昨日、FGF23(慢性胃腎不全進行度)の検査を受け、結果が出たので、サードオピニオンの病院へ、結果を聞きに行った。


直近のかかりつけ医での血液検査で、クレアチン値が上がっていたので、かかりつけ医も、関東の獣医もそろそろ食事療法(腎臓用)をに切り替えた方が良いとの判断だった。


以前に人間の多発性嚢胞腎の治療で、トルバプタンを使用した際に、クレアチン値が上がる(薬の影響で)ことがあると注意事項に書かれていたので、それではないかと思っていたのだが、獣医達の見解は「NO」。腎臓の機能が落ちてきているという判断だった。


そこで、石のご飯と腎臓用のご飯(ドライフード)を半々くらいに(何故か食べないと言われる腎臓食が大好きで、結果、腎臓食の方が結果食べてるような、、、)ウェットフードは、相変わらず一般食、総合栄養食含め、療法食ではなく、至って普通のものを飽きるので、常時10種類くらいをグルグルと毎日変えながら食べ、アゾディルを初めて2〜3日くらいの血液で検査となった。


獣医に揃いも揃って腎臓機能の低下と言われていたので、良い結果は期待できず、暗い気持ちで来院した。


が、思いの外、腎機能については、問題なし!

残りの腎臓たちが頑張ってお仕事してくれてるようで、大変嬉しい結果となった。これ以上正常な腎臓細胞を壊されないように嚢胞を維持出来れば(もっと言えば小さく出来れば)最高なのだが。トルバプタンを増やしてからの検査はもう2週間後くらい後になる。その際、嚢胞の様子と他の臓器に影響(副作用)がないかを確認し、出来れば、次は服用量を3mg/kgの量に持っていきたい。


アゾディルの効果もその際の血液検査で、クレアチン値が少しでも低くなっていてくれたら、これまた嬉しい限りなのだが、ひと月じゃまだ効果が出るには時期尚早なのだろうか?人間もサプリや漢方は3ヶ月程度続けて効果が実感できるというし、結果がそう変わらないとしてももう少し続けてみるつもりだ。


兄猫を見ている限りでは、ちょっと動きに元気が出てきた気がするが、飼い主の思い込み的希望だろうか?

弟猫とやり合う力が出てきたように見受けられる。


結果、まだ腎臓食に切り替えは早いということで、やめて石用のごはんでということになったが、一度好きな腎臓食を食べてしまったら、石用をなかなか食べてくれない。お腹が空いたとなったら、まず石用を食べてもらい(イヤイヤだが)もう食べないとなったら、腎臓食用をあげるようにしているが、完全に石用ごはんのみ戻すのは難しいようだ。


結石のない子であれば、無理に止める必要もないのだが、兄猫はシュウ酸カルシウム結石持ち。前にも書かせていただいたが、リンとカルシウムのバランスが難しい。それを調整してくれるのが、石用のごはんとウラリットだ。腎臓食用だとどうしてもリンの配合量が少なくなっているので、血中カルシウム濃度が高くなってしまう。そうなると言わずもがな、シュウ酸カルシウム結石が出来やすくなってしまう。


難しいところだが、療法食を半々にしてたから、この数値だったのか、あるいはまだ半々にしてひと月足らずなので、この数値だったのか、またまたサプリアゾディル2〜3日の効果なのか、(これは少し無理があるかも)変更中の検査だったので、どう解釈さらば良いのかサードオピニオンの獣医も難しいとのとこだった。


なので、まずは、今のごはんを維持し、(嫌いなごはんしか出さず、それこそごはん自体食べなくなったら、もっと悪い結果になるので)次回のかかりつけ医の血液検査結果と尿検査で腎臓、肝臓系数値、カリウム、カルシウム数値等確認し、尿のphと結石の有無を見て、腎臓食を減らした方が良いのか、それともこのまま半々が良いのか判断するということになった。


または、ひと月もしくは、ふた月後、再度FGF23(腎不全進行度)検査をし、更にカルシウム値が上がらず、尿検査で結石が出なければ、この半々ご飯がベストということになるので、上手にFGF23(腎不全進行度)検査を利用しながら、結石が出来ないような食事を調整していきたいと考えている。


1番こわいのは尿管結石で詰まってしまうこと。これは一刻を争う。24hで命を落とす危険性があるから、食事でまず気をつけなければならない優先順位だ。


次に、多発性嚢胞腎(pkd)による腎不全の進行だ。徐々に進むけれども、ある一定のところからは急速に悪化するらしいので、残った正常な腎臓細胞になるべく負荷をかけない食事にしたいところだ。


また、食事以外でクレアチン値の上がる原因として、脱水が考えられる。トルバプタン(利尿剤)を服用しているので、脱水はある程度起きていると思われる。(腎不全の子は、脱水を起こしていることがほとんどで、それ故に輸液を行う。また血液中に濾過仕切れなかった老廃物を流し出すという意味もある。)そこで、皮下輸液をサードオピニオンの獣医に勧められるも、以前に元気な時に皮下輸液を念の為としたところ、1〜2日ぐったりしてしまったことがあったので、とりあえず様子見することにした。水は、かなりの量を飲み、おしっこの量も回数もトルバプタン増量と共に増えいる。また、多発性嚢胞腎は、皮下輸液によって生憎大きくなってしまう場合もあり得る(サードオピニオンの獣医は、その知識はなかったが、私の調べた結果も、かかりつけ医もやはり大きくしてしまう可能性ありとの認識だ。)ので、慎重にならざるを得ない。


ただ、サードオピニオンの獣医によると、あからさまに脱水症状が出てからでは、すでに遅く腎臓がかなりダメージを受けていることが多く、初期段階の脱水から、皮下輸液等でフォローしてあげないと、腎不全の進行度が急激に進む可能性が高いとのこと。慢性腎不全の標準治療に皮下輸液が選ばれていることからも、命を繋ぐのに最適な治療法とされている。


腎不全と多発性嚢胞腎の治療に相反する部分なので、本当に判断が難しい。とりあえずは、2週間後の血液検査結果次第で、また治療法やサプリ、食事等々検討しなければならないかもしれないということだけは、今回明らかになった。


→次回、トルバプタン増量(15mg)後の経過


<FGF23(腎不全進行度)の検査結果