COMIC REVIEW『お父さん、チビがいなくなりました』西炯子 | 『にゃんころがり新聞』

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COMIC REVIEW『お父さん、チビがいなくなりました』西炯子


お父さん、チビがいなくなりました (フラワーコミックスα)/小学館

STORY
60代の、お見合い結婚した夫婦<勝(まさる)と有喜子>の関係を軸に、物語は進行します。

勝と有喜子の子供(息子と娘ふたり)は、結婚したりして、それぞれ家を出て、彼らも今はふたりで暮らしています。
長年連れ添ったふたりはオシドリ夫婦と見られていましたが、飼っていた黒ネコのチビが行方不明になったころから、その関係にすきま風がふきだし、有喜子が勝に「離婚したい」と言い出すまでになります。
そんな勝と有喜子を心配する三女の娘(菜穂子)は独身で、恋人さがしが難航していますが……。
勝と有喜子の過去の出会いなどフラッシュバックも挿入しながら、物語は展開します。
さて、いなくなったチビは帰ってくるのでしょうか?

にゃん子さんの感想

絵もいいです。
おもしろいです。

だけど、この話はマンガだからいいのであって(お父さんの顔もカワイイし)、これが現実だったら、女の人が「離婚したい」なんて言い出すのはよっぽどのことだから、やっぱり離婚しちゃってると思います。

でも、ネコがいなくなったと同時に、勝の知り合いの志津子さんという同年配の女性が登場してきますが、その人と昔話をしているときに、自分の奥さんの話がちょこちょこ出て来て、あらためて昔のことを思いだす、という展開がうまくできてるなと思いました。
「(勝が)わたしのことを好きだと思ってた」と思う志津子さんみたいな女性は、「いるよね」×2と思いました。女ってやあね。

お父さんが、最後、ズルイな、とすこし思いました。


菜穂子の恋人になる男性が、すこしイヤでした。

でも、とにかくカワイイ漫画です。
カワイイは正義です。

にゃん子さんの評価


にゃんくの感想

村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』を思いだしました。
たのしく読めます。
物足りないところがあるとすれば、構成が単純で、既視感がありました(つまりネコがいなくなって、それを飼っていた人間たちの関係がおかしくなる、というストーリー)。






本文:にゃんく