前回、2ヶ月に1回の多発性嚢胞腎のエコー検査で、嚢胞が増大していて、それまで夜7.5mg1回だったのを、朝晩の2回に増量。それから様子を見てひと月ほど経ち、様子に変わりがないので、出来ることなら、効果があると言われる3mg/kgまで持って行きたいところ。


ただ、ステージ2〜3の兄猫には、いきなりだと腎臓への負担が大きく(トルバプタンは、腎臓への血流が減り腎臓状態が悪化するリスクがある)、でも、今の服用量では嚢胞の増大を薬で抑え込めておらず、体調の良い今、急遽3mg/kgの半分の105mg/kgまで、増量することに。


まだ増量して数日なので、次回の検診時のエコーで、少しでも良くなってくれていたらいいのだが、、、


ちなみに、今現在の食事は、石対応のドライブードと、ウェット(一般食と総合栄養食)を1日に4〜5回。ちなみにウェットは療法食ではない。残念ながら、療法食のウェットは食べてくれない。石にしても腎臓にしても、ドライフードよりウェットが良く、石に関しては、ドライフードをやめて、ウェットに切り替えただけでも良くなることもあるらしい。しかし、兄猫はドライ派。ウェットを食べてもらうのも一苦労。


腎臓も結石も水分がキーポイントとなるので、いかに水分を摂取してもらうかなので、そう言う点からもウエットは有効。


うちの兄猫の場合、難しいのが石と嚢胞の両方があることで、療法食としてどちらを優先させるかだ。シュウ酸カルシウム結石の場合、カルシウムが高値となることで出来やすくなるため、腎臓病の場合、腎臓に負担となるリンが必要となる。リンとカルシウムが吸着して体外へ出ることで、カルシウム値を抑え、シュウ酸カルシウム結石を予防できるので、リンを制限している腎臓食を与えると、結石が出来やすくなってしまうのだ。


ただし、腎機能が今以上悪化した場合には、有無を得ず腎臓食への変更を検討しなければならない。そうなると結石をどうコントロールするかだ。


関東の先生に、トルバプタンの増量に伴い、今後の治療方針のアドバイスをいただけた。増量に関しては、嚢胞を抑え込めていないなら、そして今の検査数値であれば可能なので、まずは1.5mg/kgへ。


リン値が5mg/dLを超えてくるようであれば、腎臓食に変更するのがベター。腎臓食が必要かどうかを検査できる(外注)と言うことも教えていただいた。




次回の受診時に、必要があれば検査をお願いし、食事療法を腎臓食へ変更をしなければならない。


また、腎臓食にした場合の石の予防には、今現在も服用しているウラリットを併用していくつもりでいる。


<ウラリット>



ウラリット(クエン酸)は、主に尿のphをアルカリ性に保つことにより、シュウ酸カルシウム結石が出来ないように予防する薬剤だ。


今回、関東の先生からもう一つ教えていただいたのが、

「UTクリーンca」と言うサプリだ。これは、オトギリソウ科の植物ガルシニア・カンボジアの主成分であるヒドロキシクエン酸(HCA)がシュウ酸カルシウム結石・結晶を溶かす素材であることが、アメリカのヒューストン大学のライマー博士により実証実験で、証明されている。また、クエン酸よりも少ない量でシュウ酸カルシウム結石を溶かすことが中国の南方医科大学のショウジョウバエ実験により証明されている。ハエ=哺乳類が同結果になるかは、なんとなく腑に落ちないが。


さらにこのサプリは、D-マンノース、N-アセチルグルコサミンが含まれているため「尿中の細菌の排泄促進」や「炎症で傷ついた膀胱粘膜の修復を助ける」といった特長と、尿のphをアルカリ性に保つことによりシュウ酸カルシウム結石を抑える効果があると言われており、腎臓食に変更した際には、検討してみたいと思っている。


が、効果あるものには、副作用もつきもの。薬も同様。今のウラリットもクエン酸なので、同様の効果があるのであれば、このままウラリットでも良いのかもしれない。ウラリットの副作用としては、低カリウム。

UTクリーンcaは、下記のURLでご覧いただきたい。






ちなみにどちらも、動物病院のみの取り扱いとなっており、サプリとは言え、薬剤と同様の扱いとなっている。