突然、6月にサードオピニオン先で、シュウ酸カルシウム結石治療を受けている病院の担当医が退職するという連絡が入った。


こちらで処方されている、ウラリットという薬は、多発性嚢胞腎治療を受けているかかりつけ医では、何度も頼んだが、取り扱いしていないという理由から、処方箋 してもらえず、また、将来的に自宅で輸液ができる病院(かかりつけ医ではやっていない)も確保しておきたく、尿管結石の診断、治療、手術時の大学病院への紹介等々、信頼のおける病院の担当医として、受診させていただいていた。


小さな個人院ではあるが、下部尿路専門を謳っており、親子での経営をしておられ、父は引退を踏まえ新規は受け付けておらず、息子の獣医師に担当していただいていた。この担当医は、自身でも猫を複数匹飼っており、それも信頼に値した。また、休診日でもLINEで担当医と直接やりとりができ、命の危機に瀕した時も、日に何度もやりとりさせていただき、兄猫の対応や飼い主の不安にも寄り添っていただいた。


次の受診は4月を予定しており、引き続き父の獣医師に担当を引き継ぐか、もしくは当初からの診療経過報告書をいただけるようなので、別の病院へ改めて受診することとなる。


この病院は、我が家からは少し遠く、兄猫本人を連れて行く時には、少し負担が大きいこと、尿検査は必ず膀胱穿刺で行う為、その苦痛が病院嫌いに拍車をかけること、薬の処方料が高めなこと、獣医が単独で経営となること、父の獣医師がいつまで現役でやられるのか?これらの点を踏まえ、転院するか迷いどころだ。出来れば複数人の獣医師がいる病院の方が、幅広い知識と、休診日が少ない点等々も含め、選択するにあたり、いろいろと検討事項となる。


転院先候補としては、割と近くで、尿管結石時にセカンドオピニオンとして受診した病院を検討しているが、その際、診断等々には的確で間違いなかったが、あくまでも飼い主の主観であるが、院長の診察を受けた際、圧が強めで、さらに副院長が退職予定だったことなど、少しばかり獣医師間の人間関係や相性的な不安を持った為、少し遠くてもサードオピニオンの病院を選ばせていただいたという経緯があったため、また、現在の様子を調べてみたところ、現在の獣医師の方々が、その際の方々とほとんど入れ変わってしまっていることなども含め、悩ましいところだ。ただし、獣医師の経歴は高く、若い方が多いという利点もある。


人間もそうだが、医師や獣医師とは、その技量や経験もそうだが、相性というものはかなり重要な要素となり得ると考えている。また、経験が診断の邪魔をすることも少なからずあるということも、今回改めて獣医師選びとしての重要なファクトとなり、また新たなことを常に勉強している方がより理想的だ。(多発性嚢胞腎の治療薬トルバプタンでの治療を行っている病院が皆無だった経験から)となると、必然的に年配の方よりも現役世代の獣医師が希望に近くなる。


かかりつけ医では、尿管結石という診断ではなく、慢性腎臓病の悪化という診断で、治療を受けたが、一向に良くならず、結果、多発性嚢胞腎が見つかり、その為もう手の施しようがないと言われ、多発性嚢胞腎にはあまり効果は期待できないとは知っていたが、一縷の望みをかけて幹細胞移植を受けたいと、治療を行っている病院を模索している中での検査で、尿管結石が今回の原因だということが判明した。その病院がこのセカンドオピニオンの病院だった。


兄猫の病により、動物病院でも、現実、誤診があるということがわかり、念のためさらにもう一件、下部尿路を専門としている病院としてサードオピニオンを受け、結果大学病院での手術となり、現在に至っている。


現在は、この二箇所の病院の治療により、病状は安定しており、治療前よりも食欲もあり、元気な日々を過ごせている。出来れば、今の状態を維持していきたい。サードオピニオンの担当獣医は、まだ若く、この先も長く診ていただけることと思っていた為、急な退職に大変困惑している。ちなみにかかりつけ医は、医院長(専門は内科)であり年配だ。尚且つ、退職を見込んでか、今現在は新規患者は受け付けていない。ただ、元々は副院長(専門は外科担当)に担当していただいていたこともあり、もしもの時は副院長にお願いするつもりではいる。


シュウ酸カルシウム結石の治療については、現在進行形で勉強熱心な向上心のある、30〜40代の愛猫家の獣医師、且つ複数人の獣医師が勤務している病院が希望となる。今までは、経験値と学歴を重視した上での相性で選ばさせていただいていたが、それが逆に保守的となりすぎ、悪い面となることも知った今となっては、2人のかかりつけを作る上で、もうひとりの獣医師には、上記のような人物にお願いしたいところだ。


とりあえず来月の受診を待って、決定しなければならない事態となった。


人間もそうだが、病院および医師選びは、慎重且つ難解だ。時には、その選択が命を脅かす事態にもなりかねないからだ。前回、迅速に連携していただいたことで、一命を取り留め(細かな点は、様々あったが)、現在元気に過ごせていることから、改めて考えさせられることとなった。


今回の選択結果については、決定次第、その理由と共にご報告したいと考えている。


みなさんは、獣医を選ぶ際に、何に重きを置き選ばれているのだろうか?様々なご意見があることと想像されるが、もしよろしければ、コメントにてご意見をお聞かせいただけるとありがたい。是非、参考にさせていただきたい。