ウオッチングされる側
昨日は、給料日だったので、お昼ごはんはゴージャスに
くるくる寿司にした。値段は安いがちゃんとカウンターで
食べられる寿司屋さんで結構ウマイのだ。そこで、いろんな寿司の
盛り合わせと、赤だし(味噌汁)と手巻き寿司2種類と、はたはたと、
ほたての貝柱を頼んでお金を払おうとすると、ん?やけに安い。600円と
ちょっとだという。頭の中で計算すると、レジのお姉ちゃんの間違いだ。
「ちょっと、おかしいんではないですか?」と言うと、遠くから寿司を
握ってくれたお兄さんが走り寄ってきて、何やらお姉ちゃんに指示を
している。どうやら彼女は新人らしい。やっぱり彼女の計算間違いだった
ので、300円とちょっと追加で支払った。間違いだと自分が気が付いて
いるのに黙っているなんて、神さまに申し訳ないでしょう?
正しい事をするのは、わたしの趣味&誇り。神さまが見てくれているから
これでいいのだ。ちょっとすがすがしい気分になった。黙って600円だけ
払って出たら、きっと気持ちが悪いだろうな。
夜は夜で、ゴージャスに高い店でトンカツ膳を食べた。
わ~い。いただきま~す!まずご飯を一口。あ。お祈りするのを
忘れた!いつも、ご飯の前は、神さまに感謝のお祈りをするのだ。
「神さま。このご飯をありがとうございます。イエスさまの名によって、
アーメン。」目をつぶって、ハシを持ちながら手を組んでお祈りした。
今日の漬物は、細いかぶできれいなピンクだ。春らしいなあ。
菜の花の漬物もあるぞ。ご飯に全部入れてっと、、、。
モグモグ。おいち~。あんまりおいしいのでご飯ばっかり食べてるじゃん。
トンカツも食べないとね。トンカツには、たっぷり特製たれを漬けて、、、と。
あ!トレーナーにたれをこぼした!ヤベ、ヤベ!お手拭きでこすらなきゃ!
うあ!このトレーナー、水が染みたら色がすっごい変わる!
恥ずかしいな。こぼしたの丸見え。そうだ。この店はキャベツのおかわりが
できるのだ!トンカツを全部食べてからキャベツを頼むと格好悪いから、
先にキャベツを片づけようっと。「すみませ~ん!」店員を呼ぶ。
「キャベツのおかわりください。」夢中で食べていると、何やら視線を感じた。
斜め前のおじさんが、じっと、わたしを観察してワロテるではないか。
ウソ。違うよね。見てないよね。もう一度、おじさんをそっと目の端で見ると、
やっぱり見ている。緊張したので、口からご飯のかたまりが、ぽとんと
皿に落ちた。いつも人をウオッチングしているわたしだが、今日は知らない
おじさんにウオッチングされてしまった。食べている時は無防備だったわ。
帰りはまんぷくのお腹を抱えて、電車を乗り継ぐ。地下鉄の構内に
イスを全部占領して横になって寝ている浮浪じいさんがいた。
目の前にじいさんの黒い杖が「かしゃ~ん!」と、大きな音をたてて
落ちてきた。
杖を拾ってやってイスにかけてあげたのに、浮浪じいさんはむっくり
体を起こしてきて、うさぎのように真っ赤な目をむいて「ケラア~!!」と
わたしに怒鳴った。わたしも「杖が落ちましたよ!」って、怒鳴って弁解した
のだけど、たぶんわかってない。
親切にしたのに通じないって解せない。「なんやねん!ボケェ。」と、
ひとりグチりながら、杖をひろってあげたことを後悔し、トイレに行って
手を洗った。怒られたので、急に杖を触った時にネバっていたのが
気になったのだ。怒られなかったら、手は洗っていないと思う。手を
洗ってささやかな復讐をしたような気になった。わたしって、小物だね。
考えてみれば、以前からわたしは良く浮浪者に怒鳴られてる。
街の中で、角を曲がったら浮浪者がタチションをしていた。そいつの
横を通っただけなのに、「ゥワリャ!!」と、怒鳴られた。
街の中でタチションするのが悪いのだろ?
角を曲がっただけなのに、なぜわたしは、浮浪者に怒られなければ
ならないのだ?まだあるぞ。思い出したくないけど、浮浪者は
意外と女の人には、強気だ。わたしは一見大人しそうに見えるのだ。
お腹いっぱいだから、余裕があったので、あまり浮浪じいさんのことは
気にせず、駅の構内の本屋に入る。ブログ仲間(勝手に仲間にした。)
のtakeyanの記事が載った雑誌は、どこにも見つからない。
売り切れちゃったのかな。マンガ「嫌韓流2」も売っていない。
マンガ「嫌韓流」は、遅ればせながら今、読んでいるところ。
アジアの少数民族の民族衣装をカメラマンが撮った、古い写真集を
購入して、楽しい気分で家に帰った。