1/1(月)

年が明けました。


昨年6/18に母・西山いね子が98歳、老衰で亡くなったため、喪中です。

新年のご挨拶ができないことをお許しください。


また、初詣も止められました。


どこへも行かずに静かに自宅に籠ったままの正月になりました。


60歳で紙の年賀状を止めたため、また喪中を知っている方も多く、今年はほとんど年賀状が来ませんね。

メールとLINEでは『寒中見舞い』をたくさん頂いております。


競馬関係者が多いですねー。


調教師と騎手が今年は異常に多いのは何故かな?


『馬主のブログ』

なので、少しは馬主や調教師のためになる話を元日に書きましょう。


まず、馬主が馬を買うことはお金を出せば誰でもできます。

次に厩舎を決めなくてはなりません。

日本の競馬は100%内厩舎制度ですから、美浦か栗東のどちらかに預託しなくては出走できません。


どうやって調教師を決めるか?


西山茂行の場合で言うと、父の代から60年馬主をやっていて、調教師の息子、騎手時代に西山茂行の馬に乗っていた調教師が基本になります。


また調教助手からの場合は、所属の調教師から

「今度うちの攻め専が調教師受かりました。よろしくお願いします。」

と紹介されます。

前の所属先厩舎には西山茂行の馬がいたわけで、その馬の話題などからすぐに人花関係は出来上がります。


ごく稀に、西山牧場出身者もいます。(手塚貴久調教師など。)

ごくごく稀に調教師の奥さんが西山牧場出身者もいます。(宮本博調教師のみ。)


新人調教師には引き継ぎの馬が行き、その上で西山牧場の生産馬をお願いします。

はっきり書くとここですごく良い馬をお願いすることはまずありません。


新人には新人用の馬がいます。

しかし、これが走らない馬とは限りません。


期待して、良血馬、高額馬でも走らない、勝てないなんて普通によくある話ですが、

ここで新人に行った馬が勝つと、人の縁ができます。


宮本博調教師は嫁が西山牧場東京事務所のわしが可愛がっていたOLだったので、その縁で馬が行きましたが、行く馬、行く馬全部勝ち上がりました。

ニシノコンサフォスは9勝。

そうなると次から良い馬がどんどん行きます。


これが『馬が作る人の縁』です。


行く馬が着外ばかりだと縁も薄くなってしまいます。


ここで、重要なことを一つ。

調教師は馬を預かってはいけません。

調教師は『人』を預かるんです。


調教師によっては(良血馬)ばかりを血眼になって追いかける人もいます。

それで成績を残している人もたくさんいますから、それはそれで生き方でしょうが、

個人馬主は調教師との人間関係を楽しみたくて馬主をやっています。


毎度書きますが、馬代+預託料で賞金とでは採算が合わないんです。


馬主を投資目的でやるなら、株や先物取引の方が確率はかなり高いと思います。


賞金はジャパンカップや有馬記念の5億円ばかりに目を取られ、

『馬主って儲かるんだなぁ』

と思ったら大きな間違いです。


この調教師と一緒に表彰台に上がりたい、

この馬主の馬をなんとか勝たせてあげたい。


そう言う人間関係の構築が馬主です。

調教師と使うレースや騎手の相談。

そして次の世代の購入馬の話し合い。

さらにはその厩舎にいた牝馬の子供の話。


これが馬主の醍醐味です。

競馬観戦はその最後の結晶であり、口取りや表彰式はアンカーです。


馬を購入するために馬主は働き、馬代を稼ぎ、家族に顰蹙を買いながら預託料を払います。

(これは馬主をやった人でないと絶対にわかりません。)


競馬場ではいつも絶望感ばかりを味わい、それでも何十回に1回の勝利を信じます。


調教師もそれがわかっているから、なんとかしたいと言う気持ちがいろいろなところに現れます。


昨年西山茂行は30勝。


今年は40勝ちたいなぁ。

弾は揃っています。

明け2歳は昨年より全然上です。


でも、その前に古馬陣が活躍しなくてはなりませんね。

ニシノデイジー

セイウンハーデス(夏以降)

ニシノレヴナント

ニシノライコウ

ニシノスーベニア


この辺りが活躍してくれますよ。

まだ登場していない明け3歳の!秘密兵器もいます。

ニシノヤングマン(言ったら秘密にならない🤭)

さらには・・


どの調教師と喜び合えるのかなあ。


今年3月開業予定の千葉直人調教師は騎手時代、目立たない活躍でしたが、西山茂行の馬によく乗ってくれました。

馬主としては無印単勝200倍で時計が足りないのはわかっていても使わなくてはならない時はあります。

必ず1着馬がいれば16着、17着、18着の馬がいるんです。

千葉はそんな無印の馬でも嫌な顔せず、いつも一生懸命に最後まで追ってくれました。


そんな千葉が調教師になったのですから西山茂行の馬をお願いしないわけにはいきません。

2月で定年引退する小桧山厩舎の馬が行きます。


これもわしの今年の楽しみです。


西山茂行が肩に手をかけているのが柄崎将寿(西山牧場顧問を務めた尾形充弘元調教師の弟子。)

前列右は村田一誠。こいつも下手くそ騎手だったけどよく乗せた。

1番右端水野貴広。騎手時代セイウンスカイの調教に乗っていた。

その左が千葉直人。