小倉6R2歳新馬戦

セイウンデセオ

(吉村・今村聖奈)


好スタートから一気に逃げ切る。

単勝4番人気の7,3倍。


話せば長いけど、もう10年以上昔、ある生産牧場からのおすすめでセレクトセールで2,000万円の馬を落札。

しかし、未勝利で終わる。まぁよくある話。

ところがその生産者と西山牧場は不思議な繋がりがあった。

「西山社長に申し訳ないことをしたので、お詫びにこの馬を格安で。」


これも親しい馬主と生産者の中ではよくある話。


しかし、さらなる事情もあってその生産者はその代車の1歳牝馬を無料でわしにくれた。

(これは極めて特殊な例だが、それくらい親しかった、と言うこと。)


西山牧場の生産馬ではなく、わしが選んで購入した馬でもない。

ニシノもセイウンも付けないで行こうと決めて、その時に、たまに付けた冠無しのネロが走っていたので2文字馬で行こうと考えてラソと命名。

開業したばかりの今野厩舎にお願いして小倉でデビュー。

短期で来ていたバルジュ騎手が乗って芝1200で勝利。

今から7年前の話。


そのラソの2番子がセイウンデセオ。


母と同じように小倉芝1200で勝ち上がった。


西山茂行と吉村調教師は開業以来の付き合いだがこれが初勝利。

そして今村聖奈騎手とも初勝利。

わしは東京で用があり口取りに行けなかったのが残念だが、それにしても勝った時の笑顔の可愛い騎手ですね。


レース後、吉村調教師と

『次走は小倉2歳ステークス、今村聖奈は乗れるのかな?』

「聞いてみます。」

ほどなく

「ぜひ乗ります。とのことです。」


母のスピードに加えて父のヴィクトワールピサのスタミナを感じる馬。

まだ未完成だけど、奥がありそうです。