
昨日からまた寒くなり、今朝も凍っていた那須です。
昼は晴れましたが、それでも7℃ぐらいでした。
昼は晴れましたが、それでも7℃ぐらいでした。
さて、続きです。
翌日、母親から無事許しが出たと清輝に報告し、1週おいた敬老の日の連休明けの週末、秦野京子が神坂家を泊まりがけで訪問することになりました。
前夜に京子は、本当に神坂家に行ってよいのかと清輝に確認の電話をしたのですが、清輝は、普段は即断即決に最も正しい答えを導き出すだけの彼女にしては、自分のことには随分慎重なんだなあと思っただけで、その真意を悟るのは当日になってからだったのです。
前夜に京子は、本当に神坂家に行ってよいのかと清輝に確認の電話をしたのですが、清輝は、普段は即断即決に最も正しい答えを導き出すだけの彼女にしては、自分のことには随分慎重なんだなあと思っただけで、その真意を悟るのは当日になってからだったのです。
当日朝、出かける娘京子の荷物を見て、明子は唖然としました。
服装は、明子が京子に似合うと選んだ黒を基調とした個性的なジャケットに、紺のブラウスとハーフパンツにハイソックスで、シックながらおしゃれで、元々美少女の京子ですから、見栄えのするものだったのですが、荷物はヒマラヤ登山にでも出かけそうな大きなリュックで、どう見ても家出だったからです。
「京子、帰ってくるわよね。」
恐る恐る確認すると、笑顔で凄い答えが返ってきました。
「うん。神坂家から追い出されるか、秦野家が本当の我が家だって思えるようになったら、帰ってくるわ。」
普通の母親なら止めるところだと思いましたが、明子は、京子と自分たち夫婦のためには、一度彼女を秦野家から出した方が良いと考えてもいましたから、行かせることにしました。
「父さんがどうするかはわからないけど、取り敢えず気をつけて行ってらっしゃい。」
送り出した後、どこかで娘が帰ってこないことを期待している自分に気付き、明子は、やはり自分は京子の本当の母親ではないのだなと実感しました。
服装は、明子が京子に似合うと選んだ黒を基調とした個性的なジャケットに、紺のブラウスとハーフパンツにハイソックスで、シックながらおしゃれで、元々美少女の京子ですから、見栄えのするものだったのですが、荷物はヒマラヤ登山にでも出かけそうな大きなリュックで、どう見ても家出だったからです。
「京子、帰ってくるわよね。」
恐る恐る確認すると、笑顔で凄い答えが返ってきました。
「うん。神坂家から追い出されるか、秦野家が本当の我が家だって思えるようになったら、帰ってくるわ。」
普通の母親なら止めるところだと思いましたが、明子は、京子と自分たち夫婦のためには、一度彼女を秦野家から出した方が良いと考えてもいましたから、行かせることにしました。
「父さんがどうするかはわからないけど、取り敢えず気をつけて行ってらっしゃい。」
送り出した後、どこかで娘が帰ってこないことを期待している自分に気付き、明子は、やはり自分は京子の本当の母親ではないのだなと実感しました。
京子とは、モノレールの万博公園駅で土曜日の午前11時に待ち合わせだったので、朋子が車を運転し、清輝と二人で迎えに行きました。
現れた京子は、制服姿の印象とは全く違う、大人の美女に変身していました。
清輝は、京子の大人の女性の魅力に驚き、喜んだのですが、荷物には驚きました。
どう見ても家出の大きなリュックサックを背負ってきたのを見て、清輝、京子が、本当に神坂家に行ってよいのかと昨夜確認した意味は、家出のことだったのかと納得したものの、取りあえず彼女の荷物を受け取り、家に連れて行くことにしました。
清輝は、京子の大人の女性の魅力に驚き、喜んだのですが、荷物には驚きました。
どう見ても家出の大きなリュックサックを背負ってきたのを見て、清輝、京子が、本当に神坂家に行ってよいのかと昨夜確認した意味は、家出のことだったのかと納得したものの、取りあえず彼女の荷物を受け取り、家に連れて行くことにしました。
朋子は、大きなリュックを背負った清輝とお洒落した京子の二人を見て、息子が彼女の家出を認めたのだろうと誤解しましたが、彼女も取りあえず家に連れて行くことだけ考え、その場は簡単な挨拶だけに止めました。
神坂家に着くと、大変礼儀正しい京子は、まず全員に丁重に挨拶し、それから清輝に、家族を紹介してくれるように頼みました。
まず祖母の真由美に、そして両親の俊一郎と朋子に、最後に姉の美華子に紹介したのですが、真由美はただ微笑んで迎え、朋子は満面の笑みを持って迎え、知った仲の美華子は、少し恥ずかしそうかつやりにくそうに握手して迎えました。
