今日は、休暇を取って那須の休日だったのですが、晴れていても大変さむーい一日でした。
夜になって外は既に氷点下ですから、今年は寒い冬になりそうです。

さて、続きです。

神坂家、俊一郎夫婦、真由美、美華子、清輝の4つの個室があったのですが、空いている部屋は無く、清輝の部屋に最初から同居させるわけにも行きませんから、俊一郎は、二人分の広さがある美華子の部屋に居させることにして、頼みました。
「美華子には悪いが、とりあえず、京子さんを部屋に同居させてあげてくれ。」
「うん。もう用意してある。」
娘の答えに、朋子が驚きました。
「何時の間に用意したの。」
「いや、清輝から聞いたし、京子、私と生徒会の仕事した時、帰宅拒否みたいなことがあったから、この機会に転がり込んでくるものと予想していたのよ。私の部屋だけ、二人分の広さあるし、お客様用の布団もあるから、ばっちりよ。」
「すみません。」
京子は、姉の美華子にまで気を遣わせているとは思わなかったので、恐縮しました。
「ううん、気にしないで。私の方が、生徒会の分、清輝よりも付き合いが少しだけ長いし、妹も持ってみたかったから。」

京子が落ち着いたところで、俊一郎は、息子と妻に声をかけました。
「では、京子さんを我が家に迎えるにあたって、午後にでも秦野家に挨拶に行って来よう。清輝はもちろんだが、朋子も一緒に。」
「うん。行くよ。お嬢さんをくださいって言いたいし。」
「はい。参りましょう。」
真面目な話なのですが、美華子と真由美が笑い出し、つられて朋子も笑いました。
「私も行きます。」
京子は当然と申し出たが、朋子は無理をすることはないと引き止めました。
しかし、彼女は聞きませんでした。
「いいえ、これも、私の父に対する落とし前ですから。」
その言葉に、俊一郎は笑って認めました。

神坂家全員と京子の6人で昼食をとった後、俊一郎夫妻と、清輝、京子の4人で秦野家を訪れることになりました。
京子にしてみれば、今朝、当分帰らない覚悟で出てきた家に、午後に帰ることになるとは思ってもいなかったのですが、これもけじめをつけるためと、自分を励まして、電話で両親の在宅を確かめた上で、神坂一家を連れて行くことを話し、彼らを案内しました。

娘の京子が、ボーイフレンドと聞いたばかりの神坂清輝とその両親を連れてきたという、突然降って湧いた大事に、京子の両親、秦野新と明子は、まず困惑していました。
特に新は、妻から娘は高校の同級生の家に遊びに行ったとしか聞いていませんでしたし、明子がそうとしか言いませんでしたから、彼女同様、当然女性の同級生と思い込んでいたのです。

玄関で顔を合わせた時の俊一郎の感想としては、新は自分たちよりも少し年上、明子は同年配のはずなのですが、二人とも年齢よりも大分若く見えました。
そして、旧知の明子は、京子に似た文句なしの美女、新も見かけは紳士かつダンディーなハンサムで、その筋の人らしくはありませんでした。
美少女の京子に負けず劣らず、両親とも美男美女だったのです。

続く。