病を持った猫のうち、その病によって高血圧を引き起こす事がある。その為、普段から、その子の平常時の血圧を知っておくことは有用だ。
病院では、ほとんどの動物達が興奮状態なので、恐らく測っても無意味な数値となる。
せいぜい手術時に、全身麻酔時に測られる数値が、最も正確なものとなるのだろう。
我が家の兄猫の遺伝性多発性嚢胞腎は、高血圧になりやすい性質を持っている。そのため、平常時の血圧をいかにして把握しておくかが重要だ。
が、しかし、中々安定した数値を測定するのは難しい。測定に慣れてもらうため、なるべく毎日のお手入れ(歯磨き、ブラッシング、伸びていたら爪切り、汚れていたら目の周りの拭き取りやおしりの拭き取り、手足の肉球周りの毛が伸びていたらカット等)と一緒に測定するようにしているのだが、人間のように黙っていられない故、何度も自動的に計り直しとなる。それはそうだ。いきなりわけのわからないものを腕やしっぽに巻かれ、圧をかけられるのだから、大人しくしているわけがない。更に聞き慣れない電子音、興奮して血圧も上がっていく。よって、いかに1回目で成功させるかが鍵となる。
抱っこ猫として有名なラグドールとペルシャなどを交配させた我が家のラガマフィンのふたり、しかし抱っこが大っ嫌い。お手入れは全部でも1〜2分が限界だ。ストレスは全ての病に良くないと考えると無理強いは本末転倒だ。
それでも、ご機嫌を見ながら、これからもチャレンジは続く。人間もそうだが、やはり早期発見に敵うものはないからだ。