まず、スタートで副反応等、肝臓や腎臓数値を見つつ、特に変化もなく問題なさそうなので、投薬量を増量することとなった。

スタート7.5mgの1/2から、15mgの1/2の量を1日1回で、2ヶ月続けたのち、嚢胞の様子を診ることに。


ちなみに、人間で治療開始する場合、1日朝晩2回の服用で、最初の1週間は入院で様子を見て、その後退院し、服用を続けるらしい。人間の場合、仕事をしている間のトイレの回数が増えることの支障が、この薬の選択を狭める要因となっているようだ。が、しかし猫同様多発性嚢胞腎は、いずれ腎臓の機能を奪ってしまうので、人間の場合、人工透析に行き着くこととなる。それまでの時間稼ぎにトルバプタンを処方されることが多いらしい。人工透析となると、余命も変わってくることから、トルバプタンを使用することにより、人工透析を遅くすることが可能なため、延命することにもなる。ただし、肝臓や腎数値がかなり悪い場合や、他にも疾患を抱えている場合、適用とならない場合もあるようだ。また、3割負担でも高い薬価となっており、続けていくことが経済的負担となるのも現実のようだ。


しかしながら、人間では、効果が証明されており、実際に多発性嚢胞腎治療薬として使用されている薬なので、動物へも同様に効果があるものと考えられる。現に岩手大学論文にも結果が出ているので、一読していただくことをお勧めする。また、遺伝子検査も行なっており、希望される方は、申し込みも可能。








<トルバプタン159mg錠>

1日1回、1回1/2錠(夜)

薬剤単価@1,600円/錠


次回→多発性嚢胞腎治療薬増量後(2ヶ月後)経過状況