予約した大学病院へ、予約時間の朝一に向かった。説明書きに初心の方は、待ち時間が長いと書かれていたので、数時間は待つのかなぁと思いながら、昨晩から絶食、今朝から絶飲の兄猫が心配しながら、受付をし、待合で待った。


一応、予約時間は開院の9:00となっていた。意外にもそれほど待たずに9:30頃には呼ばれ、兄猫と共に診察室へ。中には、助手の方がひとり。お願いしていたドクターは不在のまま、今までの経過の聞き取りと、資料を渡し、助手の方はそれを手際良くノートPCへ入力していく。その間、いくつか質問もされ、一旦お預かりしますので、待合でお待ちくださいとのこと。検査も含め大体昼頃には一度お呼びするかと思いますと。なんだか、とてもアッサリと診察室を出された。


2〜3時間なので、そのまま待合で待っていた。が、昼を過ぎても呼ばれない。その間、どんどん後から来たわんちゃん、ねこちゃんは、診察を終え、会計し、帰路について行く。待っていると不安ばかりが募っていく。予定より長くかかっているのも気にかかる。何か悪い結果でも聞かされることになるのではないかと、時間が経つのがいつも以上に遅く感じた。13:30をまわる頃、旦那の携帯に助手の方から連絡が入った。無事検査等々終わったので、もうすぐ呼ばれますとのことだった。その際、「どこにいられますか?」と問われ、「待合に居る」と答えると、「ずっと待たれてたんですか?」と逆に驚かれ、どうやら、みんな受付に外出を告げ、連絡が入ったら迎えに来てるようだ。でも、それを知っていたとしても、その時はどこへも行く気分にもなれず、少しでも兄猫の側に居たかった。


その電話連絡から、また数時間待ち、結局呼ばれたのは15:30を過ぎていた。その診察室で、今回お世話になるドクターと初の顔合わせをした。下調べでは、海外でも治療実績のあるドクターで、今回の手術については、私の住んでいる地域全般では、このドクター以外には、兄猫の状態の手術をできる先生はいないということだった。よって、サードオピニオンの先生から、指名で予約されたらしい。


今回は、血液検査、尿検査、レントゲン、エコーの検査をし、両尿管と両腎臓にシュウ酸カルシウムの石があり、完全閉塞はしていない。両腎臓は、多発性嚢胞腎で間違いない。石はすぐに手術とまで緊迫した状態までには迫ってはいないと思われるので、石を動かす薬を一週間飲んでみて、再診してくださいとのこと。腎臓数値ステージ3は、多発性嚢胞腎もあり、この子の元々の数値がこのくらいなんだと思うと。


しかし、かかりつけ医で、最初に輸液を受けた時には、ステージ1にかかるか、かからないくらいで、その時は、輸液で完治した。元々ステージ3の数値ではないと話をしたら、多発性嚢胞腎の進行もあるし、石の状態にもよるからと。なんだか、納得できないような回答だったが、とりあえず石を動かす薬で、うまく石が膀胱へ落ちてくれれば手術は回避できる。それに期待し、来週の予約をお願いした。


やっと戻ってきた兄猫は、空腹と緊張でグッタリ。旦那に一緒に車に先に戻ってもらい、会計と薬を待った。が、そこからがまた長い。結局呼ばれたのは17:30になり、会計は16:00で終わりの為、支払いは次回一緒にということで、薬のみもらい車へ急いだ。


結局、丸一日、兄猫も飼い主も飲まず食わずで、大学病院を出た。


次回→石を動かす薬