「台湾の声」【論説】日本の力を洞察する台湾―裏切ってはならない信頼と期待 | 日本のお姉さん

「台湾の声」【論説】日本の力を洞察する台湾―裏切ってはならない信頼と期待

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日本の力を洞察する台湾―裏切ってはならない信頼と期待

                  台湾研究フォーラム会長 永山英樹

■終戦直後―日本軍への切ない期待

終戦後、日本の内地は米軍の占領を受け、台湾は中華民国軍に占領された

が、その 台湾で昭和二十二年、軍による住民の大量虐殺事件が起こった


二・二八事件で ある。

当時台湾人の多くは、「きっと日本軍が助けに来てくれる」と期待していた、と
言うことを何冊かの本で読んだことがある。

もちろんそのころの日本がそのようなことをできるはずはなかったのだが、

「暴支膺懲を叫んできた日本軍だ。同胞である台湾人を見捨てるはずが

ない」と信じていたのだろう。何とも切ない話である。

私にもこう言う経験がある。十数年前、台湾で乗り合わせたタクシーの運将

(ウ ン チャンと読む)に、当時の状況を聞いてみた。そのころははまだ、

事件のことは タ ブー視される空気もあったのだが、「日本人よ、よく聞いて

くれた」と言う感じ で、 あたかも身内に憤懣をぶちまけるようにしゃべりだした。

やはり相当ひどかったら しい。

運転をしながら「支那人が憎いよ!」と絶叫する運将に私が、「あのころ、日本
人 は事件のことはまったく知らなかった」と話すと、彼はえっ、と言う顔をして、
急 に押し黙ってしまった。
まるで「オレたちの苦境に、日本人は無関心だった

のか 」 と落胆したかのように。

私は慌てて一番言いたかったことを言った。「残念ながら 日本も占領下で、

報道管制によって事件は知らされなかったのだ」と。だが運将 は、もう

話をしようとはしなかった。

彼が戦後五十年間持ち続けてきた日本への信頼を粉々に打ち砕いてしまっ

たので は ないかと、今でもあのときのことを思うたび、胸が痛んでならない。

■戦後―冷淡な日本への信頼と侮蔑

こうした日本への信頼があったからこそ、いかに戦後の日本政府が中国に

媚び、 台湾に冷淡であっても、台湾人は日本を寛大に許してきた。

それだからこそ国交は な くても、良好な日台関係が維持されたと言える。

「日本人はいつかは目覚め、戦 前 のような強い民族に戻る。

そして台湾を助けてくれる」と言った期待話は、私も 何 度か直接聞かされて

いる。

こうした「信念」は台湾人の楽観的な性格からのものだろうか。もっとも

台湾人 で なくても、戦後の日本人の極端な変化を見れば、「これは何かの

間違いだろう。 必 ず元に戻るはずだ」と考えるのは当然だが。

しかし、以上は日本統治時代を経験した世代の話で、戦後世代になると

やはり話 は 違ってくる。

七年前、私は台北で行われる独立運動のデモに参加するため、旗竿を担い

で空港 へ 向かった。

空港では警備員による荷物検査でその竿が問題になり、責任者まで駆 け
つけて来ると言う「騒ぎ」になった。責任者は怪訝な顔をして「何に使うのか」
と 聞くので、「デモで使う。中国の台湾侵略反対を叫ぶのだ」と言うと、彼の

表情 は 一瞬にしてこわばった。

そして直立不動の姿勢をとり、大声で「どうぞ!」と言 っ て私を通した。

同じ気持ちの日本人に出会えたようで嬉しかった。そこで早速台北
で若い友人たちにこの話を披露すると、誰もそれを信じようとしない。

「(中国 に 媚びる)日本人が台湾を応援するものか」と言うのである。

日本留学経験のある 知 日家たちの言葉だけに、「そこまで日本は信頼

されていないのか」と、気持ちが 沈 んだ。

六年前、李登輝氏が日本に入国ビザを申請したとき、外務省チャイナ

スクールは 「申 請は受けていない」とウソを言い、ビザの発給を阻止しよ

うとした。これに憤っ た 李登輝氏は記者会見で「日本の肝はネズミより

小さい」と言うと、若い記者たち が大 笑いした。

このときは、「そこまで日本は馬鹿にされているのか」と、外務省の国辱

行為を心から恨んだ。

■今後―武士道復活は誤解で終わるか

だがその一方で、日本への信頼と期待は近年とみに高まってもいる。

周辺事態法 の 成立、日米2プラス2での台湾問題への関心表明等々

、日本が中国を怒らせるた び、 台湾では「これからは日本が立ち上がって

中国と対決する時代だ」「日本は台湾 を 支援するだろう」との評論、分析が

飛び交っている。

政府首脳たちもいつもそう な ることに期待感を表明している。

一般の日本人の実感から言えば、「そのようなことはない」となるが、台湾

人の 場 合は少し違うのだ。

先日の安倍首相の印度訪問についても同様で、台湾人は日本人以上に、

「中国への挑戦」とストレートに捉えられていた

最大手紙「自由時報」は「安倍は印度で『自由と繁栄の弧』を提示した。

米印豪 三 国と結び、明らかに中国を仮想的としている。

台湾も『弧』に加入を」と訴える 論 文を掲載した。

国防部が管轄する日刊紙「青年日報」も八月二十四日の社説で、
「中国の脅威に周辺国は動き出した。安倍の訪印『自由と繁栄の弧』を構築

する た め。

台湾も国防を強化するべきだ。国防予算の増加は必要だ」と書いている。

「立ち上がる日本」の姿に、台湾はここまで鼓舞されているのだが、日本の

現状 は どうか。

実際、台湾有事に備えた日本の戦略の構築は遅々として進まないでいる。

集団的 自 衛権の見直し作業ですら、今後どうなるかわからない。

それでも台湾人が期待し て しまうのは、「台湾を訪れた日本人がその都度、

台湾に都合の良い話をしている か らだ」と言った政府関係者の話を、昨年

朝日新聞は取り上げていた。

台湾の日本への信頼と期待は楽観的な誤解によるものか、それとも外から

の的確な 洞察に基づくものか。

だが誤解であれ何であれ、信頼されていることが重要だ。
な ぜなら信頼がなければ、来るべき日の提携にも同盟にも共同作戦にも

大きな支障 を 与えることになる。

ただ問題は、その日までに日本はふたたび目覚めているかで あ る。

では目覚めは可能だろうか。外務省の不信行為を含め、日本政府の中国

迎合姿勢 を いやと言うほど肌で感じてきた李登輝氏が、それでも日本人に

対して武士道の復 活 の可能性を説くのは、もちろん楽観視などではなく、

日本人になお残る「強い」 民 族性を洞察しているからに他ならない。


台湾人はたしかに、中国の脅威を前にし た 日本人の変化を見て取っている

のである。

我々は絶対に期待を裏切ってはならない。
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