セールやっててPC版が1000円ちょっとだったから買ってみた。
とりあえず修羅バール撃破とHP(SPもかな?)以外の基礎値をカンストまでやった。
・おもしろかった。
ストーリーはよくもわるくもいつものディスガイア。ギャグ調をベースにしてちょいちょい真面目な要素も入れている。主人公に4の「イワシ!」ほどのインパクトはないものの、戦場で座り込んでたびたび飯食うシーンが出てきたり、カレーが話の中心になったりでシュール。
「魔王」がたくさん出てくるが、ファントム・キングダムみたいに高レベルで戦うようなことはあんまりなくてちょっとイメージ崩れちゃった感はある。(キングダムの魔王はLV300〜2000、いずれも非常に強力なキャラ)
まあ初代からしてLV40ぐらいの殿下が魔王名乗ってるし、ええんかな。
・バランス
他のディスガイア作品に比べてやや敵が硬いなと中盤までは思っていたが、「賢者」と「メイド」の有用性に気づいてからすべてのバランスが崩壊した。
賢者は「2回攻撃の付与」。
メイドは「再行動の付与」ができる。
どちらもぶっ壊れで中盤からはこいつらをフル回転させてアタッカーを複数回行動させることでゲームバランスをぶち壊すことになる。(賢者にはストーリー中で気付いたがメイドは後日談中に気付いた)
よくない点は「こいつら、育てなくていい」こと。主人公さえ育てていればそれぞれ当該のスキルを覚えるレベルのキャラクターをスカウトしてくることができて、自前で経験値を上げたりする必要はまったくない。
賢者についてはランドデマイズ(後述)という全体攻撃が有用なので後々で育てることになるが、メイドに関しては本当にスカウトだけしとけばOK。後日談までいったあとで「なごみオーラ」という魔ビリティだけ入手しておけば便利というぐらい。
あと主に序〜中盤で地味に強力だったのが、女僧侶。回復魔法の効果が2倍。以前は回復役は経験値が得られないので次第にレベルで離されて戦力外になっていくのが常だったのだが、本作は回復魔法使用時に経験値が得られる仕様になっていくので下手すりゃアタッカーより高レベルになり十二分の回復力を得られる。
・魔ビリティについて。
戦闘面で本作の最もよかった要素。「能力アップ」、「ダメージアップ」、「移動力アップ」、「ダメージ減少」等のアビリティを付けかえて、キャラクターを自由にカスタマイズできる。4ではキャラクターごとに固有の一つ+サブ枠一つだったが、5では固有枠が最大5つ、サブ枠は20枠の中からコスト制で埋めていく形に。
…………といっても入手条件の関係で大半の魔ビリティは後日談での入手になり、メインストーリー中ではあんまり活躍させられなかったのは△。
バイオレント(デメリットほぼなしで能力値1.5倍)等の強力なものはともかく他のものはストーリー中でもっと気軽にいろいろ付け替えれるようにした方がよかったんじゃないかな。
・魔奥義について。
本作の良かった点・その2。リベンジモード(攻撃を受けると溜まっていくゲージがMAXになると発動)中にキャラクターごとの固有の技を発動させることができる。
特に主人公のキリアの魔奥義が「追加行動を2回得られる」と非常に強力で、賢者の2回攻撃とメイドの再行動も込みになると合計8回攻撃できる。キリアは魔奥義獲得と同時にリベンジモード時に攻撃力アップの固有スキルも取得するので攻撃力がぶち壊れる。もうあいつ一人でいいんじゃないかな?
他に地味つよだったのはクリストの純白のエヴァンジェル。1ターンだけ命中と回避を100%にする。つよ。
あとウサリアの激昂のムルムルと汎用魔奥義の彗星のディザスター。どちらも全体攻撃で威力は大したことがないのだが後日談の最終盤でアイテム界をぶん回すときに便利だった。
ディスガイアは最終的に誰使っても同じになりやすいのだが、本作は固有魔ビや魔奥義のおかげでキャラごとの差別化がしっかりできていた。使っていて楽しいキャラクターが多かった。
・よくなかった点。
途中から「ネットで調べた攻略の言いなり」にならないと進めないor極端に効率が悪くなった。
例えば「カケラとエキス」。本作は転生によってキャラクターだけで到達できる基礎値の上限がわりと低く、残りは特定条件を満たせば入手できるカケラとエキスでドーピングして基礎値を盛ることになる。
これの入手がなんだろ、ふつうにプレイしてたらあんまり気付けなくて攻略見ないとわかんない。
本作はアイテムの強化にも戦力が結構必要なので、ドーピングなしだとかなりきつい。
あと「武器を強化する必要がない」のも結構寂しかった。「トラペゾヘドロン」という防具だけ強化していれば修羅バールという最強の裏ボスまで倒せる。なんなら最強の武器は修羅バールを倒すことで入手できるので、武器の強化はバールを倒したあとの方が効率がいい。
・ランドデマイズ
賢者のスキルで「命中率50%の魔法攻撃を敵味方問わずぶっ放す」というもの。
本作はディスガイア恒例のアイテム界でも敵を殲滅してステージを進めていくことになるのだが、このランドデマイズかもっと進めてディザスター連打のどちらかを使わない限り非常に効率が悪い。
具体的には
・先述の2回攻撃を賢者に付与
→賢者でランドデマイズ。
→メイドで再行動を付与。
→再度ランドデマイズ。
という手順をひたすら繰り返す。
+魔ビリティで「ツインヘッド」(移動しなければ2回攻撃)、「ヘイストスラッシュ」(最初の行動だけ2回攻撃)、これに火力上昇系の魔ビリティを併用して火力を伸ばしていくことになる。
こんなん調べないとわかんないよ……
つかわいはバイオレントの存在にもかなりの間、気づかなかったよ。
・キャラクターリストが長い。
本作は「部隊」というシステム制で、「部隊」に入っていればさまざまな補助効果を得られる。
強力なのは足軽隊で部隊人数に応じて能力値がアップしていく(最大で+20%で20人必要)。
このせいで「使いもしないキャラクターが削除できずにキャラクターリストにずらずら並ぶ」ことになる。
リストはある程度編集できたりもするのだがそれでもかなりめんどう。
・説明不足。
カレー屋の効果について。
あのさぁ、カレーの材料のサブ枠に「コモングラスを100個にぶち込んだら確定でクリティカルを出せるよ!」とか、知るかよ。
これめちゃくちゃ強力で条件をちゃんと整えると火力が3倍強になる。おあふ。
あと魔界エディット。
拠点マップをいじれるのだが、有用性に気づかなくて最終盤まで「議会遠いな」、「スキル屋めんどい位置にあるな」と思いながらやってた。気づかないほうが悪いのか…………
・修羅バールについて。
まあエンドコンテンツだから。と言われればそれまでなのだが、「挑むのに最低でもHP20億は必要」って、どうなんよ?
トラペゾヘドロンをガン強化して複製して装備させまくらないと20億を達成できないし、修羅バールはこれまでの強敵みたいに「1〜2キャラを強くすれば撃破できる」という感じではなく、HP600億前後の超耐久を「コンボ数を稼いで防御力を落とした上で部隊総攻撃をバールとビットに対して2発ぶっ放して沈める」のである程度キャラ数が必要になる。
わいが見た中では最小で6キャラ使って倒してた。わいは8キャラ使った。挑戦権の敷居が高い。
・まとめ
自由度が高い割に自由度が低かったなという印象だった。
なんか人間って「数値を上げる」ことそのものに喜びを感じるんだな。みたいなことを思いました。