ROLLYに思いっきり興味を持っていかれたところで、ROLLYが活動していたバンド「すかんち」が自然と気になった。

 

 

すかんちは

・キーボードのドクター田中(一番左。93年に脱退)→小川文明さん(ドクター脱退後加入)

・ギター&メインボーカルのROLLY(左から二番目)

・ドラムの小畑ポンプ(一番右。解散後はポルノグラフィティのサポートメンバーとして有名)

・ベースで紅一点のShima-Chang(右から二番目)

 

の四人で構成されたグラムロックバンド。

へぇ~知らなかった。

ド派手だがビジュアル系とも違う、コミカルでポップな感じの見た目だなぁ?可愛らしい。

でも「恋の~」とか変な曲名ばっかり!

真面目に演奏するのかな?笑

 

ん?ポップでキャッチーで自然と体が動いてしまうような明るいロックだな~

覚えやすいメロディだし楽しい曲・・・

 

 

 

・・・ってみんな演奏技術高くないか!?!?

安定感があって力強いドラム、ピョンピョン跳ねながらもブリブリいわせるベース、ツボを心得たキーボード、

大抵のバンドではギターとボーカルは別にいるのにROLLYに至っては一人二役をこなしている!

しかも歌もギターもクオリティがやばいぞ・・・

どっちも同時に人並み以上にこなすことの難易度、とんでもないだろうということは想像に難くない・・・。

 

私は全てに気が付いてしまった。あー、これハマるやつや・・・。

それからの約1ヶ月、飽きもせずすかんちの曲をサブスクで聞きまくり動画をYoutubeで見漁る日々。

 

ROLLYは楽曲の8割を作っていたが、彼の作る曲や歌詞には物語性があって短い絵本を読んでいるかのよう。

「起・承・転・オチ」がある曲が多い。笑

なので聞き流すよりも歌詞を目で追いながら聴くと楽しい。笑える!笑

(ROLLYの作曲センスについては別記事にて)

 

 

 

一方「仮面の接吻」とか不思議で不気味で壮大でROLLYワールド全開、超大作にして傑作だと思う。

特に6:10~のギターソロは鳥肌もの!

 

 

ちなみに他のメンバーも全員作詞作曲ができて、私の知る限りポンプさん以外はリードボーカルも務めることがある。

Shima-Changなんて歌声がとっても可愛い。かつてのガールズバンドみたいな雰囲気の曲が多い。

ドクターはハイトーンボイスで青春の爽やかな楽曲「涙の~」シリーズが存在。

 

Wikipediaによるとデビューしてからの6年間は計6枚のオリジナルアルバムを毎年出し、13枚のシングルを発表。

しかもこの短い活動期間の中で12回ものツアーを行っている(なんと91年は4回)!!

え?これってものすごいペースなんじゃ!?笑

当時はバンドブームの全盛期でCDが売れていた時代だろうけど、とんでもない過密スケジュールなんじゃないの?笑

それだけ人気があったということなんだなぁ。すげぇ。

私の同世代で知っている人はおそらくいないだろうが、15個くらい上の人に好きと言ったら「名前くらいは知ってる」と言われたくらいに有名だったみたいだしね。

リアルタイムに追いかけることができたファンの人が羨ましい。

 

 

解散後も復活ライブを何度か行っていたが、メンバーには不幸が相次いだ。

2011年にShima-Changが自宅階段から転倒し大怪我。以来車椅子生活を余儀なくされ、今のところベースを弾くことはできていない。

2014年には次期キーボードの小川さんが他界。

そして初期キーボードのドクターも2019年に他界。

元気に活動しているのはROLLYとポンプさんだけになってしまった。

 

 

あぁ、どうしてこんな今更になってこのバンドの魅力に気付いてしまったのだろう・・・。

リアルタイムで追いかけることはできなかったとしてもあと10年、15年早く気付いていればと自分のセンスの無さに嫌気が差すわ・・・。

もう復活ライブも絶望的だろうし周りに話が合う人いなくて寂しいけど、ほんと曲はどれも最高。

これからもひっそりと聴き続けたいと思います・・・。笑