4/27(金)

忙しい1日でした。

女子社員花見法美の退職の挨拶。

2人目を出産し育児に専念。

しかし、帰り際、わしにこっそりと

「社長、子育て落ち着いて保育園行くようになったらまた帰ってきていいですか?」

「待っているよ。」


何か、いい会話だなあ。

月末の仕事が立て込む。


合間に来客と日刊スポーツの原稿書き。

デスクのパソコンにはリアルタイムのニュースが入ってくるが、

朝鮮の南北首脳会議の話ばかり。


そこへ、スペシャルウイーク(23)死亡の報が。

あいつ死んだか…。


現役時代は憎たらしい馬だった。

平成10年。

正月の新馬とジュニアカップをちぎって連勝した
セイウンスカイは弥生賞へ。

わしはまず勝てると思っていた。

相手はきさらぎ賞勝ったスペシャルウイーク。


セイウンスカイの父は無名のシェリフズスター。
騎手は重賞に縁などない3流の徳吉。



対してスペシャルウイークはサンデーサイレンスの子で武豊騎手。


東大出のエリートと高卒くらい違う。


人気は圧倒的にスペシャルウイーク。


弥生賞は逃げるセイウンスカイをスペシャルウイークがゴール前アタマ差とらえた。


憎たらしい馬だった。


しかし、次の皐月賞ではセイウンスカイが逃げ切り。

西山牧場初の皐月賞馬となった。


ダービーはスペシャルウイークが勝ちセイウンスカイは4着。


菊花賞はスペシャルウイークが断然の一番人気でも、セイウンスカイが問答無用で逃げ切り。
スペシャルウイークは2着。

ここまでは素晴らしい名勝負数え唄だった。


古馬になってからは春の天皇賞、秋の天皇賞
いづれもスペシャルウイーク。


成長力の差が出た。

その後はセイウンスカイは悲惨な種牡馬となり、

スペシャルウイークはエリート種牡馬の道へ。


憎たらしい、腹立たしいスペシャルウイークはもう西山牧場とは縁のない世界へ行ったか、と思っていた。

セイウンスカイは平成23年夏にひっそりと西山牧場で息を引き取った。

享年16。

その前年、平成22年の暮れ。

スペシャルウイークの代表産駒のリーチザクラウンが西山牧場へ来ることになった。


そして、今ではリーチザクラウンが西山牧場を救う種牡馬になった。


どこまでも縁だなあ。

あのセイウンスカイの憎たらしいライバルの子に
今こんなに西山牧場は助けられているなんて。


競走馬の23歳は大往生。


スペシャルウイークのDVDは持ってないけど
セイウンスカイのDVDによく出てくるので


GWはそれを見ながら、酒の友としますか。


スペシャルウイーク、憎たらしいライバルで、
そして、愛しいリーチザクラウンの父親。

合掌。