DS向けのマジコンが任天堂などから訴えられたそうです。
任天堂は、ニンテンドーDS向けにソフトを供給している54社と共同で、「R4 Revolution for DS」などのいわゆる「マジコン」と呼ばれる機器を輸入・販売している会社を不正競争防止法に基づいて東京地方裁判所に提訴したと発表しました。
(以下、省略)
マジコンとはゲームのROMをコピーしてSDカードなどに書き出すための機械なんです。マジコンを使うとPSPなどのほかのゲーム機やパソコンでDSのソフトが動かせたり、逆にDSで起動しないはずのプログラムやゲームをDSで動かすこともできるんですが、これが大問題なのです。本来任天堂の携帯ゲーム機でしか遊べない「ポケモン」
がPSP
で遊べたという報告があったとしたら、これだけで任天堂や(株)ポケモンに損害を被ってしまうほどの大変なことなんです。これだけにとどまらず、マジコンだけでポケモンの改造やコピーができてしまうため、一般のユーザーにも迷惑を被ってしまう恐れがあるんです。実際、ゲームの進行に深刻な影響が出たという報告もあるぐらいなんです。
そのようなことから今回の提訴は歓迎すべきであると思っています。ちなみに任天堂はマジコンの蔓延によって、ゲーム産業全体の健全な育成を阻害されると指摘されていますが、ポケモンにも当てはまることだといえます。
ちなみに、メーカー側もマジコン対策をしており、DS版の「ドラクエV」ではマジコンから起動するとビスタ港から出られないというようにしているぐらいです。9月に発売される、「プラチナ」にも同じぐらいの対策はして欲しいと思います。ただ、ポケモンの場合はマジコンだけでなく、改造ツールの販売の差し止めの訴訟も必要ではないかと思います。
マジコン:任天堂などが販売差し止め提訴 (毎日新聞・まんたんウェブ)
任天堂ほかソフトメーカー54社、ニンテンドーDSで動作する「マジコン」を販売する5社を提訴 (Yahoo!Japan)
ニンテンドーDS用機器に対する法的措置について (任天堂)
改造ツールは違法か? (5/2)