兄猫を迎え入れた一週間後から、弟猫を探して、毎週末ペットショップへ足を運んでいた。近隣のブリーダーは、ペットショップよりも倍以上の高額販売、当時まだまだメジャーな種ではなかったため、保護猫にもなく、諦めかけていたところ、情報を見つけて早速会いに向かった。
兄猫と違ってちんくしゃなどちらかと言うとラグドールよりもペルシャが強く出ている顔立ちだった。それはそれで可愛い。こちらは、月数が兄猫より少ないため、まだまだやんちゃで、やたらめったら動き回る。相性は、どうかなぁと思ったが、同じ種だし、年齢が行けば落ち着くのでは?と思い、迎え入れることにした。
が、当日、たまたまうんちをしたところを見て、出血があることに気づき、検査をしてもらうことになった。あんな小さくて病気だったら、どうしよう。大丈夫だろうかと心配な一週間を過ごし、お迎えに行くと、一過性のものだろうとのこと。展示場を移したばかりで、照明の熱で、少し暑かったせいかもと。兎に角獣医に見せ投薬し、今は治っているとのことで、引き受けたが、心配で、その足でかかりつけ医に向かった。簡単な検診で異常はないとお墨付きをいただき、安心して家へ向かった。
そして、初対面。昔、保護猫を迎え入れていた時は、数日は別部屋、ケージ越しに対面、時間をかけて慣らしてから、生活の場を一緒にするなんて、誰もやっていなかったし、猫のごはんもカリカリと猫缶の種類のみ。今みたいに療法食や個々の猫の体調に合わせた食事なんて皆無の時代だった。
まだお互い子猫だし、とりあえず一度キャリーから出し、そのまま合わせてみる。が、すぐに馴染めないようだった。お留守番の時間が長いので、やはり慣れるまでは、今で言う時間をかけてゆっくり対面方法を取り入れることにした。居間横の部屋に猫用の(人も出入りできる)ドア型の柵をつけ、柵越しに確認できるようにし、人がいる時には開放して慣らすということを繰り返していた。
特に問題もなく、じゃれ合う程度のよく言うプロレスごっこ的なことはあっても、本気げんかはなく、すぐに馴染めるかと思っていたところ、ある日、仕事から帰ると、兄猫の姿が見えない。呼んでも出て来ない、窓やドアは全部閉めて出かけてるので、外へは出られないはず。ベッドの下や家具の下、探せるところを探してもいない。流石に心配になったとき、ふと弟猫の柵の中を見ると、閉まっている柵の中にどうやってか入り込んで、中にいるふたり、、、そして、中は毛だらけ、、、本格的にやったらしい。慌てて、兄猫を出し隔離したのち、両方に怪我がないか確認。幸いどちらも怪我なし。ただし、相性が悪いと言うことが判明。
その後弟猫が1歳を迎えるまで、留守中は隔離、人がいる時は、一緒にという生活をおくり、現在は、それぞれが寝る時のみ別部屋でという生活スタイルで落ち着いている。たまに、帰宅すると毛だらけになってることはあるが、怪我がないのでそこまで本気ではなさそうなのと、何かに怯えた時は2人くっついている姿から、中はよくないものの、本気で喧嘩するほど嫌いなわけでもなさそうだ。
昔、5にゃんと生活していたところ、そのなかの兄妹猫の相性が悪く、ある日を境に本気喧嘩で怪我をするようになり、そうなると二度と一緒の共有生活はおくれない。
兄弟は、仲が良いものと思い込んでいたので、意外だった。前の日までは一緒にくっついて寝ていたのに、何があったのか?喧嘩以来、一触即発、柵越しでもゔーゔー唸る始末。
そんな経験から、本気喧嘩にならないよう、あまりにエスカレートしたときは、早めに離しとそれぞれがストレスを溜めないように様子を見ながら生活してきた。
そんな中、弟猫が元々軟便だったのが、血便をするようになった。これはストレスなのか?と慌ててかかりつけ医へ。麻酔下での腸カメラ検査を受け、結果、腸は綺麗で、悪いものはなさそうだと。ただ、炎症が見られるということで、人間でいうビオフェルミンみたいな整腸剤を処方され、それを飲むと軟便もよくなり、もちろん血便もなくなった。かかりつけ医曰く、持って生まれた体質のようだ。少しずつ薬を減らしていくということを繰り返してはいるが、減らすとまた軟便→血便へとなってしまうので、今の所投薬継続している。体調は、至って元気。食欲もりもり、兄猫よりまんまる。太り過ぎに注意なくらいだ。
慢性腸炎には、幹細胞治療が効くようなので、どうやっても減薬できないとなったら、いずれ最終的には幹細胞治療も検討しなければならないと考えている。
次回→兄猫1歳からの体調