俊一郎は、彼女の顔を真っ直ぐに見据えた後、にっこり微笑んでうなずいただけでした。
京子、真由美の態度には孫の恋人に対するほほえましい気持ちを感じ、朋子には息子の恋人に対する心遣いを、美華子は、弟の恋人に対する微妙な感情を感じたのですが、俊一郎にはどれでもない不思議な感覚を覚えました。
京子にとっての俊一郎は、初めて見かけた時から清輝よりもむしろ気になっていた相手だったのですが、面と向かって見ると、以前会ったことがあるような、凄く懐かしい気がしたのです。
ここは茨木だし、秦野家は高槻だし、近いと言えば近いから、どこかで出会っていても不思議はないのですが、大変優秀な記憶力の持ち主であった京子は、生まれてから高校生になるまでの記憶に、俊一郎も神坂家の人間も存在しないことを確信できたのです。
ですから、彼を前にして感じる懐かしさは、理屈では割り切れない不思議な感覚だったのです。
まず祖母の真由美に、そして両親の俊一郎と朋子に、最後に姉の美華子に紹介したのですが、真由美はただ微笑んで迎え、朋子は満面の笑みを持って迎え、知った仲の美華子は、少し恥ずかしそうかつやりにくそうに握手して迎えました。
俊一郎は、彼女の顔を真っ直ぐに見据えた後、にっこり微笑んでうなずいただけでした。
京子、真由美の態度には孫の恋人に対するほほえましい気持ちを感じ、朋子には息子の恋人に対する心遣いを、美華子は、弟の恋人に対する微妙な感情を感じたのですが、俊一郎にはどれでもない不思議な感覚を覚えました。
京子にとっての俊一郎は、初めて見かけた時から清輝よりもむしろ気になっていた相手だったのですが、面と向かって見ると、以前会ったことがあるような、凄く懐かしい気がしたのです。
ここは茨木だし、秦野家は高槻だし、近いと言えば近いから、どこかで出会っていても不思議はないのですが、大変優秀な記憶力の持ち主であった京子は、生まれてから高校生になるまでの記憶に、俊一郎も神坂家の人間も存在しないことを確信できたのです。
ですから、彼を前にして感じる懐かしさは、理屈では割り切れない不思議な感覚だったのです。
その不思議な感覚のまま居間に案内された京子を、神坂家の愛猫たちが迎えました。
京子、清輝から猫を飼っていることは聞いていましたし、玄関でも猫は大丈夫ですかと朋子に確認されるとともに、完全室内飼いで、家から外に出していないので、逃がさないように注意もされていましたから、猫が出てくることは想像していました。
元々京子、家では飼ってもらえなかったものの猫は大好きだったので、甘えてきた猫たちを喜んで抱きました。
猫は5匹も居て、白い猫が2匹、キジトラが1匹、黒猫が2匹でしたが、白い猫2匹は、左右の目の色が違うオッドアイでした。
名前が面白く、右目が赤、左目が青の方がミド、目の色が逆の猫はトゥーラ、キジトラはミトラ、黒猫は、クロとネロだったのです。
博学な京子、ネロがイタリア語では黒の意味であることを知っていましたから、黒猫の名前は安易に色の黒そのものなんだなと解釈しましたが、他の猫たちには来歴がありそうだったので、俊一郎に尋ねました。
すると、ミドとトゥーラは、俊一郎、朋子夫妻の前世の名前だと言い、ミトラはインド神話をルーツとする神様の名前でしたが、クロとネロは、京子の予想どおり、単に色の黒の意味でした。
京子、清輝から猫を飼っていることは聞いていましたし、玄関でも猫は大丈夫ですかと朋子に確認されるとともに、完全室内飼いで、家から外に出していないので、逃がさないように注意もされていましたから、猫が出てくることは想像していました。
元々京子、家では飼ってもらえなかったものの猫は大好きだったので、甘えてきた猫たちを喜んで抱きました。
猫は5匹も居て、白い猫が2匹、キジトラが1匹、黒猫が2匹でしたが、白い猫2匹は、左右の目の色が違うオッドアイでした。
名前が面白く、右目が赤、左目が青の方がミド、目の色が逆の猫はトゥーラ、キジトラはミトラ、黒猫は、クロとネロだったのです。
博学な京子、ネロがイタリア語では黒の意味であることを知っていましたから、黒猫の名前は安易に色の黒そのものなんだなと解釈しましたが、他の猫たちには来歴がありそうだったので、俊一郎に尋ねました。
すると、ミドとトゥーラは、俊一郎、朋子夫妻の前世の名前だと言い、ミトラはインド神話をルーツとする神様の名前でしたが、クロとネロは、京子の予想どおり、単に色の黒の意味でした。
続く。
画像は、あっという間に葉っぱが散った我が家の庭です。
すっかり冬景色です。
すっかり冬景色です。
