『トランスフォーマー(1)』(監督/マイケル・ベイ)CINEMA REVIEW | 『にゃんころがり新聞』

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ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

 



本記事執筆者/いっせ


STORY(物語の結末・核心に触れない程度のネタバレあり)

この映画の主人公『サム・ウィトウィッキー』が、宇宙から来たエイリアン『超金属生命体トランスフォーマー』と関わり合いながら成長していくという、主人公の成長物語です。

 派手な映像の映画じゃないの!?と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、特にトランスフォーマー1には、主人公に感情移入できる要素がたくさんあり、成長物語・恋愛物語・ティーン・エイジャーならではの心の葛藤や悩みなどがわかりやすく映像化されていて、見ていて青春を思い起こしそうになる程。

 主人公は冴えない青年で、勉強もギリギリ、いじめっ子からいじめられ、普通の恋も叶わなさそうな男の子です。
ある日、主人公はいじめっ子のガールフレンドに恋をしてしまいます。
なんとかガールフレンドと仲良くなりたいと思い、車を手に入れた主人公は必死に彼女を追いかけます。

 実はその車がエイリアンで、主人公は数奇な運命とトランスフォーマーの抗争に巻き込まれていきます……。

REVIEW

冴えない主人公の運命がガラリと変わる王道ストーリーでありながらも、トランスフォーマーと主人公の運命が繋がり、主人公は世界規模の出来事に巻き込まれていきます。

ヒーロー映画の場合、主人公が人離れした超人だったり、能力が突出しすぎていてなかなか感情移入できない部分があります。

 例えば『スーパーマンの心の葛藤』と言われても、自分は超人ではありませんから、100%スーパーマンに感情移入して物語を見ることが難しいのです。

しかし、トランスフォーマー(1)は、誰もが一度は経験したことのある学園物語であったり、恋愛要素が絡んでいて、まったく普通の青年なんです。


ここがポイントで、トランスフォーマーは『車に変身する超金属生命体』でありながらも、普通の青年と心を通わせ、協力し、友情が育まれ…という、リアリティのあるSFに仕上がっているのです。


もちろん映像はとっても派手で見どころ満載!!
リアリティを求めるからには、映像もリアルでなければいけません。


2007年に公開したこの映画は、現在世界興行収入63位と記録にも残る大ヒットを遂げ、ファンの間でも評価の高い映画となっています。
2007年公開でありながらも、実写と見紛うほどリアルな映像美と派手なカメラワークで、まさに『男の血が騒ぐ』映像満載!!

監督のマイケル・ベイは、車のCM撮影から映画監督へ上り詰めた監督であり、カーアクションはお手のもの。


そんな監督が、"車に変身する"エイリアンの映画を撮ったら…と考えると、いかに派手に、いかにスピーディに、いかに魅せる映像を撮ってくれるかが、見ていてもわかるほど圧巻。


また、マイケル・ベイ監督はとにかく"リアル"さにこだわり、映画内の重火器や戦闘機もできるだけ『本物』を使用。


かつ、アメリカ軍に「もしトランスフォーマーが地球へ攻めてきたら軍はどう対処するか」を実際に聞き、それを映画に取り入れるといったリアルっぷり。
ここが、SF映画なのに妙に本物っぽさを感じる所以でもあります。

これほどのハラハラドキドキ・緊張するアクションが連続するかと思えば、ジョークや笑いなど"緩和"のシーンもわかりやすくて面白い。
アメリカンジョークなどは日本人に伝わりづらい部分が多く見受けられますが、この映画はとにかくとってもわかりやすく作られており、笑いのシーンも盛り沢山詰め込まれているので、気軽に楽しむことができます。

 笑いあり、派手なアクションあり、物語も入り込める程の充実さで、見る者を映画の中に惹き込む、そんなSF映画の傑作です。


 いっせの映画『トランスフォーマー(1)』の評価↑




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