片付けをしに義実家に通うようになって
義母に昔話を聞く機会が増えました。
義母スズさん(仮名)は80代、戦前生まれです。
その時代で大卒ですので結構いいところのお嬢さんです。
卒業してイキイキ仕事をしていた義母でしたが、
親が「嫁に行け〜嫁に行け〜」とうるさく(義母談)
お見合いをすすめられました。
義母は母方の義祖父の遺伝で、
当時としてはとても背が高く(靴サイズ25cmでお察しください)
そんな娘に実家が焦ったのかもしれません。
そこで何度めかののお見合いで
義父・猫田サバ彦さん(仮名)と出会い
地方いちばんの名門老舗ホテルで過食華燭の典をあげました。
二人はとても仲睦まじく幸せに・・・
♪幸せを訪ねて 私は行きたい
いばらの道も 凍てつく夜も
二人で渡って 行きたい♪
と思ったらサバ彦さんは転勤族のサラリーマン。
結婚したばかりの妻を置き去りにして
いきなり遠い地に単身赴任してしまったのです。
うら若き身重の新妻スズさんは敵地夫の家で
肩身狭く暮らすことになったのです。
大姑のタマさん夫妻、
舅のキジ雄さん夫妻
夫のきょうだいたちに囲まれ、
孤軍奮闘のスズさんです
【これまでのあらすじ】
先代跡取り娘タマさんが婿を取り
生まれたのがキジ雄さん。
キジ雄さんの嫁がトラさんです。
しかし、
その後なぜか急展開で
「生まれる前に赴任先に行け〜」
と大きなお腹をかかえたまま
送り出されてしまったのです。
赴任地へは義祖母トラさんが付き添ってくれたのですが、
送り届けたとたん、トラさんは心細いスズさんを置いて
チャッチャと帰ってしまいましたとさ。
不毛の地でワンオペ出産と子育てなんて・・・
放置プレイ※されたかよわき(でもデカい)
新妻の猫田スズさんは涙にくれるのでした。
※出産時だけは実母さんが来てくれたそうですが。いちおう名誉のために。
完
いや〜それがね。
義実家からのしがらみから解放されて
自由にのびのび。
それは〜それは〜楽しかったそうな
今でもその時代の友人とは交流があるようです。
花瓶の左側にある茶色い木彫りのお人形さんは
新婚旅行のおみやげだそうです。
いろいろ辛かった思い出とか
息子である夫は聞いたこともなかったそうです。
義母の当時の気持ちもサッパリ知らなかったとか・・・
息子ってほんまアカンな
さぁ皆さん涙をぬぐうのに最適ですよ。
今治タオルのガーゼハンカチ。吸水性もよく乾きもよいスグレモノ
最近はガーゼハンカチしか使ってない。