トルバプタン7.5mg1日夜1回を、2か月続けての検診。前回、術後ということもあり(石の影響)、嚢胞の状態もかなり良く、その後の経過も楽しみにしていた。


結果、約2cm大の猫の腎臓に、約1cm大の大きな嚢胞が出現していた。他にも細かなものが複数。明らかに以前より悪くなっていた。ショックだ。


本来、トルバプタンの効果的および、副作用の出ない量とされているのが3mg/kgと言われているので、6kg前後の兄猫には、効果を出す量が全然足りていない。ただ、当初腎臓ステージが悪かったこと、尿管結石があったことを踏まえ、肝臓や心臓、腎臓に負担をかけないよう慎重に少量から投与していくということですすめていたので、致し方ない。


今回は、7.5mgを1日朝晩の2回服用に増やすことにした。出来れば1回量を18mgで2回服用まで、早めに飲ませられるようにしたいところだが、もう少し我慢だ。


こんな嚢胞の状態にも関わらず、血液検査の結果は、良好。腎臓に関する数値は、全て基準値に収まっていた。残っている腎臓部分がフル回転で頑張ってくれているようだ。ありがたい。


1点気になる点が、NA値。これは脱水等の症状を表す数値なのだが、基本、腎臓病を持っている猫は、常に脱水症状らしい。なので、たくさんお水を飲んでもらい、それでも間に合わない場合は、みなさんもご存知の通り、皮下輸液で補ったりする。数値は基準値を1超えた状態だったので、今回はこのまま様子見で、特に処置せず。ただ、毎回の血液検査ごとに数値が上がってきてるのが心配だ。脱水がひどくなると痙攣を起こしたり、食欲不振、嘔吐等、最悪命にも関わる状態となりうる。


この2か月の間に、度々、頻尿症状が出て、粗相をしたり、緑膿菌なのか?別の菌なのか?はたまた特発性膀胱炎なのか?一度は、サードオピニオンで緑膿菌に対応する抗生剤を出してもらい、1週間程飲ませてみたが、翌日から頻尿はなくなり、果たして菌が原因だったのか?という感じで、抗生剤の濫用は、のちのち首を締める結果となるため、2回目は、様子を見ていた。弟猫とのストレスや、飼い主が自分の思い通りに動いてくれないことに対してのアピール?とも受け取れたので、希望しているであろうことを都度、対応してみたら、ピタっと粗相をしなくなった。ただ、飼い主2人はフルタイムで仕事をしているので、どうしても平日は我慢させてしまうことになり、大変申し訳ない思いだ。なので、お休みの日は、かなりのわがままぶりに徹底的に付き合うようにしている。それも幸せな時間。


今回は、石の検査は半年に1回となったため、追加の薬のみいただき、特に変化はなし。半年後の検査報告は、また次回受診後に書いていこうと思う。


次回→ 多発性嚢胞腎治療薬開始(6ヶ月後)経過


<血液検査結果>


<NA値が若干高く気になる>


<前回よりも全体的に嚢胞が増えている>




<最大1cmにもなる腎臓の半分を占める嚢胞>