前回、トルバプタン15mgの1/2朝晩で、2ヶ月後に受診予定でいたのだが、その量を服用中に関東の病院へLINE相談させていただいた結果、嚢胞が大きくなっているのであれば、血液検査数値に問題なければ増やした方が良いと言う診断をいただき、かかりつけ医へも電話にてその旨相談した結果、途中から、トルバプタン15mgの3/4を朝晩へ変更した。


結果、2ヶ月分の量には足らず、1ヶ月半程度で受診。トルバプタンを増やしたことですこしでもよくなっていればいいと不安と期待を胸に受診。


結果は、、、

まず石の手術(膀胱尿管吻合術)の影響か?右の腎臓全体に少しだけ萎縮がみられた。硬そうだということだ。さらに腎臓の1/2にもなっていた嚢胞はといえば、変わらず。よく言えば悪化もせず維持されてる状態。


そして左側の腎臓は、以前よりも嚢胞が増え、それも少しずつ大きさが大きくなっている。悪化している。


たった1ヶ月半で、トルバプタン服用していてもこれだけ悪化している現状に愕然とした。


血液検査の結果は、前回高かったNA(ナトリウム)値は、通常に戻り、低カリウムもなく、SDMAとBUNも問題なく通常値。ただひとつ、CRE(クレアチン)の値だけが、前回通常値だったにも関わらず、少しだけ数値をオーバーしていた。ただ、これは、人間のトルバプタン治療の際によく見られる現象のようで(猫の場合は不明)、そうであってほしいと願うのみ。


↓人のトルバプタン治療



結果、全体的にあまり良いとは言えず、本人は至って元気で、食欲もあり、体重も0.2kg増えていた。が、いつ急速な悪化に襲われるかわからない状態であることに変わりはなく、本来のトルバプタンの副作用が出ず、効果があると言われる1回の服用量3mg/kgになるべく早く近づけたいところ。


それで、今回はクレアチンの値もあり、次回は1ヶ月後に再検査およびり尿検査も加わり、トルバプタンは、15mgを朝晩の2回に増量となった。


そして、ドライフードは、腎臓用、ウェットは療法食、総合栄養食、一般食に囚われず食べるものを与えて、出来るだけドライフードを減らすことで石のできる要因を省いていくという方法を取り入れることになった。


今は、ドライフードは、石用、腎臓用を半々とウェットは、朝晩と夜中に2〜3回。飼い主が日中いる時は、日中に1回。できれば、全部ウェットにしたいところなのだが、本人はドライはフード派。ウェットは、スープやゼリー状のところを舐めとるだけで、具は食べず。なのでお腹が空くから、大好きなドライフードを食べたがる。

それでも少しずつ減らさなければといろいろと格闘しているものの、夜中に何度も起こされる結果に至り、寝不足の毎日を過ごすことになってしまっている。


それでもドライフードを減らせるのであればと頑張ってはいるものの、嫌なものは痩せても絶対食べない頑固な兄猫なので、日によって上手くドライフードを減らせたり、全くウェットを食べず(ウェットを入れたお皿から逃げ回る)、ドライフードなら食べるという日もあり、なかなか難しいところだ。


前にも書かせていただいたが、腎臓食にした場合、りリンの量が減るので、カルシウム量が高くなり、結石が出来やすい状態になりやすい。そのためウラリット錠を服用しているのだが、石用と腎臓食の半々+ウェットの状態の尿のphは、5.5〜6.0くらいとなっている。石用だけの時は、このph6.5を保てていた。ちなみに弟猫は、ph6.5だ。phの値も石が出来やすい数値に寄っている。その辺りのコントロールが難しい。ウラリットを増やすべきか?腎臓食は、今の血液検査のリンの値が5に近いので、もう十分に切替時に来ている。リン吸収剤を使用して、リンを減らすことも可能だが、結果は同じで、結石の不安を拭えない。かと言って腎臓に負担をかけ続けるのも今の状態では、かなりキツイ。


来週は、シュウ酸カルシウム結石治療を診てもらっているサードオピニオン病院での検査が控えている。その際に、食事の件も相談したいと考えている。また、その結果も報告させていただく。 


今回の受診費用

エコー、血液検査、トルバプタン、ラプロス、それぞれひと月分で、合計約135,000円也


→次回、シュウ酸カルシウム結石(膀胱尿管吻合手術後)の状態(現在)




<右の腎臓>

腎臓の1/2の大きな嚢胞、全体的に硬めな感じで若干の萎縮がみられる



<左の腎臓>

中位の大きさの嚢胞がたくさんみられる



<カルテ>

幸い腎臓自体の大きさに変化はない



<血液検査結果>