7/20(水)

預託料の支払日。
頭数多いとけっこう大変です。(笑)

たまには、東京馬主協会副会長らしく、中央競馬の問題点と解決案の提言を書いてみましょう。

常時、預託馬70頭から80頭いる馬主としての意見を書きます。

馬主の最大の問題(悩み)は除外馬問題です。

使いたいのに使えないことほど腹のたつことはありません。

これはもう昭和の時代からの課題で、しかしJRAは競馬法で定められた述べ288日開催日を増やそうとはしません。

1日13レース案も出ましたが、競馬施行規定を重視して12レースまでしかやってくれません。

そのうちに平成9年に4兆円の馬券売上を記録した後は右肩下がり。

東日本大震災と言う追い打ちがあり、平成23年には2兆3000億を割り込みました。

当時から日本馬主協会労務預託委員会の副委員長を拝命していたわしは、競馬会とどう打破するか、一生懸命に考えました。

ちなみにわしが副委員長、委員長は近藤利一さんでした。

大震災後遺症が少し落ち着いた頃、競馬会より
厩務員の応募が激減して厩務員不足が発生する可能性があること。

そして売上4兆円時代からの競馬の縮小と言う名目のもと

それまで東西で4200あった馬房を約10年計画で、3800馬房に減らす、 

と言う発表がなされた。

同時期にそれまで20馬房13人体制だったのを、12人体制として、給料体系も、従来の厩務員の給料から約2割下げた、新規給料体系を作り上げた。

その結果、旧賃金厩務員と新賃金厩務員と言う2つの厩務員がいる。

で、さらに同時期に、数年かけてだが、それまであった競走馬の降級制度が亡くなった。

すべての会議にわしは出席しており、全部よく覚えている。

そして現在の問題点。

例の馬房削減は現在3850馬房位まで減ってきて、あと少しで目標達成となる。

まず、最近は1勝クラス、2勝クラスでは除外馬がほとんど無くなってきた。

ダート短距離が多少混み合っているが昔の比ではない。

当然であろう。

降級制度がなくなった効果だ。

するとどうなったか?

上のクラス、それもオープン馬が溢れかえって、ダート短距離のオープン馬は賞金がないとまず出走できない。

「リステッド競走」と言うのがあるけど、ただのオープン。
馬主も、調教師も
「リステッドだから使いましょう。」
と言う話は聞いたことがない。

JRAがリステッドを強調する意味がわからない。

この春セイウンハーデスがリステッド競走プリンシバルSを勝ったが、特にリステッド賞はくれなかった。

で、ここからが西山茂行の提言。

オープン競走を増やして欲しい。

リステッドとそうでないオープンの違いなど誰も理解できないことではなく、
わしの提言はもっとわかりやすく、平場のオープンの復活案。

同じオープンでも平場のオープンはオープン特別の賞金8割でいいと思う。

①重賞。
②オープン特別。
③平場のオープン。

この3つなら使う方もわかりやすい。

平場のオープンなら新人騎手は減量特典を使える。
もちろん女子特典も。

いつも書くけど、JRAは超優秀な頭脳集団である。

特別競走をいじる必要はない。

1勝クラスを開催で1R減らして、平場のオープンを1R増やせばすべて解決する。

馬主の切実な悩みの解決案である。


写真は父ロードカナロア、母ニシノマナムスメ、祖母ニシノフラワーの1歳牝馬。

ニシノフラワーの跡取り牝馬です。

来年、村田一誠厩舎へ。