またの名をテレスコ | ニャン山のブログ

ニャン山のブログ

ニャン山とはかつての南山に位置する現在の糸満を拠点にするシーサー工房である!現在、市場建て替えて改めて2020年7月より【糸満市場いとま〜る内】にて糸満店舗兼工房を絶賛営業中。
10:00〜17:00 Open 定休日月曜日

{833F2261-EF97-4324-9729-BD06732136E4}

えー、名前というのは考えればこれまた不思議なもので。人の名前だけでなしにモノの名前やら地名やら何やら大概のものに名前というのがございますね。

当工房、ニャン山の名前の由来なんかもよく問われますが。これは当工房と職人の生まれた地であります糸満〜南風原がその昔は南山と呼ばれる王国であったから、というのが答えであります。

もとはといえば、工房を立ち上げてまずは屋号がいるなというので皆で頭を搾ってあれやこれやと思案していたのでありますが、これがなかなか難儀なことでどうもコレといった妙案が誰も浮かばない。三日三晩考えても(ちょっと大袈裟)どうにもならんということで、まあ一服がてら居酒屋で息抜きしようかとなりましたそうで。

その頃時候は春を迎えて寒さもやわらぎ、酒も肴も喉に嬉しい季節でありまた、良いかげんに酔いも回ってこれからの工房の未来なんかを熱く語りあっていたもんです。熱く語りながらも皆ええ加減に酔っておりますので先程出ました南山というたびにこれがロレツが怪しく、ニャン山となりますね。熱く語り(もうええか?)あってますので何遍もニャン山という言葉が出てまいりますうちに、これが一番しっくり来るな、これは我々の名前であるよというところから、工房ニャン山、の誕生となった、そうな。。。
信じるか信じないかはあなた次第、であります。


とまあ、ええ加減な話から始まりますが先のブログでお披露目となりました面張り子の追加でありますね、え?もうええ?まあまあ気張らずお付き合いの程を、
という訳でぇー(ざこば風に)
モノの名前というのは考えればこれまた不思議なもので。え、先に言うたか?

これがまた工房ではネコの張り子、やら面張り子やらプラプラしたやつ、やらめいめい好き勝手に呼んでおりましたが当の作家もとくに名前も決めずにどんどん拵えるばかりで、これが乾かすあいだ風に吹かれて干物のように気持ちよく揺られてましたのを見てふと思い出したのが落語であります「てれすこ」というお噺。

その昔長崎にあります漁村で漁師はおろか誰も見たことも聞いたこともないケッタイな魚が水揚げされ、あまりにも珍しいということで奉行所に持ち込み審議して貰おうとなりました、お奉行のはからいでお触れが出てこの魚の名前を知っているものに褒美をつかわす、となりこれにおそれながらとでてきた男がおりました、、おなじみテレスコのアタマであります。
え?おなじみでない?
まあ話がながくなりますのでめいめい調べて頂きたく、はいさいならごめん。

ということで。ネタバレさせてもらいますと噺に出てくる何やらの名前をちょっと拝借し通り名として使わして貰ってます。ので、これが置いてるときはテレスコと呼んでまして干してたりぶら下げたりしてるのをステレンギョと呼んでます。
商品名はまだ決まってませんのでお奉行にでも伺おうかと。。

えー、この張り子に興味を持たれた方にはぜひ、落語のテレスコを一度聴いて頂いて、何故に猫やねん?と一言つっこみを頂きたいと願うばかりで筆を置かせてもらいます。ごきげんよう。