手術日が決定し、入院についてのと当日までの準備の説明書きをもらい、その日に備えた。
入院日前日は、21:00まで食事を済ませ、当日朝からは、お水もストップ。
うちでは朝と夕にウェットを、仕事で出掛けている間は、カリカリを置きごはんとして自由に食べてもらうスタイル。しかし、兄猫は、何故か?カリカリを人の手からじゃないと食べない。1歳頃までは、自分で食べていたと記憶しているが、当初より食が細く、少しでもたくさん食べて欲しかったので、口元へごはんを持って行くことが多くなり、食欲が戻った今も目力で、食べさせてと訴えてくる。
そして、日中は弟猫を警戒して、ごはんどころではないらしく、食べても少量。夜、別部屋にそれぞれ隔離してから、本格的にごはんを食べるというサイクルになってしまっている。なので、21:00までにごはんを食べてもらうのは至難の業で、この日は、いつも本格的に食べ始める時間になっても、ごはんを食べさせてもらえないことに、悲しげに泣く姿がたまらなく辛かった。
どうやってもごはんがもらえないと思ったのか、疲れて寝てしまった兄猫。翌日からの入院で、しばらく家から離れて過ごすのが不安で、私の方が眠れなかった。そして翌朝、やっとごはんがもらえると朝からソワソワしている兄猫。可哀想で見ていられない。準備もそこそこにキャリーへ。途端震え出す兄猫。全てが辛い。出来ることなら手術なんてさせたくない。嫌いな薬や療法食もやめて、好きなごはんを食べさせてあげたい。でも、今の辛い症状から、少しでも楽になれるのなら、そして少しでも元気に長生き出来るのなら、心を鬼にして大学病院へ向かった。
週に火曜と木曜の2日間は、完全手術日で、外来診察はお休み。なので、この日に来院する人達は、次々と診察室へ呼ばれ、キャリーなしで診察室を後にし、早々に帰宅して行く。みんな後ろ髪を引かれる思いで、でもどうにか元気になって欲しくて、思いを振り切って預けてるのだろう。ただ、言われるがままに行動するしかなす術がないのだ。
そうこうしているうちに名前が呼ばれ、診察室へ。事前の通院で手術の説明を受け終わっているので、その確認と、術後の流れと退院予定を、簡単に説明され、それではと、あっという間に別れの時間となった。最後までキャリーの中で震えていた兄猫。抱っこしてあげることもできないまま、奥へ連れて行かれた。たまらなく喪失感。この日は、何も手につかないことが予想されていたので、仕事はお休みをとって、家で手術の無事をひたすら祈っていた。
次回→手術
<入院前日>
・前日21:00〜絶食
・当日朝〜絶飲(薬はドクターに要確認後、服用可)
・慣れているキャリーに入れて来院
<入院時持ち物リスト>
・術後着
・家で食べているごはん1週間分(うちではお水も持参)
・匂いのついたタオル等(落ち着くもの)
・普段飲んでいる薬
・ちゅーるなどのおやつ(病気に問題のないもの)
<動かなかった尿管結石と大きな腎臓結石>