カナダからでもなく
硫黄島からでもなく
少し離れた町に住む叔母から
一通の手紙が届きました。
叔母は実母のひとまわり下の妹です。
数年前に亡くなった実父の葬儀で会ったきりです。
こどもの頃はとても可愛がってもらいましたが
最近は添書きなしの年賀状を交わすだけの関係です。
実家の母80代は認知症です。
なんとなく嫌〜な予感がしました
白い封筒の中に水色のカードが入っています。
#青いエアメイルが ポストに落ちたわ
#雨がしみぬまえに 急いで取りに行くわ
水色のカードをひらくと・・・
叔母の美しい筆跡の向こう側から
確かな怒りがひしひしと・・・
そういえば一時期、母が
◯◯ちゃん(叔母)の旦那さん悪いらしいけどぉ
危ないのかしらぁ〜
お見舞いにいきたいんだけどぉ〜
何度かけても電話に出ないのぉ〜
と何度か言ってました。
そうか・・・
鬼電してたのか。
元々空気を読まない性格のうちの母
認知症でさらにパワーアップしてます。
電話かけたのを忘れるので
毎日毎日電話してたようです。
あぁ・・・
#高齢者あるある
#認知症あるある
「電話番号を記録から削除して頂きたい」
実母はデジタル弱者ですので
携帯電話の電話帳機能や
固定電話のリダイヤル機能を知りません。
手書きの電話帳を使ってかけています。
そして、
実母は自作の電話帳を書き写して
何冊も複製を作ります。
そのうえ
気になる電話番号を
電話帳の複数ページに
何回も書き写すのです。
さらに
電話番号を小さなメモ切れにも
書き写してあちこちに
置いてます。
どんどんクローン増殖です
母の電話の記録から削除・・・ということは、
つまり母の生息域を
しらみつぶしに探さないといけない
のです。
#アア ヤヤコシ
ともかくも
見つけたメモをにぎりつぶし
該当ページを黒塗りの海苔弁にしたり
できるかぎり消しました。
もちろんお詫び状を添えて
お菓子を送っておきました
#アア ヤヤコシ