、無理が効く年齢でもない。
いつまでもレジェンドで乗り馬が集まる武豊や横山典、柴田善などは極めて特殊な才能を持った騎手であり、例外である。
もう勝浦正樹からしたら年下の調教師が次々と開業して、そして毎年元気な新人騎手がデビューする。
中堅の騎手は年齢を重ねると乗り馬を探すのに苦労するのが現状だ。
昨年の秋に勝浦正樹と飲んでいた時、
「社長、もしかしたら年内で引退するかもです。」
わしなど、馬券が外れた日曜日の夕方には毎回
『馬券は引退します。』
と周りの人に宣言をして、そして翌週また発言を忘れたように馬券を買っている。
馬主も人気で負けると、同じようなセリフを毎週のように繰り返している。
勝浦が酔っていたのもあり聞き流していた。
昨年、忘年会の席で
『勝浦、引退の話はどうなったか?』
と冗談半分に水を向けた。
「小倉でたくさん馬を頼まれたので、小倉までは乗ります。もう少し西山社長にはご迷惑をおかけします。」
その返事の仕方に
(あれ、こいつ今回は本気だな。)
と感じた。
小倉でニシノコウダイで勝ち、話していて
『社長、この勝利でちょっとまたやる気になりました。』
しかし、もうこの時点で勝浦正樹の気持ちは決まっていたようだ。
小倉開催が終わり、博多で寿司を食べながらこっそりと
『西山社長、中山開催まで乗って引退することにしました。』
「そうか、わかった。いつかはこんな日が来るとは思っていたからな。」
隣には村田一誠調教師がいた。
その後、
「4/14(日)がラスト騎乗になります。発表は4/6ウイニング競馬の中で。」
と連絡が来た。
わしとしてしてやれることは最後に少しでも乗り馬を集めること。
4/13(土)セイウンパシュートは勝ち負けのレースで永野を予定していたが、上原博之調教師にお願いをして勝浦正樹に頼んだ。
(その日永野には福島で別の馬をたくさん用意して、こちらもバタバタ🤭)
村田一誠調教師より
『4/14(日)のセイウンチドリ、勝浦正樹で行かせてください。』
「もちろんOK。」
来週は西山茂行は勝ち負けよりも何よりも勝浦正樹騎手とのラストウィークにかけた。
それはそれで楽しみだ。
デビューから28年。
泣いたり笑ったりたくさんした。
さてどんなラストランが待っているか。
なお、勝浦正樹のその後はここでわしが書くことではないが、競馬の世界には残らないようである。
その意味では西山茂行とこれからは良いゴルフ友だち、飲み友だちをやることにはなるな。
あ、それは今までとは変わらないか。😄
勝浦正樹と競馬場で一緒に馬券を買いたいなあ。
絶対にわしの方が上手いはず。
😆