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寒い日が続きます。
東京も、カレンダーをいっぱい抱えているビジネスマンが増え、師走も半ばです。

さて、続きます。

その夜、すっかり打ち解けた京子と一家団欒の食事をし、その後深夜まで語り合ったのですが、子供達も真由美も寝静まった後、朋子は、夫俊一郎の布団に潜り込んで確かめました。
「あなた、京子ちゃんが誰だか気付いてる。」
俊一郎、笑いながら答えました。
「当然気付いたよ。彼女は梨花だ。昔の愛人だからな。美華子にとっては前世の姉だ。青華の君にとっては、母代わりだったのかな。でも、今は息子の恋人だ。つまりは娘だ。美華子には妹になる。だから、そのことは考えないし、彼女に思い出してもらっては困る。」
何と京子は梨花の転生で、二人は最初から気付いていたのです。
「そう。わかっていればいいわ。他にもありそうな気はするんだけど、それははっきりしないからいいわ。」
俊一郎も、もう一つ候補がありました。
「そうだな。見た目は全然違うが、レムリアのラクシュミでもあるかな。」
レムリア国王ミトラスの第二王妃で万能の天才、愛称ツィンツンことラクシュミは、額に眼のある怪人でしたが、インド系の素晴らしい美女でもあったのです。
「やっぱり、ツィンツンでもあるのかしら。」
朋子も何となく感じていました。
「そんな気もするっていう程度だな。でも、京子の前世が誰であれ、現世での私の相手は、朋子、お前だけだ。」
俊一郎にそう言ってもらえると、朋子は、今でも安心できました。
「そうね。人魚姫はそれでないと救われなかったものね。私は、それだけで幸せよ。」
朋子、自分を人魚姫にたとえていましたが、王子様ならぬ俊一郎の愛情を得たわけで、救われた以上に幸せだと満足していました。
「清輝と京子ちゃんは、自分たちで考えて行けばいいが、父親からも一つ聞き出してきたから、教えておく。」
「なあに。」
「京子さんは、まだ処女だ。」
朋子は、前世の美華子のように義父にレイプされたことがあったのでは無いかと心配していましたから、単純に喜びました。
「そう。それはよかったわ。まあ、あなた同様、清輝もそんなことは気にしないでしょうけどね。」
「でもまあ、本人、心は処女じゃなくなっている、それはあんたの責任だと、父親には釘を刺しておいた。」
朋子は、夫がそこまでしたことに驚くとともに、新が謝った理由を理解しました。
「おやおや、あなたにしては、ずいぶん深入りしたのね。」
「だから、彼は娘に謝ったんだよ。血のつながらない娘に謝ることができただけ、大したものだよ。」
朋子も、それも新の強さだと感じていました。
「そうね。秦野のお父様も強い人だわ。でもまあ、あなたはそれ以上だったから、スムーズに進んだわけね。それよりもあなたがあそこまでするとは思わなかったわ。他人に対してそれほど入れ込むとは。」
朋子、夫の俊一郎は、友人を作らず、他人に対しては必要以上には立ち入らない主義でしたから、秦野家に対する態度は意外だったのです。
「前世の愛人、内縁の妻、リーファのため、将来清輝の妻になる京子ちゃんのため、彼女の家族を整えてあげるのは当然だ。そのことは、清輝のためでもある。それぐらい、お安いご用だ。」
朋子も、そう考えると合点がいきました。
「そうだったのね。京子ちゃんは、私たちの娘になるんですものね。」
「そう。お前と同じく、理想の花嫁に仕立て上げなくては。」
「あなたねえ、それは、清輝の役目よ。」
「あっ、そうか。」
抜けたことをいう夫に、朋子は大笑いしました。
「あなたの紫の上は、私だけでいいのよ。」
朋子は、光源氏ならぬ俊一郎が、自分の理想の女性に仕立て上げてくれたことから、自分を紫の上と表現することもあったのです。
「じゃあ、清輝に教授しておこう。」
「そうね。彼にとっても、京子さんにとっても、私たちは理想の夫婦だっていうから、自分たちもそうなるようにってね。」
昔を思い出した二人は、その後久々に濃厚なセックスを楽しみました。

続く。

画像は、昨日の朝の我が家です。
雪がうっすら積もっていましたが、昼には融けました。



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