梅雨らしい雨の鎌倉です。
今夜那須の自宅に戻り、明日は、福島の避難地域に猫の搜索に行く予定です。
我が家に来ているリンはワガママいっぱい元気いっぱいですから、彼の仲間も保護しようというわけです。
どうやら、新しい命も誕生しているらしいので、一緒に保護する計画です。
さて、レムリア・ディクショナリー続きです。


・アスタルテ(人名)
ミドことミトラス国王とトゥーラ王妃の長女。
ある理由から彼女には限られた寿命がない。つまりは不老不死の人間なのである。
ほぼ同時にミドと天使アムルタートの間に生まれた天使イスラフェルと姉弟婚で結ばれ、天使シャムシェル、レリエルの双子の兄妹の子供が生まれたが、お互い寿命のリミットのない同士であり、特殊な環境のマガダに暮らしている関係で、子供はその二人だけである。
ミドの長女にしては、母トゥーラ以上にわがままな女性であり、自らの母トゥーラの人格を再現させたヴィマーナ・トゥーラの人工知能に甘えている面もあるが、放埒な行動で夫イスラフェルと義母アムルタート、子供達、そして天使の仲間たちを永遠に心配させ続けているお騒がせ女でもある。

・アムルタート(天使の名前)
原初から存在する6天使の一人。
白い肌に赤い金髪、紫の瞳を持った、身長1.5メートルぐらいの小柄な美少女天使であるが、生命力を司る天使であり、6天使唯一の不死、永遠の美少女である。
顔は、トゥーラ王妃によく似ており、彼女を気に入っていた天使クシャスラが、トゥーラを襲う原因ともなった。
彼女のオーラは白、他者の生命力を操ることができるが、自らには効力がない。
そのため、レムリアの大異変前の天使の内紛のおり、当時の天使の長ウォフ・マナフに首を切り落とされ、不死のため死ぬことはなかったものの、体につないでも死ぬほどの痛みに襲われていたところを、同僚の天使クシャスラが連れてきたミド、トゥーラ、ツィンツンの3人に治療してもらった。
アシャ、ハルワタート、ウォフ・マナフの死後、クシャスラとの間に天使サハーラを産んだものの、クシャスラに、6天使に戻すためにもう一人産んでくれと頼まれ、彼によく似た人間ミドも気になったため、強い方の子供を産もうと考え、二人を戦わせることとなった。
クシャスラの死後、人間との和解の条件としてミドに愛人となることを迫り、彼との間に天使イスラフェルとジブリルを産むこととなった。(イスラフェルについては、卵のかたちで産んで、ミドの妃トゥーラに託したので、カッコウのような母親である。)
しかし、彼女は、男性よりも女性が好みであり、ミドよりも両刀遣いの彼の妃サクヤをお気に入りの愛人にしていた。

・アラーティ・チャダルヒューク(人名)
大異変後ヒンダス本国に反旗を翻した北部都市国家連合の一つ、チャダルヒュークの王女。
父はセルゲイ国王、母ミスマ王妃。
セルゲイとヒンダスのクリシュナ国王が親友であった関係で、クリシュナは、アグニの光を使用する直前に、セルゲイ国王とミスマ王妃を極秘裏に拉致し、新都ポータラの郊外に幽閉していた。
その時生まれたのが、アラーティであったが、両親がチャダルヒュークの末路を知って悲嘆の余り相次いで亡くなったため、クリシュナ国王は、アラーティを三女、第三王女として育てた。
彼女はアガルト系の両親に似て背も高く、白い肌に灰色の目、茶色の髪、そして彫りの深い顔立ちを持っていたため、黒い髪と目に、褐色の肌のヒンダス系の王女とするには無理があった。
しかし、クリシュナは、毎月彼女の髪を染めさせるとともに、目の色、肌の色は、一人だけ違う血が出たと、母のスールヤー王妃が浮気をしたかのような苦しい言い訳を続け、彼女が14歳になるまで気付かせなかった。
12歳の頃から、優しい兄、第一王子クシャトールに恋をしつつ、許されぬことと思いを胸に秘めていたアラーティであったが、アラーティが14歳の時に、誉れの高い美少女であり、自慢の姉でもあった15歳の姉ラーガが、母スールヤーには、いや、ヒンダス王室には、第一王子クシャトール、第二王子ヴィシュラバーナ、第一王女チャンドーラ、そして第二王女である自分ラーガの4人しかこの世代の王子王女はいないことを王室の家系図から知ってしまった。
無邪気なラーガは、悪気なくつい彼女に尋ねてしまった。
「アラーティ、あなたはヒンダス王女じゃないわ。何者なの。」
自分でも知らなかったことだけに衝撃を受けたアラーティは、邪視の力が目覚め、その場で姉を操って狂乱させることとなった。
その直前、父に連れられて北部都市国家連合の遺構を見たクシャトールは、父の行いが許せず、無常観に囚われ、廃人のようになって帰ってきたため、アラーティを支えてくれる人が居なくなってしまったのだ。
アラーティは、憧れの兄のそんな姿にショックを受けて更に非行を重ねたため、クリシュナは、彼女を幽閉せざるを得なくなった。
1年後、レムリアのミド一行が、後継者であるマルドゥーク皇太子の妃としてチャンドーラ王女との婚約を整えるため、ヒンダスを訪問した。
アラーティは、婚約の祝宴からも遠ざけられていたが、ラーガと違って邪視の通じない姉チャンドーラに何かあったことは察せられたため、警護の兵士を全員邪視で眠らせた上、警備も突破して宴に乱入した。
慌てたクリシュナ国王だったが、幸いミドは平然としており、国王に、彼女を紹介するよう促した。
クリシュナとしては、本当のことを言うわけにいかず、末娘で第三王女のアラーティであると紹介したが、アラーティは、乱入してきたことをたしなめたレムリアのサクヤ王妃が自分と同じ邪視の力を持つことを知って、堂々と喧嘩を売った。
サクヤは、クリシュナ国王に許しを得た後、二人の邪視の力比べとなったが、ヤシマの鬼の一族オオヤマツミ家でも最高の力を持つサクヤには勝てるはずはなく、逆に操られて失神するまで快感を味あわされることとなった。
ミドは、失神したアラーティに触れて彼女の記憶から事情を知ると、神官として生きようと考えを改めたクシャトールに、アラーティをどう思っているか確かめた。
彼は、アラーティが本当は妹ではないことを知っていて、今でも憎からず思っているとの言葉を引き出すと、二人に結婚を勧めた。
クシャトールが父に許しを請うと、クリシュナも認めたため、アラーティは彼の妻として、晴れてヒンダス王家に迎えられることとなった。

・アールマティー(天使の名前)
原初から存在する6天使の一人。
褐色の肌に黒い髪と目、身長は1.7メートルぐらいであったが、豊満な体を持った、妖艶な女性の天使である。
容姿は、ツィンツン王妃に似ていた。
彼女のオーラは赤、知恵を司る天使である。
人間に干渉したアシャが、レムリアのツィンツン王妃が操るヴィマーナ・ウシャスのエナジービームにより消滅した時、復讐のためミド一行を襲ったが、手加減ができなかったミドに逆に殺されかけ、ツィンツン、トゥーラに治療されることになった。
天使の内紛でハルワタートとウォフ・マナフが死に、そしてミドと戦ってクシャスラが死んだ後は、彼女が天使の長となった。
人間との和解の条件として、彼女はアムルタートとともにミドに愛人となることを迫り、彼との間に天使アシューラとプロセルビナをもうけた。