本日は、シュウ酸カルシウム結石の経過のため、サードオピニオンの病院へ。尿検査の結果は、結石なし、phも6.5でOK。他はいつもと同じような結果。


多発性嚢胞腎と腎結石があるため、目には見えないくらいの血尿+と緑膿菌がまだ残っているため白血球+細菌も緑膿菌。


そこで、前回の血液検査結果から、腎臓療法食へ変更していきたいと相談。が、結石が出来たら、即アウト、嚢胞は、ゆっくり進んで腎機能低下を招くけど、どちらかなら、結石に重点をおいた方がいいとのこと。


ちなみにトルバプタン治療の経験値の高い関東の病院では、腎臓療法食に切り替え、結石のコントロールはウラリットでやっていく方針。


かかりつけ医は、やはり今回クレアチンが高くなったので、腎臓療法食に切り替えた方が良いとの見解。


が、サードオピニオンの獣医は、今切り替え時なのかは、判断材料がないからわからないと、、、(まだ若い獣医)それは理解できるが、経験値から他の獣医は、時期を読んでの意見だと思われるのだが。


そして、以前に関東のトルバプタン治療を行っている病院の獣医が勧めてくれた、富士フイルムのFGF23検査の話をし始めたので、それで判断できると、また食事を少しずつ変えて、1月ごとに検査をし、どれが1番良い食事なのかを定めて行くのも手だという。が、現実的ではない。生きているのだから、日々体調は違うと思われるし、そこまで食事療法のみでコントロールできるものでもないと思う。が、FGF23の検査は、一度してみても良いかと考えていたので、お願いすることにした。





ここで、FGF23とは何かを簡単に説明する。
「体の中にリンが増え、腎臓に負担がかかりそうになると、骨から分泌される物質」

このFGF23は、
①腎臓に働きかけ、リンの排出を、
②腸管に働きかけ、リンの吸収を促進させ、血液中のリン濃度の上昇を防ぐ役割を担っている。

この仕組みを利用して、何に役立てるかと言うと、
①腎臓病の早い段階でも数値に現れて来るので、早い段階から、腎臓病に備える事ができる
②今の食事が問題ないのか?腎臓に負担をかけている場合、腎臓食へ変更した方がいいのかの判断をするための指針となる
③食事を変更した後、その効果が出ているのかの評価ができる

などに使われる。

今回は、腎臓食への変更時間かどうかの指標とすべく検査を行った。

リンとカルシウムのバランスが崩れると、シュウ酸カルシウム結石ができる。

その割合は
カルシウム:リン 1:1〜1:2程度が理想とされている。そのバランスのごはんのみしか食べないのであれば、そのバランスは保たれることになるのだが、好き嫌い、飽きが頻繁に変わる猫には、なかなか難しい。

さらに腎臓に問題を抱えていると、腎臓への負担を軽くするため、食事の中のリンを減らしたごはんとなると、またカルシウムとのバランスが難しくなる。体質も合わせ、何が1番その子に最善なのかをみながら探っていくしかないのだ。

次回→FGF23の結果からの食事療法